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2019年08月28日18:01

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#MeToo運動の歪み


性暴力とかセクシャルハラスメントとか、
最近登場して喧しく議論されている事案において
その殆どが男性が優位な立場を利用して女性に対して
害を与える、というケースが議論される。
それが現実であり、解消されるべき問題そのものである事は
全く異論の余地なく僕も同意同感である

しかしながら、「2人になった」のが問題というのは
間違っているが「2人にさせて取材させた」事に意図があるのであれば
それは会社の取材姿勢が問題である。
男女が2人きりで深夜に酒を飲みながら会話をする事で
「何かを引き出そうとする」ところに意図が含まれているのではないかと
そういう話にならないのが一つのポイントである。

次に、先の話が絡んでであるが財務事務次官の件で言えば
報道機関に勤めておきながら、
手にした次官のセクハラ発言を別の報道機関に売った、というところにそのポイントが
現れていると言って良いだろう。
つまり、問題の存在を本人が勤務先に訴えたのに「聞き入れてくれなかったから」
こういった事態になったと言えるのである。

これと同じ動きにコラム本項の林さん(仮名)がなっていたのだとしたら
問題点はセクハラでは無くて、会社のパワハラにあると言って良いだろう。
論点が少しずれているのではないかと指摘したいのである。

林さん自身が体験したセクハラについてはしかし
男性が女性を口説く段取りとして、特に違法な手続きを取ったとも
取らなかったともつかない曖昧な事案である。
「取材対象から口説かれる」
が明確なハラスメントだとしたら、その関係から発展した夫婦の大半は
ハラスメントから始まった恋愛だったわけであろう

つまり、「嫌だったのに、思うように振りほどけなかった」
そういう場合が働く女性にはまま存在する事を議論しなければなるまい。
僕もセクハラはあってはならないと常々考える人間だが
妻子持ちの男性が女性を口説いてはならない、という問題から
「自分が悪かったかも知れない」と考えてしまう事実との間には
本人による強い思い込みが介在しているからだと言わざるを得ない

相手が独身だったらセクハラでは無いのか?

本文中に林さんのコメントがある。
「女性記者が事務次官と会ったのは、あくまでも取材のため。
記者が早朝や深夜に取材相手を訪ねることは珍しくない。
日中なかなか会えない対象は多く、その場合、記者はわずかな時間帯を狙って話を聞きにいく。
重要度や機密性が高い情報を手にしているときこそ、一対一で話を聞かなければなりません」

「重要度や機密性が高い情報」を手に入れるために、
取材対象と記者が異性間で、記者が相手に気に入られようとしたら
相手が勘違いしたり踏み込んできたりする可能性を我々は予想できないのか
想像しているからこそ、女性をぶつけていたりしていたら、それは一種の犯罪というか
組織的陰謀である。
いつかどこかで誰かが巻き込まれるハラスメントが予想できないわけではないからだ
むしろ
際どいところを利用して情報を引き出したりしていないか
「思わせぶり」な部分が当然含まれているんじゃないのか

仮に本人にはなかったとしても、
多くの女性記者がそれを利用して仕事をしているんじゃないのかと
「あるコメンテーター」には指摘されたわけである。
都合の良い時は際どい会話で相手から情報を得るけれども
相手が踏み込んで来たら「セクハラだー」と喚き散らす、では
相手も警戒するか無視するかなので
女性記者はどんどん首をすげ替えられていくんじゃないのか?って話である。

件の「TBS元記者VS伊藤詩織」のセクハラ事件は
起きた出来事が既に犯罪か犯罪ではないのか、という訴えであるから
法に照らして裁かれれば良いと思う
しかも伊藤の場合は親しさを強化して口利きをして貰おう、という事が
あたかも「正当な手続き」だと言わんばかりなので、そこは否定したい

「裏口入学で相手にお金(対価)を払ったのに、依頼通りの結果が得られなかった」
のと同じだからである。

#MeToo運動の発言の中には、
同じような行動をしてメリットを享受している人たちへの批判が足りない
林さんだって「相手が記者としてではなく女として見ていた」などと言ってはいけない
「記者である前に、私は女よ」とか別の場では言うんじゃないのか
セクハラそのものを無くすには厳罰化しかないような気がしているが
それ以外にもう少し理性的且つ男性と一体化してこの問題を議論して行かないと
「こいつら、何が言いたいんだ」
という方向に進みかねない。

