mixiユーザー(id:6231411)

2021年08月28日02:05

103 view

TM NETWORK「DRESS2」

89年にリリースされた、彼らのリミックスアルバム「DRESS」は
実は、小室一人で制作されている。
つまり、小室以外のレコーディングは過去のものを流用するか
外部プロデューサーが持ち込んだ音源かのどちらかだという事である。
即ち、そのアルバムは小室が主張するところの
「リプロダクション」に過ぎず、ヴォーカルの宇都宮は勿論、
コンポーザーでプレイヤーである筈の木根の関与すらないのである。
事実、89年のそのアルバム制作時期はツアー中であり、
レコーディングを行っているのだとしたら時間的整合性が取れないからである。

しかし、2014年に同じタイトルを背負ってリリースされたこのアルバムは
外部プロデューサーも入れず、ヴォーカルも録り直し、
ちゃんと音を入れ直して制作されている。
そして「DRESS」ほどは売れなかったが、
「DRESS」よりは高評価と言う皮肉な結果を生んでいる。
理由は明白で、正真正銘のリミックスアルバムだからである。
既にTMの外套をまとった状態では新曲は売れず、
懐メロ的に過去のヒット曲を歌っている方が売れる、
というバンドに凋落してしまっている悲しい現実でもあったのである。

さて、余談になるが小室の楽曲提供業を語る時に
稀代のヴォーカリストである「渡辺美里」を物差しにすると
興味深いのではないか?と以前に指摘した。
もう、彼女も新曲は売れず「マイレボリューション2021」みたいな
リバイバル曲をリリースするしかセールスするチャンスを得ていない。
先ほど例えたTMと似た境遇である。

例えば、彼女の代表的楽曲提供者は
本人と小室を除くと
伊秩弘将、大江千里、岡村靖幸、木根尚登と言ったところであろうか
他にも多数あるが主なところである。
彼女の最大のヒット曲「My Revolution」は勿論、小室の作品だが
「悲しいね」「Believe」「卒業」と有名なヒット曲の大半は
小室の作品であるから、小室が最大の提供者である事は間違いない。
従って、小室が彼女の魅力を最も大きく引き出したコンポーザーである事は
まぎれない事実なのである。
しかししかし。
今聴いても飽きない、愛せる曲をアンケートなどすると
小室の曲以外が上位に上がってくる事にお気付きであろうか。
例えば、根強いファンが多くあげる「10years」は大江千里の曲である。
或いはシングル「夏が来た!」や「すき」も大江の作品である。
シングルではないがファンが多いと言われる
「さくらの花の咲くころに」に至っては木根の作品である。

彼女の最大のヒット曲の一つ「虹を見たかい」は岡村。
岡村は「シャララ」も「BIG WAVEやってきた」も担当している。
伊秩は「恋したっていいじゃない」や屈指の名曲「breath」の提供者である。

因みに僕が最も好きな曲の上位2曲は
「Richじゃなくても」「Steppin'now」でいずれも美里本人の作詞作曲である。

つまり、小室はセールス実績と時代を創出するのに大きく貢献し、
記憶を作るのに大きく貢献したのはそれ以外の作曲者が大きいと
これを強く感じるのである。
小室はまた、後に自らが参加するバンドでも同じ芸当をやっており
「名曲を作った」というよりはセールス実績を作ったと言えるのでは無いだろうか

TMの紹介の序盤では、
野望大きい小室の鳴かず飛ばずの時代について
揶揄するような述べ方をしたが
その実力は高く、彼の曲は誰が演じてもアレンジしても
5秒で「小室作品だ」と確信できる個性を持っている。
これは他社の追随を許さぬ領域にあり
好き嫌いは別にして、
日本の音楽シーンを語る時に、彼を抜きに語る事は許されない事だと
強く確信するのである。

さて本アルバムの評価は ★★★
特にヴォーカルのキレが低下しているものの
新しいアレンジは聴いていて楽しいのである。

Come on Let's Dance 2014
Get Wild 2014
Self Control 2014
Be Together 2014
Just One Victory 2014
I am 2013
RAINBOW RAINBOW 2014
ACCIDENT 2014
金曜日のライオン 2014
永遠のパスポート 2014



0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年08月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記

もっと見る