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2014年12月07日08:54

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出口美保さんのシャンソン・リサイタルへ行って来たっ♪

出口美保さんは関西を中心とした「シャンソン界の重鎮である。

オフィシャルサイト www.deguchimihoko.com/ (「出口美保」でも検索可能)

で、昨日東京有楽町朝日ホール(マリオン11階)で、ホール開設30年来恒例の
「リサイタル2014 出口美保」
があったので、トコトコ出かけてきた。

いや、ちゃんといるんですね、長く続いているファン、新しいファン、あのすらっとして革の黒パンツにブーツ履きこなしている華のある美青年は「若手シャンソン歌手のお勉強・かな?」なんて…

フカフカ赤絨毯、高天上の「極楽空間」朝日ホールだが、北日本は寒波雪降り真っ最中である。
後ろの席のおばさま2人は
「もう、○○県入ったら雪どっさりで、間に合うかどうか、あせったわね〜」
と話しており(なんとこの寒波、「寒いけれど雪の降らないハズのドッコイ氏のお里・諏訪でも積もっているという)、思わず振り向いて
「ようこそ東京へ」
なんて挨拶してしまう。観客同士が、初対面でも「出口美保リサイタルへ来る」と言うだけで、なんとなくフレンドリーなんである。
毎年、大阪で11月末、東京で12月はじめの「吉例リサイタル」で、日本のシャンソンファンが、「シャンソン界のアマテラス」のような「女神・出口美保さん」の歌声を聴きに集う。

今年喜寿、「七が3ッ並びで、私21才…?」なんて笑わせる、小柄で「体育の先生になるはずだった」というしっかりころんとした体型の出口さんは、しかし「心筋梗塞・脳梗塞からの奇跡のカムバック」を果たし、どこか悟りきった、シャンソン界の「中島みゆき」的存在かもしれない。

「サンジャンの私の恋人」「ラ・ボエーム」などという正統派シャンソンの合間に、木曽御嶽山噴火を思って「木曽節〜与作」なんてシブイ声で歌い、サトウハチローの「かあさんの歌」も彼女の声にかかると、なぜか不思議なことにシャンソンになってしまう。
客席の衆はみんなただそのいぶし銀のような、しっかり・どっしりした歌声に酔いしれて、「真夜中のギター」なんて、1969年・千賀かほるさんのヒット曲でも、ああ、やっぱり出口さんの手にかかると、シャンソンなんである。

最後は全員で、
「ふるさと」を3番までちゃんと(あの名詩「いつの日にか帰らむ…」ですね)、
パンフレットに載っていた「花は咲く」、
で、いったん幕へ…
純白のロングドレスに金銀のロングネックレスで「女神再降臨!」で
「ヘッドライト・テールライト」を、歌詞カードもないけれどみんな歌えちゃう!

で、終わって、ロビーでCDを購入、
出口さんに挨拶して、
外へ出たらまだ8時前だよ、始まったの5時半だし。

各駅停車に乗って、余韻をかみしめながら、のんびり帰って来ました。

とはいえ都会の一人歩きは、
そうだ、大阪の「市原民子さんソロライヴ」以来だ…

ここんとこずっと、御近所と、ドッコイ氏運転のお医者さんだけだったもんなぁ。
夜の街を歩くなんて(しかも「有楽町」ときたもんだ)若い頃のようだわ。
終電ギリギリで仕事しまくってたもんなあ、
クライアントと打ち合わせ、取材なんていうとどこへでも行って、
まだ衛星ナビなんてなくて、地図を頼りに都心へ、下町へ。

出口さんが
「ちょっと…疲れました…」
と言ってピアノに持たれたときは、内心「ヒャァ〜ッ!」だったけれど、
「喜寿を迎えて分りました、『ムダ』なことは大切な事、
年をとると赤ん坊の大切さがよく分る…」

うーむ…

買って来たCDでお若い頃の歌声を聴きながら
「喜寿どころか米寿、白寿まで、歌っていて欲しいなあ…」
と思うのでありました。
 
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