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2014年12月20日22:08

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蕎麦におけるメオト道の相違

本日は午後、鎌倉の市民劇団所属の友人がチケットを送ってくれたので観劇。
いやー、いつもの「ハッピーエンド♪」でしみじみ手作り、年に1度の「劇団鎌倉小劇場」は良い。
で、帰りがザンザン降りで、外食もせず、まっすぐ家に帰った。

晩ご飯は「ソバ」しかも『月夜の化し合い』である。
つまり「キツネ」で「タヌキ」で「タマゴ入り」なわけね。

ソバは茨城にいる従兄がお歳暮に贈ってくれたもの。
彼は江戸時代から続く江戸っ子家系で、東京で婦人服のデザイナーをやっていたのだが、息子さんが難しい病気にかかり、スパッと土地も職もチェンジ、笠間で「焼き鳥屋さん」をしている。
地鶏の仕入れからこだわり、しかし「ヨッパライ相手にシラフで焼き鳥焼けるかー!」とテイクアウト店なんである(飲み屋だと暴力団のシマ争いもあるしな…)。
奥さんは美人で優しくて聡明で、息子さんは病気も治り北海道の大学へ進み、そこで就職し、若いお嬢さんは地元で会社勤めである。
気立てが良くて、いなせで、私は母方の祖父の血「江戸前の男っぷり」を彼に見るのである。

で、いとこの「ソバ」を美味しく食べたのだが、ドッコイ氏がホイホイ作ってくれた。
こーゆーとこ、「ボーイスカウト育ちのやさしくてマメな殿方」を射止めた私は、やはり審美眼があるのである。(ハンサムさんだし♪)

しかしね、薬味の長ネギ、この切り方の好みが違うの。
わたしゃ「薄〜い輪切り」、彼は「みじん切り」。
いいわよ、ドッコイ氏、あんたが寝たきりのヨイヨイになったら、咽に引っかからないように「みじん切り」にしたげる。その頃は私も老眼婆で、手元フラフラ、「超薄切り」なんて出来ないだろうし。

で、ドッコイ氏は「信州八幡屋磯五郎」の七味(辛い)、私は江戸の「やげんぼり」(赤い)と、七味の好みも実は違うのである。しかし、彼に感化されて、だんだん「辛い」のが好きになってきた私は、長野県民化しているのだろうか。父方家康公以前からの徳川本家サムライ、母方正真正銘「朱引き江戸っ子(いわゆる狭〜い範疇での江戸っ子)」町人、という、民族移動の激しい江戸には珍しい「江戸っ子スーパーハイブリッド」なんだけれどなあ…

(とってる新聞を家族全員「アサシヒンブン」と発音するのよ、もう!)

このエッセイは「UFO文學14年度冬季号」に掲載しますので、引用・盗作を固く禁じます。

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