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2015年04月12日15:41

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JCなんてそのままでかわいい 『花とアリス殺人事件』

世の中の真実はJC(女子中学生)は、
そのままで十分かわいいということだ。
04年の同名シリーズの続編。
アニメーションの本作は荒井 花と有栖川 徹子の出会いの前日譚を描く。
感想は最初の一行そのまま。
2人の主役に虚飾は必要なく、そのまま跳ね回るだけで十分かわいい。

自分は日々、膨大なアニメを雑食するわけだが、*1
時々、“ヘキエキ”することがある。
作品に登場するJCやJK(女子高生)の記号化され、単純化した媚び媚びの属性。
外見特徴。性的な暗示。 *2 その虚飾の構造へ真に返るのだ。
「べつに“自然”のままでかわいいんじゃねえの?」
だが、案外、自然の追及はむずかしい。

“かわいさ”だけでとらえるが、フィクションな以上、
キャラクターの記号化と単純化は重要な作業だ。
わかりやすさと瞬発力の選択に、 *3 極端さを追求するのはただしい。
反対に極端なものを付加せず“かわいさ”を自然に展開するのはむずかしい。
監督、岩井俊二には“それ”ができるということだが、
女子の“かわいさ”を理性的に、自然に、公平に見る目線が必要なはずだ。*4

物語はおよそありそうもない秘密が教室で展開し、
呪いで死んだ花の意中の男子生徒(湯田)を、アリスと一緒に追い回す。
むじゃきなモラトリアムの冒険は、じつにくだらないカンちがいで終了する。
でも物語のなかで2人の少女はみずみずしい。
日常のなかで現実にいそうな彼女らのてざわり。
そこが作品の本懐だろう。


※1 この感想以外を参照にしてくださいね。

※2 でも興奮はします(だいなし)。

※3 話題と人気、セールスの好調な作品(商品)は、どんなものでも一種の“わかりやすさ”があるはずだ。“わかりやすさ”の種類にはニーズとシェア、デザイン、様々な要素があるが、その要素を組み合せ作品(製品)をしかけることは、まったく悪くはない。ただ、それらの作品は一種の時代や時流といった一過性の要素を瞬発的に取り込むため、恒久的な人気を得る作品(商品)にはなりにくい(人気の理由が“しかけ”によるからだ)。ある1年のベストセラーにはなれても、オールタイムベストにはなれない。

※4 うまくは説明できないけれども、おそらく最も近いものは“恋人”を見る視線ではなく、親戚の“子供”を見る視線。
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