アメリカでは子供のアイコンヒーローたるタートルズ。*1
ゆえ娯楽作品としては子供も視聴可能、かつ充分な内容だ。*2
スーツメイクの特撮も、*3
今回はスーツメイク + モーションキャプチャーになって格段に進化。
ただ、やっていることは旧作と一緒だ。
設定はテレビアニメの踏襲。*4
ミュータンジェンの力で突然変異した4匹のカメと1匹のネズミ。
下水に潜む彼らは忍者修業を行い、*5
やがてはネズミがスプリンターとなって4匹のカメの師匠に。
4匹のカメは、レオナルド、ラファエロ、ミケランジェロ、ドナテロを名乗る。
その基本設定を柱に、
これまた旧作同様、作品のアイコンたるヴィラン、
シュレッダーと争う。
毛色の違う部分はヒロインたる「チャンネル6」のリポーター、エイプリルが、
4人(5人)と過去に関係がある部分だろう。
スプリンターとシュレッダーの激突。
滑ったり転んだり雪山を滑走するタートルズのコミカルなアクション。
倒壊するビルでの戦いと、VFXと見所は充分。
ただ、どこかで見たことのある内容で新味は薄い。
4人の印象に関る強弱の問題も昔のままだ。
レオナルドは優等生で真面目すぎ、たっておらず、
ツンデレ、ラファエロは目立ちすぎる。
反対に今作で登場したエイプリルにホレてる相棒、フェンウィックは、
コミックリリーフかつ勇気もあって好感のもてる男性キャラクターだ。
制作が決定した続篇では多少の新味がほしい。
※1 人気がないならば、そもそもシリーズは継続しないし、アクションフィギュア、関連メディアの展開で数十億円の利益はでない。
※2 この作品は流血場面が(ほぼ)ない。子供の視聴者層を計算しており、大人の「もっとバイオレンスがほしい」の見方は、そもそもまちがいだ。
※3 「アメリカは特撮技術が低い」の意見は、まったくマトはずれで、たとえば14年のゴジラも98年のゴジラもスーツ(きぐるみ)を使用してるし、メチャクチャ、アナログ技術を活用している。なおかつ技術継承も熱心だ。ジオラマ技術と収益の衰退で特撮が縮小した日本とは大違いだ。どっちがダメなんだよ。
※4 原作はメチャクチャハードな物語だ。
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