最近はどこにいても中国人旅行客が多い。
地域にお金を落としてくれるのでそれはそれで歓迎したいことだけれど、それにしてもあまりに傍若無人なふるまいに時折あぜんとさせられる。
今回はタイでそんな中国人をたくさん見た。
一度目、自分の事務所のまでトゥクトゥクでもどろうとしたとき、とおりの角に初老の中国人とおぼしき男性観光客が立っていた。
驚いたことに彼は大通りに向かって手鼻をフン!っと噛み、その勢いはトゥクトゥクに乗っていた自分の袴にあたらんばかりであった。
ぞっとした。
ここの角は有名な路上カオマンガイの店先である。
排泄物をそんな感じで通りに吹き出したら店の客はどう思うだろう。
また日はかわって昨日のこと、自分はバンコク最後の夜であるので、せめてごちそうをと思いシーフードで有名なホイクワンマーケットまで出かけた。
ここは夜遅くなっても狭い歩道に観光客がごったがえす有名な通りである。すれちがうのも苦労するほどだ。
ここにも困った中国人達がいた。
なんと歩きタバコをしているのだ。
こんな人でごった返す歩道で歩きタバコをしたらどうなるだろう。
タバコの先はちょうど子どもの目線だ。
こんな中国人は1人や2人ではなかった。
マナーを守らない中国人達に腹がたった。ここは夜でさえ子どもが多いのだ。
そして今日、デルタの早朝便でバンコクから成田まで向かう機内でのこと。
横に中年中国人夫婦が座った。
機内で三時間くらいたったころだろうか、機内の映画をみていると、横でどんどんと肩を叩く。
何かと思い横を見ると中国人男性が
「はやく席をたて」
といわんばかりに指をこちらの顔から通路にむけてクイクイと動かした。
自分は少し怒りで身体の血が酢になったかのような錯覚を覚えた。
自分は19世紀・上海あたりの人力車苦力ではない。
人を指で指図して「うごけ」というのはなにごとであろうか。
日本にしてもタイにしてもそんなときは笑顔で頼むか、ワイなりそんな動作をして頼むのが筋である。
彼は食事中もクチャクチャと音を立ててこちらの食欲をなくしていたばかりか、彼が噛んだ鼻紙が台からこぼれこちらの足下にいくつか転がるということもあった。
こんなことがあって自分は帰ってからもしばらく不快な気分が続いた。
しかしこの不快な気分は彼ら中国人そのものではなく、何ら国民に対して中国の誇りというものを教えようとしない共産党にたいしてだろう。
誤解しないでほしいのだが自分は中国という国はきらいではない。
その国には諸葛亮や馬援をはじめさまざまな尊敬出来る人物がいる。
また中国に旅行した際にはその素朴な人柄に魅了されることも多々ある。
ここ100年の中国を見るとその国がでんぷんにヨウ素をたらしたときような変化、そんな印象を受ける。
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