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2015年04月25日12:02

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Elton John「Captain Fantastic And The Brown Dirt Cowboy」(Deluxe Edition)

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今週の蛇侶亭はド定番。

エルトン・ジョンの「キャプテン・ファンタスティック」である。

ビルボード・アルバム・チャート史上初めての「初登場No.1」(1975)を記録した華々しい1枚であり、カラフルなイラスト・ジャケットに豪華ブックレット付きと派手なイメージが強いが、内容は意外と渋く、純文学的とでも言うか、文芸的な印象のアルバムだ。

エルトン・ジョンとバーニー・トーピンの自叙伝的内容であり、直前にリリースされ大ヒットしたシングル曲「Philadelphia Freedom」をあえて収録していない(リマスター版CDにはボーナス・トラックとして収録)所にもそれは現れている。

勿論これまで何度も聴いているのだが、改めて例のロシア盤(MP3DVD)で聴いていてやっぱり良いなと思い、30周年記念として2005年にリリースされた「Deluxe Edition」に含まれている同アルバムの全曲ライヴが聴いてみたくなった。

収録されているライヴ・ヴァージョンは、1975年6月21日ロンドン、ウェンブリー・スタジアム公演のもの。

先ず本編のラインアップは

Davey Johnstone(g,mandlin,p,
backing vo)
Dee Murray(ba,backing vo)
Nigel Olsson(dr,backing vo)
Ray Cooper(perc)
David Hentschel(ARP synthesizer)
Gene Page(orchestration)

そしてライヴのラインアップが

Davey Johnstone(g)
Roger Pope(dr)
Caleb Quaye(g)
Jeff "Skunk" Baxter(g)
Kenny Passarelli(ba)
James Newton Howard(key)
Donny Gerrard(backing vo)
Brian and Brenda Russell(backing vo)
Ray Cooper(perc)

この時点で既に、マレーとオールソンの名前が無いのに驚き。

マレーとオールソンはこの後しばらくアルバムにも参加していない。

ライヴはスタジオ録音の再現ではなく、あくまでもバンドによるライヴ・アレンジとなっており、これがさすがと言うか実に巧く、一分の隙もない。

75年と言えば、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、レッド・ツェッペリンらがそれぞれ最高のツアーを展開していた年でもあるが、少しも負けていないと確信させられる。

ここではアルバム全曲の後、「Pinball Wizard」と「Saturday Night's Alright For Fighting」が演奏されているが、当然実際はもっと多くの曲を演っていただろう。

この音源の完全版も是非リリースしてもらいたいものだ。

ちなみに本編のボーナス・トラックにも「Lucy In The Sky With Diamonds」「One Day At A Time」「Philadelphia Freedom」といった従来の3曲に、アルバムから唯一のシングル「Someone Saved My Life Tonight」のB面曲「House Of Cards」を追加。

スタジオ版、ライヴ版、スタジオ版、ライヴ版…と、ついつい交互に繰り返して聴いてしまう。

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