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2009年10月04日02:11

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小説八大龍王 025 【白虎の戦士(前)】

今回は付帯能力についてお話しします^^

付帯能力はアドバンテージスキルといって、その人個人が持つ特有の能力(才能のようなもの)で、皆が一様に持つ基本能力(ベーススキル)と対をなしているものです

この能力は「フェイト」に出てくるサーヴァントの能力を参考に作りました

例えば、「騎乗」という能力は、セイバーはAの能力で幻獣、神獣ランクを除く獣、乗り物全て乗れるという能力ですが、これはいきなり車やバイクを乗りこなすという能力です

実際「フェイト/ゼロ」では、セイバーは車やバイクを乗りこなしていましたし…

また、アサシン特有の能力である「気配遮断」などもあります

そんなこんなで16種類のアドバンテージスキルを作ってしまいました

物語の中で出てきますのでお楽しみに…

それでは小説八大龍王をはじめます


【025 白虎の戦士(前)】


〔参考1 用語集〕
ハクビ(眉と髪が真っ白な記憶喪失の青年)

グラフ(ソルトルムンク聖王国の地利将軍)

ゴーン(海賊の長)

ライアス(バルナート帝國四神兵団の一つ白虎騎士団の軍団長)

付帯能力(その人物個人の特有の能力 アドバンテージスキルという 16に体系化されている)


〔参考2 大陸全図〕
フォト



〔本編〕
海賊王ゴーンの後を追いかけていくこと2分、突然あたりがひらけた

そこは(ハクビは知らないが)砦の裏口にあたり、木々に覆われたところであった

何人かの山賊、海賊がここから外に逃げたらしい

ここで海賊王を逃しては全てが水の泡になる

ハクビは冷静に音、臭い、風の感触、といったかすかなものを感じるため五感増幅を発した

五感増幅とは16の付帯能力(アドバンテージスキル)の一つで文字通り視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚といった五感の能力を一時的に高める能力である

魔法の力で五感を高めることも可能だが、この場合(五感増幅)は本人の能力として発しているため誰にでも出来るというものではない

しかし、魔力の増幅とは違い、相手に魔力として気取られる心配がないという点と魔力量(マジックポイント)ではなく、通常の体力量(フィジカルポイント)から消費されるという点が違う

さて、その微かな臭いや音、空気の流れから、ハクビはゴーンを追いかけていった

ほどなく、森を抜けたところでハクビは大がかりな軍と遭遇する

軍は500騎を数え、白色の鎧が特徴な軍隊であった

もちろんここは砦の裏側なので、砦の表側で戦っているグラフ将軍の軍とは別物である

砦の裏側から逃げた山賊、海賊は全てここで捕まっていた

海賊王ゴーンも例外ではなかった

ハクビもその兵隊達に囲まれ、山賊達と一所に集められた

そこに全身白色の鎧を身にまとった騎士がドラゴネット(小型のドラゴン族)に乗り、その場にやってきた

その騎士はこの軍隊の隊長と見受けられたが、かなりの美男子で、ハクビと同じくらいの年齢(ハクビ推定24歳)に見えた

その騎士がいう「お前達はこの一帯を荒らし回っている山賊と見受けられる 山賊は全て誅殺する」そして一同(山賊など20人程度)を見回し、ハクビと目が合った

数秒見つめた後、騎士が尋ねた「白い髪のお前は、とても山賊に見えないな 名前はなんという?」

ハクビ黙ってじっと騎士の顔を直視する 騎士が重ねて尋ねる「耳が聞こえないのか?それとも名前を忘れたのか?」

ハクビ、騎士の目を睨みつけて言う「名前が知りたいなら そちらから名乗るのが礼儀であろう」

その言葉にそばにいた白い鎧の兵達は気色ばんだが、騎士は大きく笑い「これは失礼した」と言って、乗っていたドラゴネットから地面へ降り立った「私はバルナート帝國の四神兵団の一つ白虎騎士団の軍団長を務めるライアスというものである 戦時中ゆえ兜を外すのは容赦されたい」

その言葉にハクビははじめて微笑み言った「こちらこそ失礼しました 私は商人に身を変えていますが、実はソルトルムンク聖王国軍のグラフ将軍の配下、ハクビと申します 今回はジグリー山の山賊を討伐するために策を用いました…」そして、海賊王ゴーンを討つ理由などを細かく包み隠さず話した

それを聞いていた海賊王ゴーンは白虎騎士団の軍団長ライアスに訴えかけた「私は海賊の長を務めますゴーンと言います

今の話では、私の首と引き替えに、聖王子の元に援軍にかけつけるのは必定であります ここは私めを生かして、山の表側にいる聖王国の軍(グラフ将軍の軍)を成敗すべきと思われまする

私は海賊の頂点としてあらゆる海につてがあります 是非、帝國の皆様が大陸全土を征服する際には大いにお手伝いしましょう」と…


〔参考3 あらすじ〕
龍王暦0001年 八大龍王によって八つの國(くに)が建国される

龍王暦1049年8月 ソルトルムンク聖王国にあるクルス山でハクビが発見される ハクビは記憶喪失

龍王暦1050年2月15日 ソルトルムンク聖王国のコリムーニ老聖王とバルナート帝國のロードハルト帝王がバクラにて会談 その席上、コリムーニ老聖王急死 死因は不明

龍王暦1050年2月18日 ソルトルムンク聖王国、バルナート帝國に対して宣戦布告

龍王暦1050年3月 1〜 3日 ソルトルムンク聖王国とバルナート帝國が国境の町バクラで交戦、ソルトルムンク聖王国側大敗 (「バクラの戦い」と呼ばれる)

龍王暦1050年3月10日 ソルトルムンク聖王国の王城マルシャース・グール陥落 ソルトルムンク聖王国滅亡コリムーニ老聖王の孫、ジュルリフォン聖王子は大陸の最南端ツイン城に逃げ込む

龍王暦1050年5月 3日 コムクリ村にバルナート帝國軍が襲撃、ハクビ、マーク、レナは力を合わせて帝國兵士2人を倒す 続いて、ハクビがバルゴー隊長を倒す 以後、グラフ将軍に助けられ、残党軍の拠点であるアユルヌ渓谷に到着する 

龍王暦1050年5月〜8月半ば ハクビ、マーク、レナ達はアユルヌ渓谷で軍事訓練や、近くの村々での山賊等の退治、帝國軍との戦闘を行う 日々、兵として成長していく

龍王暦1050年8月20日 ハクビを始めとする10人がジクリー山のガーンの砦に潜入

龍王暦1050年8月23日 グラフ将軍の軍がガーンの砦を襲撃 ハクビが山賊王ガーンを倒し、後海賊王ゴーンを追う

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