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2015年05月22日20:30

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「パパ、遺伝子組み換えってなあに?」

3人の子どもを育てるジェレミー・セイファート監督が、子どもたちの食の 安全を守りたいと、遺伝子組み換え作物(GMO)の実態に迫るドキュメンタリーで、アメリカ映画です。

アメリカでは表示が義務づけられていないため、遺伝子組み換え(GM)食品の存在はほぼ知られていないので、街頭インタビューでは、ほとんどの人が「何、それ?」状態でした。

GMOは、特定の除草剤では枯れなかったり、食べた害虫が死んだりするなど特定の機能を持つ遺伝子を組み込んだ作物のことで、世界の食糧需要をまかなうことを期待される一方で、長期間食べた場合の安全性に不安の声があります。

監督は遺伝子組み換え市場シェア90%を占めるモンサント本社や、5年前、大地震があったけれど、遺伝子組み換え品種に反対し、命の種を守るハイチの農民、ノルウェーにある種子銀行の巨大冷凍貯蔵庫、ラットを使って遺伝子組み換え食品の長期給餌実験を行なったフランスの教授に突撃取材を敢行します。

なかなか絶望的な状況ではあるけれど、ずいぶん国によって事情が違うこともよくわかりました。
最近はアメリカでも、多くの州で、表示義務を求める市民運動が活発化、昨年4月には、全米で初めてバーモント州で、GMO表示を義務化する法案が可決し、コネティカット州やメーン州でも法案はすでに可決され、いくつかの近隣の州が参加すれば、法案が有効になるというところまできているそうです。

さて映画には出てこなかったのですが、日本はというと、世界一の遺伝子組換え作物(GMO)輸入国といわれているそうで、さらに環太平洋連携協定(TPP)参入による表示義務の撤廃も懸念されているそうです。

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