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2021年02月28日14:59

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渡辺美里「BIGWAVE」

ここまで僕の音楽史の中で
邦楽は
渡辺美里を始めとする系統、YMOを始めとする系統の2系統を紹介してきた。
繰り返しになるがみさっちゃんはEPICソニーレーベルのスターミュージシャンが結集して楽曲を捜索しており、良い意味で当世の気質や雰囲気的なものをふんだんに盛り込みつつ、アイドルに出自を持つ本人をアーティストとして世に送り出す壮大な装置としての「渡辺美里」が意味を大きく持っていた。
今回紹介する渡辺美里の8枚目のオリジナルアルバム「BIGWAVE」は93年に発売されたが、ある意味、前述の路線の終焉を意味していた。
みさっちゃんはアルバムを出す度にオリコンの週間1位を「Lovin' You」から7枚連続で獲得するなど商業的成功は収めていたが、シングルのセールスは伸び悩んでおり、それでも年に1枚はスマッシュヒットは飛ばしていたものの、89年の「虹を見たかい」以降はシングルでオリコン1位は出さないままであった。
折しも、メインコンポーザーの一人である小室哲哉も方向転換を余儀なくされており、岡村靖幸に至っては低迷期に突入し、以降の薬物事件での逮捕まで大きな動きはなくなってしまうなど「渡辺美里」としても大きな転換を迫れる時期であった。
その当初期の「渡辺美里」の最後期に発売されたアルバムが「BIGWAVE」なのである。
また、このアルバムから90年代J-POPの代表的コンポーザーである小林武史が参加し、アルバムの出来を底上げしている。
聴いてもらえば分かるが、後の小林作品でふんだんに使われているサウンドが、実はみさっちゃんのこのアルバムの中でもふんだんに使われているのである。小林と言えば再生したサザンの「みんなのうた」をヒットさせたことで有名になり、後にMr.Childrenのプロデューサーとなる人物で、自身も「My Little Lover」の一員として表舞台でヒットを飛ばした事で知られるが、小林作品の中でそのサウンドの特徴をもっとも強く出しているのはキョンキョンの「あなたに会えてよかった」であり、そのサウンドは今回の美里作品に近似性が高いので注目してもらいたい。

個人的思い入れは割り引いて
評価 ★★★

1.「ブランニューヘブン」
2.「Overture(Instrumental)」
3.「ジャングルチャイルド」
4.「BIG WAVE やってきた」
5.「Nude」
6.「I WILL BE ALRIGHT」
7.「いつか きっと」
8.「若きモンスターの逆襲」
9.「みんないた夏」
10.「さえない20代」
11.「はじめて」
12.「素直に泣ける日 笑える日(Re-Mix)」
13.「Audrey」



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