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2019年12月18日17:21

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とんこつの故郷は中国であるアルよ

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本記にはライターの中島氏の個人的見解も多分に反映されているので
是非も無く、ご当人が思った通りの事が書かれているとは思うのだが
この手の食品系コラムを読んでは色々と意見を述べてきたつもりだ

その中で特に疑義を呈しているのが
日本人として強い自覚が無い「国民食」の
カレーとラーメンである。

カレーについては
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1953455194&owner_id=6231411
など「インド料理ではないけどね」と再三述べている。
つまり日本で「カレー」と呼んでいる食品は
系譜としてはフランス料理の一種であり
インド地方で主に食べられている「スパイス煮込み料理」群と
同一視している方が間違いなのである。

それと同様に
中国にも「ラーメン」なる食品は元々は存在せず
日本人が「中華そば」と呼んでいるものも
完全に日本発祥である
確かに大陸では色んな種類の「汁そば」が存在し
その内の何種類かを模倣して日本で「ラーメン」として定着したのは間違いない

それを中国人が「親しみやすい」と感じるのは当然だが
日本人が「中国はラーメンの本場」などと曲解している人は
もはや絶滅したのではないだろうか

そして、中国において「肉」といえば「豚肉」である。
一番安くてポピュラーなのが「豚」で
次いで「羊」「牛」「鶏」とランクが上がっていくのだが
何も書かずに「肉」と書けば豚肉の事である
つまり豚骨は味としてもなじみ深いのである

魚で出汁を取る事にかけては
中国人より日本人の方が長けていて
インド人も南方では鰹節など作っていた歴史はあるが
基本的に魚の出汁は日本食の専売特許である
同様に
海藻を食材として使うのも日本人の特長であり
世界中でもレアケースである
つまり、カツオやコンブで出汁を取る時点で
彼らには「オエッ」となる要素があるのだ
悪気無く

ところで僕は、このライターの中島氏より何歳か年少ではあるが
中国で最初に口にした「ラーメン」は少なくとも豚骨では無かった
※これも別の日記で指摘した

中国ではかなり以前から「美国加州牛肉麺大王」というチェーン店があり
ここのメーン料理が写真のものである
僕は少なくとも25年前から中国で食べた事がある日式ラーメンといえば
こちらの方である
雰囲気的には徳島ラーメンに近い

因みに店名を訳してみると
「アメリカ・カリフォルニア州の牛肉麺だよーん」
てな感じだろうか
店内はファストフード風の趣であって
価格もかなり高めであった

前門駅前の屋台で食べるご飯と骨付き肉の弁当が
お腹いっぱいになる量で5元
北京南駅の薄汚い料理屋で5人前はあろうか水餃子が0.5元
三ツ星ホテルの北京ダックのほぼフルコースが100元以内
王府井のマクドナルドでビッグマックが45元
友諠商店横のピザハットのピザが30元程度の物価の時代によ
牛肉麺大王は
60〜80元だった

因みに吉野家も近い値段だったので食べなかった

当時は美国(アメリカの事)と書けば
おしゃれな店内をイメージでき
加州(カリフォルニア州)は何か格好良かっただけだろう

元々は「蘭州拉麺」(蘭州辺りで食べられていた汁麺。牛肉麺)
が日本のラーメンのモチーフとなったと言われているが
明らかに日本のラーメンよりの作りである。

こちらは醤油と中華風の香辛料で味を調えているので
「少なくとも豚骨ではない」
従って、中国人でも「豚骨がラーメンのイメージ」と言っているのは
実は生まれてこの方「美国。。。」を食べた事のないモグリの連中だと
言えなくも無いのである。
だって1000店くらいのチェーン店と言うのだから

但し、この
「美国加州牛肉麺大王」
という物々しい店の名前だが
ひとつの「食品の名前」として定着しつつある

これは彼の国の悪く言えば「節操の無さ」
よく言えば「食いつきの良さ」が為せる技。
つまり、本家元祖のチェーンとは全く別の人たちが
この看板を掲げてあちこちで商売をし始めていて
本家が気が付いた時には全中国じゅうに定着してしまっている、というわけだ

中国の偽ブランドや偽物に辟易としている我々からすると
何だかがっかりな話であるが
我々日本人だけでなく
「お、これ、いいね!」
と思ったら、彼らはすぐに真似して
時にはアレンジまで加えてしまう風習がある。

例えば
「肯得基」
と書くと
中国人はスパイスで味付けしたフライドチキンが想像できるのだが
健得基、とか色んな漢字の似たような異なる食べ物が
全土に蔓延ってる
遠回しに言うと分かり難いだろうからズバリ言うと

ケンタッキーフライドチキンの偽物が出回っているという事である
真似をしようにも簡単には真似られず
同じような看板で別物を出すところや
似たような名前で別のものを出すところや
名前は似ていないし、味は何となく似せているけど
別のものを出すところがいっぱいあるのだ
もちろん、本家もちゃんとある

僕は上海と西安の本家ケンタッキーで食べたけど
かなり良い値段であり、日本より高いくらいだったが
美味かったのを覚えている。
店員の若い女の子たちが恭しく対応してくれたのは忘れられないなぁ(笑)

話が逸れたが
中国人が一番油断しているのは
日本ではそういった偽ブランドを掴まされるという意識は
彼らには皆無だろう
世界的な感覚とは真逆である
だけど、彼らは本家は本家の魅力がある
自分たちは本家にインスパイアされて
「同じ名前の似たものを出したけど、何か?」
というだけの話である

