世代だと思うが、僕の年代の
しかも男性にのみ圧倒的認知が高い渡辺美里。
一時期「ドラえもん」の歌を歌ったりしていたので限った話ではないが。
その彼女が元「ミスマガジン」だった事はあまり知られていない。
そのミスマガジンが10代の内にに出したデビューアルバムが
表題の「eyes」である。
もはやアイドル扱いは一切受けておらず、いっちょ前のアーティスト並みのアルバムの出来にまだ幼かった僕もちょっと衝撃を受けたのを記憶している。
このアルバムの発売直後にリリースされたシングルが出世作の「my Revolution」であり
その「前夜」作という事になるが、実は僕はマイレボ前に彼女を知っていた。
それが「MBSヤングタウン」というラジオ番組である。
今では考えにくいだろうが、当時の少年たちは勉強しながらラジオを聴くと言うのが基本スタイルで、僕の周りにはリクエスト番組の「ABCヤングリクエスト」派と前出ヤングタウン(ヤンタン)派に分かれて翌日の学校の話題の中心になったものである。
渡辺美里はノブリン(原田伸郎)がメーンパソナリティの水曜日(ヤンタン水曜日)に添え物として出演していたのである。因みにヤンタンは曜日ごとに出演者が違うため、毎日違う番組を聴いているような気分であり、曜日によって好き嫌いが激しく分かれる傾向があった。
ただ、美里ちゃんのデビューアルバムの最大の収穫はその後の邦楽の好みの系譜がここから始まった事である。エピックソニー軍団の歌姫として売り出された彼女ではあったが、このアルバムも小室哲哉、岡村靖幸、大江千里と言ったアーティストたちも楽曲提供しており、それまで斉藤由貴やビートルズしか音楽として聴いていなかった僕に明確にアーティストを支持する姿勢を作った一つのエポックがこのアルバムである。
既に希代のサウンドメーカーとして才能をみせていた岡村靖幸はこのアルバムで主要な役割を果たし、TMネットワークの傍ら楽曲提供した小室と木根尚登も次作「Self Control」で世間の認知を上げていく。大江千里は自作の個性とは別の一面を見せ「そんなんも作れるんやぁ」と感心させる。いわばエピック軍団の「あげまん」的な作品となっている。
歌詞の一人称を「僕」とする世界観は独特で、しかしガーリィな声がまだ色濃い美里のアルバムは現在聴いてみると「当時の雰囲気が懐かしいなぁ」と感じる時代感の強い作品である。もし「みさっちゃん」が嫌いでなかったら、改めて聴いてみてもらいたい。そして、「十代の女の子が歌っている」と改めて想定し直してもらいたい。ヒッキーなんかメじゃないぜ!!!
1.「SOMEWHERE」
2.「GROWIN' UP」
3.「すべて君のため」
4.「18才のライブ」
5.「悲しいボーイフレンド」
6.「eyes」
7.「死んでるみたいに生きたくない」
8.「追いかけてRAINBOW」
9.「Lazy Crazy Blueberry Pie」
10.「きみに会えて」
11.「Bye Bye Yesterday」
評価 ★★★
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