mixiユーザー(id:5755958)

2014年11月26日20:05

8 view

「レッド・ファミリー」

韓国の鬼才キム・ギドクが朝鮮半島の南北統一を願って製作と脚本を手がけた社会派ドラマです。

三世代仲良く、幸せな暮らしを送っているように見えるけれど、実は北朝鮮工作員による擬似家族と、その隣人である、ケンカの絶えない韓国人家族。
対照的な二つの家族の交流をコミカルかつスリリングに描くことで、現在の朝鮮半島における問題を浮き彫りにしていきます。

2013年・第26回東京国際映画祭コンペティションで観客賞を受賞した作品で、監督は、これが長編デビュー作となるイ・ジュヒョンはキム・ギドクの秘蔵っ子だそうです。

愛する家族を人質に取られた工作員たちへの指令は、あまりにも残酷なものでした。
隣家の声が丸聞こえなのに、工作員の擬似家族も大声で怒鳴るなんてヤバいでしょと、最初はかなり気になりましたが、次第に気にならないくらい引き込まれていきました。

北の工作員の実態はわからないけれど、残された家族を含め、相当に過酷なのでしょう。
「世界で一番切ない芝居」で彼らは本物の家族になったのでしょう。ハッピーエンドで終われないのは哀しいけれど、希望の光が見えたラストでした。

期待通り、評判通り面白く、良い作品でした。
「お隣は、アカの他人家族でした」、「隣の芝生は赤い」という言葉が入り、4人の影が軍服姿というチラシも秀逸でした。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する