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2013年04月26日00:47

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4月25日 お江戸日本橋亭 4月芸協定席

 今日は可龍メインの会。本人が松之丞のツイッターで「予約受付中」とぎりぎりまで書いていたので、客少ないのかな〜と三越で買い物してからゆっくり行ったら開演前でほとんど満席。だが客層がほぼ熟年層だし皆顔見知りっぽいし、可龍の別の会のチラシを回したりしていたので、後援会系列のお客さんだったのかな。それでなければ永谷演芸場主催の下町巡りツアーとかの締めで来た団体客とか。開演間際には可龍のファンと思しき若い女性も前の方にちらほらと見えたが、椅子席は老人で埋め尽くされていた。

●前座 たか治「道具屋」 翔丸「犬の目」
 たか治は文治の惣領弟子だそう。坊主頭の体育会系男子風で、文治好みの昇々みたいなジャニ風味とは傾向違うのね・・・。弟子は別に顔の好みで取るわけじゃないだろうが。翔丸は以前池袋でも見た。謎の眼科医シャボン先生を軽妙に演じる。二人ともなかなかレベルの高い前座さんでした。

●松之丞 「宮本武蔵〜山田真龍軒」
 昨年池袋の芸術劇場で聞いた時と前振りもほぼ同じ。独演会や講談会とは異なるフツーの客を前にして語るに良い作品なんでしょうね。その上前回見たときと同じく汗みずくになっての熱演だし熱演過ぎて途中で張り扇を釈台から落としてしまい、最後は手で台をババンバンバンと叩き続ける。めがねを外すととかなりイケメンなのではなかろうか。初聞きらしいおばさま方も「面白いわね」「ステキね」と囁いていた。

●遊馬「酢豆腐」
 多くの落語作品が元をたどれば上方だが、これは東京から関西へ広がった噺らしいですね。町内の若い衆がきざで知ったかぶりな若旦那を酒の肴にからかおうとするのが「酢豆腐」。そして関西版が「ちりとてちん」。今では東京でも「ちりとてちん」を演じる噺家が多いようだが。腐ってカビが生えた豆腐をすすめられ、必死の思いで飲み込もうとする若旦那。飲み込もうとするたびにもどしそうになり、またなんとか飲み込めたかと思うともどしかける。この演じっぷりに拍手喝采。

●蝠丸「死神」
 外見がもう死神、しかも怖くなさげにみせかけて、実は怖い死神。冒頭で火消しの男が死神のアドバイスで医者になるくだりを語って、サゲは「医者は無理、やっぱり火消しだ」。「消えた・・・」の、正に死を迎えた冷酷なまでのあっけなさも良いが、この終わり方も落語らしくて良いですよね。死神は公益法人死神芸術協会に所属しているそう。ちなみに呪文は「あじゃらかもくれんバイアグラ、てけれっつのパ」でした。

<中入り>

●可龍「のめる」
 今回もう一席が「不動坊」で長屋ものが続いた。客層から考えれば正解だったのだろうが、傾向が違う話が欲しかった気も。

●漫才 宮田陽 昇
 「わっかんねぇんだよ!」(W

●可龍「不動坊」
 遊雀の影響をうけているんじゃないか。あと、ところどころ喬太郎っぽいテイストも感じる演じ方。受け取るこちらの勝手な見方なのだが、この人巧いけどワンアンドオンリーな噺家さんではないんだよなぁ、少なくとも現在のところ。前遊雀が同じ噺を演じたときは蝠丸の弟子・小蝠を「売れない落語家」にしていたが、可龍は師匠の蝠丸をその役にしてしまった。


 老人客が多かったからか、当初は場内に女性のいびきが響いたりして「どうなるんだろ」という雰囲気でしたが、中高年の女性客が多いと笑ってくれる人も多いので、明るい良い会で終われましたね。満員効果は芸人のテンションも上げてくれるでしょうし、こういう良い会をきっかけにして若手の噺家さんの会がもっと盛り上がるといいですね。





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