僕は女性が女性らしさを前面に出して男性を魅了しようという事に対して
否定的な考えはない
だが、それを利用して「何かを引き出そう」とする事には賛成しない。
同じく、嫌がる相手をしつこく口説き続けるのはマナー違反だし、限りなく犯罪行為だと思っている。
しかし、あらゆる男女間の人間関係において、それが発展して恋愛関係や肉体関係に発展するのは
自然の流れであると理解している。それが恋人同士であり婚姻関係の萌芽ではないだろうか

だがそれがハラスメントに当たってしまう事を
どうやったら避けられるのか
一体誰が真剣に考えているだろうか。

我々が問題視したいのはこういう事である。
「今度、紹介したい仕事がある。
君さえ良ければ、来週の月曜の22時に○○ホテルの○○○号室に来なさい。
意味は分かってるよね?
興味が無いなら来なくても結構だ」
と男性が女性に発言した時に、どういう態度を示すかが問われているのである。
幾つか選択肢がある。

〇誘いを断る
極めて悪どい要求で、何某か便宜を図るなど不正を働こうとしているのだとしたら
そこに加担する女性は仮にセクハラを受けても非難される対象になってしまう
〇行かない
堂々と生きるためには「行かない」選択肢は存在する
〇訴え出る
相手の発言を録音したり、言質を取るなりしてこのパワハラを然るべきところに訴え出る
〇応じる
メリットを示唆しているわけだから、これは取引である。
差し出すもの差し出して、メリットを享受するのも選択肢である。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190828-00010000-kanag-soci&p=1

性暴力の被害者が自らを責めるのはなぜか。
30代の女性新聞記者、林節子さん(仮名)は取材現場で知り合った男性に性的関係を求められ、自分が悪いのかもと苦しんできた。
昨年4月に発覚した財務事務次官による女性記者へのセクハラ問題で、あるコメンテーターが発した言葉が忘れられない。
「なぜ2人になったのか」。林さんはいま、被害者に非があるように責める風潮が根強く残る社会こそ問題だと感じている。
メディア業界で働く女性の現実を見つめる。

【沈黙をこえて】「なぜ2人きりになったの」 取材現場でセクハラ、被害受けても責められる社会

<言葉に共鳴>
〈ハラスメント被害が繰り返されたり、被害を訴えることに高い壁がある社会ではあってほしくないと思います。
すべての人の尊厳が守られ、働きやすい社会になることを祈っています〉

 昨年4月、財務省は女性記者へのセクシュアルハラスメント問題で事務次官を辞任した福田淳一氏についてセクハラ行為があったと認定、
懲戒処分を科した。それに合わせて、テレビ朝日は被害を受けた女性記者のコメントを発表した。
 林さんはその言葉を記事で目にしたとき、胸が熱くなった。

 「すべての人の尊厳が守られ、働きやすい社会に。その言葉に深く共鳴した。
  同時に、かつて『自分が悪かったのかもしれない』と思っていたけれど、そうではなかったと思えた」
 脳裏には、自らを責めた「あの日」の記憶が鮮明によみがえっていた。
.
<自らを責め>
 10年ほど前、林さんはスポーツ取材の現場にいた。
異動で別の部署に移ることが既に決まっており、東京都内で開催されたある競技の国際大会は、異動前の最後の取材だった。
 スポーツを主戦場にして以降、その競技はずっと担当していた。
それだけに、国内トップクラスの選手が一堂に会する大会では、いつも以上に力が入っていたことを覚えている。
取材の合間に関係者にあいさつをして回ると、ある男性コーチが「送別会をしよう」と声を掛けてきた。
日本代表の合宿などで何度も顔を合わせていた指導者の1人だった。
 取材を終え、午後8時ごろ、伝えられた居酒屋に着くと、男性コーチが1人で待っていた。
 最初は競技の話をしていた。だが、1時間ほどたったころ、会話の途中で突然「今夜、君と大人の関係になりたい」と言われた。
林さんは聞き間違いかと思ったという。

