最近はずっと更新していなくてすいません。
ここで報告する義務が自分にはあるのですが、ボランティアの現地から帰ればぐったりとしてそのまま寝てしまうことも多く、体調も悪くしていてみなさんにご迷惑をかけております。
昨日はアランヤプラテート、カンボジアの国境でボランティアをしてきました。
ここの子供たちは多くがカンボジア人ですがすさまじいほどの貧困にさいなまれています。
写真を見ていただければ一目瞭然ですが彼らは満足に服も与えられていません。
食事も満足にとられず、それでいて大人でもめまいがするような灼熱の大地の元で今日もゴミ拾いをしています。
自分はゴルフ用のカートを借りて一日中彼らを探し回りました。
黄色い砂塵がどこでもまいあがっていて、時々目が痛くなるほどです。
それにしても気温は40度を超えるような猛暑で、それでいて風がふかないのですからどれだけの環境かわかると思います。
とうとう自分は午後からめまいと頭痛を発症してしまいました。
吐き気もあり、典型的な日射病です。
それでもゴミをあつめる子供たちがそこらかしこにおり、途中でやめるわけにもいかず、バンコクへかえるVAN、最後の便がなくなる夕方くらいまで子供たちへお菓子を配り歩きました。
子供たちは自分が手招きをしても警戒します。
彼らに声をかける大人は国境を警備する警官か、それとも人買いかどちらかでしかないのです。
「君たちにお菓子とおもちゃをあげたいだけだ、こっちへおいで」
と身振り手振りで伝えると、やっと笑顔を浮かべます。
印象深かったのは一番最初に出会った子。*写真1
彼はおもちゃとお菓子を受け取ろうとしません。
よくきいたら
「・・あそこにもっといっぱい友達がいるんだ・・その子達にもあげてよ」
と言っているです。
なんということでしょう、彼は自分がボロボロになっているのに、その場ではプレゼントを受け取らず「ともだちにもあげてほしい」というのです。
カートにその子をのせ現場についたら他に5−6人の子供がいました。*写真2
彼らは目を輝かせてプレゼントを受け取りました。
自分は最初に会った男の子にいいました。
「・・貧乏にくじけず勉強しろ、いままのままやさしさをどうか忘れないで欲しい」
もっとも驚いたのが写真3の少年、この子いくつだかわかりますか?なんと19歳です。
周囲の人に聞くと食うものも食わずずっと飢餓状態が続いて、成長がとまったようなのです。
世の中にこんなことあるでしょうか。彼は炎天下の中、自転車でゴミを集めていました。
他の子供も似たようなものでした。
ほぼすべての子がボロボロの服をまとってゴミ拾いをしています。
午後五時となって、最後のバンの時間がせまり、体調も倒れそうになったのでこの日はボランティアをきりあげました。
バンの中では気持ち悪くて吐きそうになりましたが、それにしても思い出すのは子供たちのことです。
アランヤプラテートは子供にとって地獄のスラムでした。
どこの国の子供であろうが子供は子供です。
たとえばフランス政府は外国人であれ子供であるならどこまでも国として世話をし、教育と衣食住を保障します。
これは外国ではありません。タイ国内なのです。
タイ政府にぜひ救済をお願いしたいと思います。
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