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2015年04月29日17:16

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『生誕三百年・同い年の天才絵師―若冲と蕪村』(二回目)に行って来た。

きょうからの展示替で、未見国宝『夜色楼台図』が出るので、さっそく行って来ました。

サントリー美術館「生誕三百年・同い年の天才絵師―若冲と蕪村」
【展覧会HP】http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2015_2/?fromid=topmv
たぶん激混みなんだろうなあ、、、じゃあ、開館時間に合わせて行ってみるのはどうだろう? みたいな考えでいたんですが、何やかや用事を片付けてるうちに、開館時間には間に合わない時刻になっちゃって。。。
まあ仕方ない。つって、そのまま出かけました。
美術館前に着いたのは、開館から30分程経った10:30前後だったと思います。
入場待ちの行列が出来てました。。。(-_-;)
さすがに「入場待ち」までは予想してなかったです。わしの考えをはるかに上回る人気ぶり。。。

まあしかし、待ち時間は5〜10分程度。この時点では、そんなにストレスは感じてませんでした。
けれど、入場待ちの列が出来てるくらいなんで、館内は当然、芋を洗うような大混雑。
速攻で辟易(;´Д`)

わしは本展に足を運ぶの、今回が2度目なんで、出品目録をチェックして、展示替されたモノだけ拝見して、とっとと帰って来ようと思ってたんですが(混雑してるのもある程度予想してましたし)、この混雑はもう度が過ぎてて、絵画鑑賞を楽しめるような環境じゃないんで、展示替作品すべてを拝見するのは止めにして、とにかく見たいと思ってた国宝『夜色楼台図』(蕪村筆)と、若冲の『白象群獣図』だけでも見て帰ろうというシフトにチェンジ。
4階の展示室は、遠巻きに、上記2点が展示されてないことを確認しつつ、ほぼスルーして、さっさと3階に下りました。
この速攻が奏効したのか? 3階まではまだ、それほど混雑が波及しておらず、階段を下りたすぐのとこに並べられてる若冲&蕪村、お互いの「エッジの効いた屏風作品」は、比較的いい環境で観れました(再見)。

で、次の展示室、入って正面の壁面に、ありました! きょうのお目当てのうちの1点、若冲の『白象群獣図』♪
いわゆる「升目描き」で描かれた作品のうち、現存するモノは3点と云われてますが、わしは本作品の拝観で、「升目描き作品」コンプリーーート!
昨夏、プライス・コレクションのヤツが観れたのがデカかったですね。
しかし、今回の『白象群獣図』は、ほかの「升目描き作品」2点と比べて、サイズも小さかったですし、色彩も全然カラフルじゃなく、寧ろ墨絵のような白黒の画面構成で、何故これを升目で描こうと思ったのか? 不思議に思える作品でした。若冲の「変人ぶり」「執拗な性格」が窺い知れる作品でしたね。
しかし、描かれてる動物は可愛らしかったです。メインの象より、その鼻先に乗ってるリスや、背景に描かれた手長猿(?)がチャーミングでした♪

そしてメインは蕪村の『夜色楼台図』!
個人蔵の国宝なので、こういう機会でもなければ、なかなかお目にかかれない逸品です。
前回お邪魔した時、蕪村作品の中で1、2を争うカッコよさを誇ってた『鳶・鴉図』があった場所に、掛け替えで展示されてました。このスポットが、本展で「蕪村作品のイチオシ」を展示するスポットになってるんですかね?
それはともかく、夜の巷(京の都?)に深々と雪が降る様を描いた、静謐な作品でした。
雪の夜の絵なのに、寒さは感じず、寧ろ温かみを感じました。家々に灯る明かりのせいでしょうか? なかなか乙な作品で、気に入りました。蕪村の絵は、そんなに好きでもないんですが、この絵はイイな♪ て。
国宝に指定されてるのを知ってるから、そんな風に感じたんでしょうか、ね?

と、お目当ての2点はじっくり拝見したんで、あとはもうイイや。こちとら年パスで見てるんで、こんな拝観法でも「勿体ない」て気もしないし、あしたは朝イチで旅に出るんで、その準備もしなきゃだし、とっとと帰りましょ。て、出口に向かったんですが、、、その出口の直前に1点、また奇怪な若冲の絵を見つけて足が止まってしまいました。
『石峰寺図』ていう作品がソレです。
京都の伏見に実際にあるお寺で、若冲が作成した五百羅漢像がある(あと、若冲の墓もある)らしいんですが、その五百羅漢の姿と境内の様子を描いた作品なのかな? て、ヘンテコな作品。ただ、曰く言い難い魅力がありました。
と、最後の最後で「めっけもん」の作品にも出会えたので、まあきょうの拝観はこれでよしとします。

明日からは遠征です。
いろいろ準備もあるので、このへんでm(__)m
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