 「こちらが本気で捉えても相手が冗談のつもりだったら恥ずかしいなとか、いろいろなことを考えました」

 妻子がいることも知っていて混乱した。だが、男性コーチは同じ言葉を繰り返した。
林さんは話をはぐらかしていたが、だんだん気持ちが悪くなってきた。
その場を切り抜けようと「真剣に付き合っている彼がいます」「そろそろ電車の時間が迫っているので」と告げ、居酒屋を出た。
駅に向かおうとすると、男性コーチは手をつないで頬にキスをしようとし「どうしても駄目かな」と言った。
「本当に駄目です」と手をふりほどき、遠回りして駅に向かった。
 情けなさや悔しさ、辱められたような感覚…。いろいろな感情がこみ上げてきたという。

「競技に愛情を持ち、私なりに一生懸命に取材してきたつもりだった。
そんな記者としての姿勢を見て、話をしてくれていたと思っていた。
記者ではなく女として見ていたのか、と考えると、これまでの仕事は何だったのだろう、と」

「競技関係者と記者との懇親会などで、これまでも一緒に飲んだことがあったので、
同じように誘ってくれたのだろうと思いました。ただ、何人か来るのかと思っていたらその人だけで…。
2人きりという状況に少し不安はあったんですが、
現場でよく話していたし、気兼ねなく話せる人だから大丈夫だろう、と飲み始めたんです」

一方で、林さんは「思わせぶりな態度を取ってしまっていたのでは」「私にも非があったのでは」と自分自身を責めもした。
 翌日、大会の会場で出くわした男性コーチはこう言った。
「昨夜は楽しかったね」。
何もなかったかのようなそぶりに再びショックを受けた。
その日の出来事を誰かに明かすことは一度もなく、時が過ぎた。

<問われる社会>
 あれから10年、記者としての経験を重ねたいま、林さんは同じような状況に置かれたらと考える。
「それはハラスメントであり、不快であると、抗議できるようでありたいと思うけれど、
声を上げたところで会社や社会は被害を受け止めてくれるだろうか。不安が残ります」

 林さんには心に引っ掛かっている言葉がある。

 〈女性記者は深夜になぜ、事務次官と2人になるような場所に行ったのか〉

 財務事務次官による女性記者へのセクハラが発覚した際、
民放キー局の情報番組にコメンテーターとして出演していた男性著名人の発言だ。

「女性記者が事務次官と会ったのは、あくまでも取材のため。記者が早朝や深夜に取材相手を訪ねることは珍しくない。
日中なかなか会えない対象は多く、その場合、記者はわずかな時間帯を狙って話を聞きにいく。
重要度や機密性が高い情報を手にしているときこそ、一対一で話を聞かなければなりません」

 だが、そういった記者の仕事を理解しているか否かという以前に、
男性著名人の言葉には被害者に落ち度があるかのようなニュアンスが含まれていたと、林さんは感じている。

 「被害者をバッシングするこの社会は何なんだろう、と思います」

 財務事務次官のセクハラ問題では、身を守るためにその発言を録音した女性記者に対し、
元文部科学相の下村博文氏が講演会で
「事務次官はとんでもない発言をしているかもしれないけれど、そんなのを隠しとっておいて、
テレビ局の人が週刊誌に売ること自体がはめられている。ある意味犯罪だと思う」と述べ、問題になった。

 元TBS記者の男性に性的暴行を受けたと告発したジャーナリストの伊藤詩織さんは、
インターネット上などで中傷や非難を浴びた。
英BBC放送は伊藤さんに密着したドキュメンタリー番組を放送。
その中でこうした日本の異質さを突き、「日本の男性優位社会では被害者がなかなか声を上げにくい状況がある」
とする複数の専門家の声を取り上げた。
 林さんは言う。

「かつて私もセクハラを受けたとき『自分が悪かったのかもしれない』と思った。
でも、いまは被害者にそんなふうに思わせてしまう社会こそがおかしい、と考えるようになりました。
そもそも、相手への敬意があったら、ハラスメント行為を働く、なんていうことにはならないと思うんです」

テレビ朝日の女性記者がコメントした「すべての人の尊厳が守られる社会」は、
女性のみならず、この社会にいる全ての人に向けられた言葉だと林さんは感じている。



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