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2020年02月01日17:12

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カッタッパはエエ声してる

フォト

「バーフバリ 伝説誕生」という映画と
「バーフバリ 王の凱旋」という映画を立て続けに見る機会があった

インド映画の秀逸な作品は欧米の作品をはるかに凌駕するが
インドで評価が高い映画が海外でも評価を受けられるかと言えば
それは断じて否であるし、その反対も然りである。

インド映画と言えば、
世界的に大ヒットした「ラジュー、出世する」でお馴染みのシャー・ルク・カーン
日本でもお馴染みの「ムトゥ〜踊るマハラジャ」のラジニカーント
大阪アジアン映画祭で最高賞を獲得した「神様がくれた娘」のヴィクラム
ムトゥの二匹目のドジョウもスマッシュヒット「踊るツインズ」のサルマン・カーン
そして本作の主人公シブドゥほか一人三役のプラバース
そしてハリウッドでもアレした「スラムドッグ$ミリオネア」は記憶に鮮明なところだろう
但し、主演はインド系イギリス人で監督はダニー・ボイルであるから、純粋にインド映画とは呼べないが
「イギリス人が作ったインド映画」という意味では間違いなく傑作である。

この作品群は世界で最も沢山の映画を輩出し、最も多くの観客を抱えるインド映画界の中でも
特に傑出した存在であり世界に比肩する者が無いレベルの著名人で高いステータスを放っている。

ご存じないご同兄も少なからず居るのだろうが、インドには12億人の人口があり
我々が知る所の映画のメッカである「ハリウッド」を抱えるアメリカの人口の
およそ4倍なのである。
彼らの最大の娯楽が「映画である」とすれば納得できるだろうか

僕が訪れた事があるから言っているのではない。
偶然だが、世界第一位の中国(約14憶)、インドとも大人口国家であり
彼らが多民族多宗教多言語国家であるから掴みどころに欠けるものの
一まとまりになればこれは物凄い数になるのは目に見えている。

これら作品群をみて強く感じる事は
近年の作品は長く「インドらしさ」に固執していたインド映画が
急速にハリウッド映画などの西洋の映画のテイストを取り入れ
オマージュなのか剽窃なのかインスパイアなのか分からない部分はあるものの
ハイブリッド化しているという事である。
そういう進取の傾向が強くある事で劇的に品質が上がっているのである
2000年に世界的ヒットを放ったハリウッド映画の「シックスセンス」は
インド人監督のM・ナイト・シャラマンの作品であるが
これは米国で育ったシャラマン監督が自身のルーツであるインドの映画の味を
薄くハリウッド映画に反映させている。この時点では作品にハイブリッド性は感じられず
飽くまで「ハリウッド映画」の範囲に留まっていた。
また「スラムドッグ$ミリオネア」ではダニー・ボイルが
インドに乗り込んで作ったのでハリウッドで上映される「インド映画」の色が濃い
「バーフバリ」では、インドにハリウッドのテイストを持ち帰った味が
明らかに感じられ、間もなくインドにある無数の映画がこれに倣って
大きく進化する事が予感できるのである。

単一民族、単一文化、共通言語であることが
便利で心地よい事であると認識しそれに慣れ切ってしまっている我々が
多様性の権化であるインドのそれに馴染むにはもう少し時間は掛かりそうだと思うが
やはり国際都市としての自覚がある東京などメガシティがそれを実践して
文化の多様性の受容の見本を示していかないと
我々日本は世界の中でガラパゴス化していく懸念があると思う。

因みに
ネタバレ的な事を申して恐縮だが
この作品の中で一番アカンやつは

国母・シヴァガミ様(作品冒頭で主人公を命がけで救う役)
である
この人が色々と見誤って
物語を怪しい方向に向かわせていくだけの映画である
彼女のせいで実に主人公は気の毒である


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