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2014年12月26日23:06

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「百円の恋」

松田優作の出身地・山口県で開催されている周南映画祭で、2012年に新設された脚本賞「松田優作賞」第1回グランプリを受賞した足立紳の脚本を、「イン・ザ・ヒーロー」の武正晴監督が映画化。

実家で、ひきこもり生活を送る32歳の一子は、自堕落で生活、体型、仕草、服装…全てがだらけきっていましたが、妹と大ゲンカしてしまい、やけになって家を飛び出し、アパートで一人暮らしを始めます。

100円ショップで深夜勤務の職を得た一子は、客で引退間近のボクサー、狩野と出会い、恋をします。しかし幸せも長くは続かず、そんな日々の中で、一子は自らもボクシングを始めます。

一子は、さまざまな怒り、悔しさをバネに、叩きつけるようにサンドバッグを殴り、自分自身とも闘います。引き締まっていく身体、顔つき、もう以前の彼女はどこにもいません。イタイ女から痛いけれど熱い女に大変身です。

ラストのボクシングの試合の場面は、「ボクシング界も絶賛」だそうで、迫力、リアリティーがすごかったです。
ここまで人間は変われるのだと、元気がもらえます。気分を高めてくれる音楽も最高でした。

安藤サクラは演技派女優として確固たる地位を得ていますが、「闘いたかった」から、自ら本作のオーディションに応募し、700人の応募者の中から一子役を勝ち取ったそうです。
前半と後半は全く別人のような体形ですが、撮影前に完全なボクシング体型を手に入れた後に、体型を崩し、撮影中に再度引き締めたそうで、役者根性に圧倒されます。
前作「0・5ミリ」は、あまりの長さとイマイチの評判でパスしてしまったのですが、今作を見て、これまで以上に追っかけたいスゴイ女優さんだと思いました。

狩野を演じる新井浩文も、何とも味があって良かったです。
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