味千ラーメンも実は魅力的な風味のラーメンを出す店だが
この店には「太平燕(タイピーエン)」という
春雨ラーメン(そもそもラーメンの定義が難しいけど)料理があって
かなり有名である。

そちらの方が魅力的であれることを知ってて言っているのかいないのか
太平燕の方も元は福建省の郷土料理であるから
それ以外の地域の中国人にはなじみが薄いと思うのだが
こちらが「豚骨風味」のスープで作られているのである

中国人たちは
余りにも自分たち「中国」について知らず
行く先々で見知ったものをパクって
自分たちの文化としていくスタイルが続いたことで
気付いても居ないのではないか

本当は「とんこつ」の故郷は福建省、というのが
僕の私見である

■一蘭に並ぶ中国人、なぜ「豚骨ラーメン」が人気なのか?
中国で「豚骨味」を定番にした熊本のラーメン店
(ウィズニュース - 12月18日 07:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=5905976
中国人にも人気の豚骨ラーメン店「一蘭」=中島恵さん提供

国民食のラーメンは、インバウンド客にも愛されています。特に、『一蘭』や『一風堂』などに代表される豚骨ラーメンは中国人観光客に大人気です。どうしてここまで、豚骨ラーメンが支持を集めるのか――。日中の異文化ギャップをまとめたジャーナリスト、中島恵さんの新刊『中国人は見ている。』(日本経済新聞出版社)に収録されたエピソードを再構成して紹介します。

中国版「食べログ」、上位に豚骨ラーメン
出身地にかかわらず、日本に住んでいたり、日本に観光に来たりする中国人に好きな日本のラーメンを聞くと、多くの人が「豚骨ラーメン」と答える。

これは中国版「食べログ」のような飲食店評価サイト「大衆点評」でも裏づけられている。

同サイトには、中国人が来日時に評価したラーメン店が6000店以上表示されるが、上位はいずれも豚骨ラーメン店ばかりだ(日本料理というジャンルの中のさらに細かい分類で、寿司、天ぷらなどと並び、ラーメンも独立したジャンルになっている)。

なぜなのか、論理的に分析するのは難しいが、同サイトのクチコミや中国人の意見を自分なりに総合すると、理由は主に次の三つがある。

・濃厚な味が中華料理に通じるので、親しみを感じる。
・中国で最初に食べた日式拉麺も豚骨で馴染みがある。
・日本のラーメンといえば豚骨が定番。

日本には醤油、味噌、塩、豚骨などがあり、東京では醤油ラーメンが最もポピュラーだが、「大衆点評」では豚骨以外はかなり下位だった。

きっかけは味千ラーメン?
上海出身で、東京で働く20代の女性は、来日した両親を魚介系のこってりスープで太麺が特徴のつけ麺店に案内したが、「味が濃すぎてスープが飲めない」と不評だったという。「スープ割り」をせず、つけ麺のスープを飲み干す日本人はほとんどいないが、両親は飲むものだと思ったようだ。

ところが、そのあと豚骨ラーメン店に連れていくと「ここは中国でも有名な店だね」と喜んでスープも飲んでいたそうだ。

このように、彼らが好んで豚骨味を食べるのは、中国で最初に食べられるようになった日本のラーメンが豚骨(熊本県に本社がある味千ラーメン)で、そのスープが彼らの口に合ったからではないか、ということだ。

味千ラーメンは1990年代後半に香港に進出。香港を足掛かりに中国各地に店舗を拡大し、2018年末には650店舗に到達した。私自身も北京や上海の味千ラーメンで食事をしたが、サイドメニューが充実し、ラーメンもメニューにあるファミリーレストランという感じだった。

中国人は孤食を好まず、食事は誰かと一緒にするもの、という認識があったことから、おそらくこのような豊富なメニューを取り揃えて「現地化」し、それが中国人に受け入れられたのではないだろうか。

そのためか、「日本では醤油ラーメンのほうがポピュラーで、最も多くの人が食べている」と聞くと、意外そうな顔をする。

中国で専門店が徐々に増加
一方、日本のテレビドラマ『深夜食堂』が人気の上海では、「がんこ親父のこだわりラーメン」のような、日本のラーメン専門店を彷彿とさせる店が徐々に増えてきているという。

上海の旅行会社で働く30代の男性はいう。

「おそらく日本の影響でしょうね。以前、中国でラーメンといえば安い食堂のメニューの一つといった印象で、朝食や軽食として食べる人が多かったのですが、最近は具材にこだわり、スープも独自に考案する専門店ができてきました」

「中国発のラーメンが日本で進化し、再び別の形で中国に舞い戻ってきた、という感じでしょう。最近ではラーメン1杯60〜70元(約960〜1120円)もする店もあり、中国人がそれまでイメージしていた麺料理とはずいぶん趣を異にしてきています」

この男性によると、上海蟹をトッピングした399元(約6400円)の豪華ラーメンも登場して話題になったそうだ。

ラーメンといえば、日本では「中国はラーメンの本場だから、さぞおいしいんでしょうね?」という人がいるが、日本人が中国の麺料理を食べたら、「これは全然違うものだ」ときっとびっくりすることだろう。日本のラーメンは、「日本の匠の技」として芸術品レベルにまで到達した逸品として、中国で今注目されている。

     ◇

中島恵 1967年、山梨県生まれ。北京大学、香港中文大学に留学。新聞記者を経てフリージャーナリスト。中国、香港、アジア各国のビジネス事情、社会事情などを執筆している。

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