「10cc」の下に小さく「フィーチャリング・グレアム・グールドマン・アンド・フレンズ」と書いてあるが、これが正式な現行の10ccであるらしい。
エリック・ステュアートも、ロル・クレームもいないが、ケヴィン・ゴドレーはゲスト的に参加。
ラインアップは
Graham Gouldman(vo,ba,g)
Rick Fenn(vo,lead g,ba)
Mick Wilson(vo,perc,g)
Mike Stevens(vo,key,ba,g,sax)
Paul Burgess(dr,perc)
及び
Kevin Godley(vo,perc)
Jess Bailey(piano on 「BeautifulLoser.com」)
フェンとバージェスは70年代から10ccのサポート・メンバー(一時は正式メンバー)としてお馴染みのプレイヤーだ。
収録されているのは2007年3月ロンドン、シェファーズ・ブッシュ・エンパイア公演で、こちらは2009年にCDとDVDでリリースされていたものを2014年にセット化して再発したヴァージョン。
DVDの曲目は
1.The Wall Street Shuffle
2.The Things We Do For Love
3.Good Morning Judge
4.I'm Mandy Fly Me
5.Life Is A Minestrone
6.Art For Art's Sake
7.Bus Stop
8.No Milk Today
9.Look Through Any Window
10.For Your Love
11.Old Wild Men
12.BeautifulLoser.com
13.Silly Love
14.Donna
15.The Dean And I
16.Bridge To Your Heart
17.I'm Not In Love
18.Dreadlock Holiday
19.Ready To Go Home
20.Rubber Bullets
この本編だけで108分に及ぶ。
従ってCDの方には数曲カットがある。
オリジナルを忠実に再現しながらコンサートならではの盛り上がりも構築する非常にクオリティの高いライヴだ。
個人的には1st収録曲を多く演奏しているのが嬉しい。
ちなみに「Donna」で電話がかかって来る所が、携帯の呼び出し音になっているのは笑わせる。
「Bus Stop」「Look Through Any Window」はホリーズ、「No Milk Today」はハーマンズ・ハーミッツ、「For Your Love」はヤードバーズへ、10cc以前のグールドマンが提供した曲のいわゆるセルフ・カヴァー。
「For Your Love」以外はアコギ2本のみの弾き語り、「For Your Love」はオリジナルそっくりに演奏される。
ゴドリーが参加するのは「Old Wild Men」「BeautifulLoser.com」「Rubber Bullets」の3曲で、ゴドリーが伴奏のピアニストを引き連れて歌う「BeautifulLoser.com」は、グールドマン、ゴドレー共作による新曲らしい。
「Bridge To Your Heart」はグールドマンがアンドリュー・ゴールドと組んでいたユニット、Waxの曲。
アンコール1曲目「Ready To Go Home」を「10ccとして最後のアルバム(1995年の「Mirror Mirror」)から」と紹介してから演奏するのは印象的だ。
そのほかDVDには、グールドマンのインタビュー、グールドマンとゴドリーの30年以上振りの共演ステージとなったカーディフ公演から「Old Wild Men」と「Rubber Bullets」、2013年に亡くなった元ヒプノシス、ストーム・ソーガソンの貴重なインタビューといった特典映像も収録。
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