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2009年04月29日06:03

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八大龍王伝説 【003 運命の年】

昨日、Fate/stay nightの9巻買ってきました 最初は、ゲーム版のセイバールート中心(アニメ版とほぼ一緒)で進むのかと思いきや…話は、凛ルートになってきてるし…でもでもバーサーカーがまだいるから、もしや完全オリジナル?(細部は既にオリジナルだよね) 次回が待ち遠しいです^^(桜ルートも期待していいのかぁ〜!)

それでは「八大龍王」続きをアップしますあっかんべー

(※ここからは、二〇一〇年八月一三日改訂バージョンです)


【003 運命の年】


〔本編〕
龍王暦一〇五〇年、ヴェルト大陸にとって運命の年が明けた

その一月一日、ホルム一家はソルトルムンク聖王国の建国神であり守護神でもある「優鉢羅(うばつら)龍王」が祀ってある村の社(やしろ)に参拝した

いわゆる初詣である

ハクビもホルム達と一緒に参拝した

「ウバツラとは何ですか?」

その日の朝、ハクビがホルムに尋ねた

「ハクビは八大龍王によって千年以上前にこの國が建国されたことは知っているか?」

「はい!レナから聞きました」

「それなら話が早い 八大龍王の八人のうちの一人で、このソルトルムンク聖王国を建国された神の名だ

八大龍王の中で最も位が高く、『最高の龍王』と呼ばれている この國が平和でいられるのも、優鉢羅龍王のおかげだと言ってもよいぐらいだ」

「そうなのですか!僕もこの名前はどこかで聞いたことがあるのですが…」

一切固有の記憶を失ったハクビであったが、優鉢羅龍王という神の名前は、不思議と知っている気がした

さて、龍王暦一〇五〇年二月のことである

ヴェルト大陸一の超大国であるソルトルムンク聖王国の老聖王コリムーニは、千年にわたる大陸内の小競り合いと呼べる小さな争いさえも一掃するため、北の大国であり強国のバルナート帝國と同盟を結ぼうとしていた

八國のうち、二大強国が同盟を結べば争いが激減するのは自明の理である

そのバルナート帝國の現帝王であるロードハルトは歴代帝王の中で、最も優れた帝王といわれていた

ロードハルト帝王はコリムーニ老聖王の二大強国同盟の提案に賛同した

両王は同盟を結ぶため、同暦の二月一五日、ソルトルムンク聖王国とバルナート帝國の国境にある町「バクラ」で会談を開いた

後に『バクラ会談』と呼ばれるこの会談の最中、コリムーニ老聖王は急死する

死因は不明であった

コリムーニ老聖王の死は直ちに、この会談に出席せず、ソルトルムンク聖王国の王城である『マルシャース・グール』に滞在していたジュルリフォン聖王子に伝えられた

ジュルリフォン聖王子はコリムーニ老聖王の孫にあたる

コリムーニ老聖王の嫡子(ちゃくし)でジュルリフォン聖王子の父は、聖王子が七歳の時に他界していた

直系血族が尊ばれるソルトルムンク聖王国では次期聖王はジュルリフォン聖王子である

ジュルリフォン聖王子はこの大国同士の同盟には最初から反対であった

そのためこのコリムーニ老聖王の急死は、バルナート帝國側の謀殺であると信じた

そして大陸全土に、コリムーニ老聖王の敵(かたき)を討つためバルナート帝國と戦うため各国の協力を求めたい旨を表明し、同時にバルナート帝國に対し宣戦を布告した

龍王暦一〇五〇年二月一八日のことであった



〔参考一 用語集〕
優鉢羅龍王(ソルトルムンク聖王国を建国した第八龍王)

ハクビ(眉と髪が真っ白な記憶喪失の青年)

ホルム一家(コムクリ村の住人 父のホルム、母のスリサ、息子のマーク、娘のレナの四人)

コリムーニ老聖王(ソルトルムンク聖王国の聖王)

ロードハルト帝王(バルナート帝國の帝王)

ジュルリフォン聖王子(ソルトルムンク聖王国の王子)

ソルトルムンク聖王国(大陸中央部から南西に広がる超大国 第八龍王優鉢羅(ウバツラ)の建国した國)

バルナート帝國(北の大国 第七龍王摩那斯(マナシ)の建国した國)

バクラ(ソルトルムンク聖王国とバルナート帝國の国境にある町 町の中心に国境があり、北側がバルナート帝國領、南側がソルトルムンク聖王国領である)

マルシャース・グール(ソルトルムンク聖王国の王城であり首都)


〔参考二 大陸全図〕
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