円楽党が定席にしている両国の寄席に初めて行ってきた。
永谷系の寄席だけに覚悟はしていたが、まるで団地の自治会集会室みたいなホールにかなりびっくり。まあその集会室にパイプ椅子が50くらい並ぶ様に加えて、客席の下手寄りに物凄い柱が。雰囲気的には寄席じゃありません。ここで円楽党がやっているのか･･･と思うと、普段の客の入りも想像できそうだが、この日の出演者のきつつきも、ほぼ満員の客席に向かって「やれば出来るんじゃない！ ふだんもこれくらい来てくださいよ」と嘆いていた。
たま「火焔太鼓」
マクラで慢性疲労症候群の話題をひとくさり。
関西ではあまりやらない噺らしい。白鳥がやるときもそうだが、この演目をかけるときには、志ん生との比較がもれなくおまけに付いてくるようだ。もう記録映像や録音でしか知らない人がほとんどだと思うんだけど･･･。
きつつき「代書屋」
市橋容疑者に似てて･･･というマクラも含めて、ほぼ先月の一之輔との文�墜牡鸚覆汎韻検�きつつきの代書屋は、始まりとオチがちゃんとつながっていて、その点は良くできている。
落ち着かないところや、語り口がややしつっこいところが、彦いちを想起させる。しかし円楽党ではがんばっている若手だと思う。
たま「愛宕山」
京都の若旦那と、大阪をしくじって流れてきた幇間の一八という、関西でもカラーが違う二人のバトルものでもあったのだった。
仲入り
遊馬「宿屋の仇討」
侍が出てくる噺は、さすがの声の良さで聞かせる。遊馬のこういう語り口は好きなんだけど、ゲストとしては長すぎやしなかったろうか？
たま 新作
殺人事件の真犯人を捜すために、警察が呼んできたのが安倍晴明の子孫のアフリカ人？ 宿敵、蘆屋道満の子孫と闘うことに･･･という展開。
両国は遠すぎる。今年は花の開花が遅いので、花見ともいけず･･･。これからもたまは両国でやるつもりみたいだが、出来れば日本橋に戻してほしいなぁ･･･。
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