mixiユーザー(id:2142867)

2015年03月06日01:49

165 view

タイニイ・アリス

小劇場運動が華やかしき頃に生まれ、
その後も独自の企画を展開してきたタイニイ・アリスが
今月いっぱいで閉じることになった。
そこの事務局を長い間支えてきた鳳いく太氏の作品を上演していると聞き
今日観に行ってきた。

この劇場はアジアの演劇を日本に紹介するという独自の企画を展開していて
私も劇場付の舞台監督として手伝ったことがあった。
また何かの記念のパーティで、人形を遣ったこともある。
天井が低くて、私たちの芝居には不向きだったが、
いろんな芝居と出会う機会を作ってくれる稀有な存在だった。

いつまでも活動し続けるものと思っていた。
それが閉鎖すると鳳氏から聞いたのは、一か月前。
思いもしなかった。
始めがあれば、必ず終わりがある。
それは道理だけれども、
ここに限ってそれはないと、勝手に思い込んでいた。
しばらく不義理を働いていただけに、
ショックだった。

時代は移り変わる。
今まさしく変化の時代に入ったのかもしれない。
ただそれがはっきりしないのは、
例えばマルクスのような、時代を牽引するような思想が
出てきていないからなのだろう、
(ただしマルクスが言ったことが正しかったかどうかは別として)
だから混沌とした状態がしばらく続くのかもしれない。
新しい価値観が生まれれば、
消えていくものもかなりあるだろう。
その中に、私の人形も含まれるかもしれない。
でも生きている限り、その変化を見つめていたいと思う。
そして、それがどんな立場になるか分からないが、
”今”を生きている表現をし続けたいと思う。

でも今の状況(ある芝居に頭を抱えている)を考えると
夢に終わるのかも・・・
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年03月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記

もっと見る