日韓の泥沼状態は引き続き進行中ではあるが
今回のGSOMIA破棄については、
一応の予想の範囲内の結論として受け止めるべきである。
市民から上がる懸念と
既に影響を少なからず受けている人たちの怨嗟の声はしかし
どうすれば解決するのかを提示したわけではないから
とても自分勝手で正面から受け止める事も出来ない
例えばである。
もし、韓国人訪日客が激減して
「売り上げが伸びていたら」「景気が良くなっていたら」
感謝と喝采の声が飛び交っていたのではないだろうか
もしそうだとしたら、平和を望むより自分を取り巻く環境の事だけを
まるで日韓関係のせいにして愚痴をこぼしているだけと同義である
つまり、目指すべき具体的日韓関係の在り方を
個々人がどう考えていて、その上で日常があって
しかしそれが崩れて、という流れの人物でないと
日韓関係に対する感想を尋ねたところで
「景気はどうですか?」と訊いているのと大差無いのである
さて、日本と韓国の関係の悪化については
既に数年前から事あるごとに僕は韓国側を批判してきた立場であるが
その根底を
1965年の請求権協定に基づいた
韓国政府の韓国国民に対する義務不履行にあると指摘してきたが
それは現状に対する因果関係の事例であって
そうなるファクターはそもそも両国の感情のねじれが
相当以前から続いている事にあると考えている。
時代を少し遡る話であるが
そもそも日本の天皇家については
朝鮮半島から渡来した一族ではないか、と
考える説がありこの点について両国はどう考えるのか
僕は日本の文化や技術は古来殆どが朝鮮半島からの「渡来人」が
齎したものであると考えているから
地政学上は兄弟国の「兄」が朝鮮で「弟」が日本であると
受け止めている。
異論がある事も本件とは直接無関係であることも承知しているが
ここでは「だとしたら、そう考える人もあるだろう」程度に
いったん受け止めてもらいたい
その上で、地政学上は
朝鮮半島は中華帝国の強大な軍事力に歴史上常に脅かされてきた
そして服従することで民族性を維持してきた、という点については
ほぼ同意して貰いたい
歴史について様々な見方がある事は当然であるが
史上、朝鮮には独立性のある王朝は殆どなかった
何千年の東アジアの歴史の中で
中華王朝以外の独立性のある王朝が維持された事は無いのだ
朝鮮半島の国家は悉く中華王朝に朝貢して来たのである
以前にも「中華王朝の歴史」について長々と述べた事があったが
中華王朝は「皇帝」を戴くに当たり
周辺国家の「王」を傅かせ「華夷秩序」という体制に組み込んだのである
しばしば韓国は「我が国固有の…」という表現を使って
領土問題などに言及するが「韓国」と言う形の国家は
原型すら無いのである
契丹の属国である「高麗」
明朝・清朝の属国である「李氏朝鮮」は
いずれも民族自決には程遠い中華王朝を宗主国とした華夷秩序の下方国であった
一方、日本はと言うと
周囲を海と言う天然の要害に守られていたのを良い事に
強大な中華王朝に対して「天皇」という称号を名乗って
台頭に張りあおうとしていた事で、中華王朝との関係は極めて微妙であった
「遣隋使」、「遣唐使」、「日明貿易」など教科書で習う
日中交流の足跡は実は事務レベルのゴマカシがあって
日本の使節は中国の現地では属国からの使者の振りをし
中国の使節は日本に来ると対等の使者の振りをして
この温度差をやり過ごしていたのである
双方とも、両国の交流には莫大な利益を生むメリットがあったため
実際に軍事衝突も起きない事もあり
このおかしな関係が維持されてしまったのである
ところが実際に衝突が発生すると破綻してしまう
それを証明するのが
豊臣秀吉時代の朝鮮侵攻である
秀吉が朝鮮に侵攻した時、実は当初は圧倒的な勢いで
秀吉軍は進んで行った(1592年文禄の役)
咸鏡道まで一旦進んだというから、
現在の平壌もソウルも陥落させたという事である
これは朝鮮半島史において大ごとである。
現在でも日本人が韓国に旅行した時に
「大阪から来ました」なんて言うと
「秀吉の居た大阪か」という高齢の人は少なくない
かつて朝鮮半島を壊滅的にさせた日本の為政者の名前が
現代に至るまでしっかりと語り継がれている証拠である
ただご存知の通り、秀吉の朝鮮侵攻は
朝鮮の宗主国・明の介入によって押し戻される
最終的には本国の秀吉の死により日本軍は朝鮮半島から撤退し
敗北したのであるが
朝鮮人はこの時の事を「我々の勝利」とは言わない
純然たる被害者であり、勝利者が明軍だったからである
話が更にややこしくなってしまうが
もっと時代を遡ると4世紀末に
日本に救援を求めた百済と対立する新羅を支援した
広開土大王(好太王)が侵略する日本軍(倭軍)を撃退した、という
記録が残っており
つい最近になって文在寅大統領は、その伝説の地を訪れて
「ここで広開土王が日本を撃退した記念の地ですね」
などとコメントしたりしている。
存在は中国の史料にも認められているが
功績が史実かどうかの検証は兎も角、
このタイミングでの発言は日本を挑発する以外の効果は
殆ど意味を持たない
本当に日本に対する敵対行為で国民の人気を得ようとしているとしか
思えないのが文大統領の姿勢である
さて、それから本題の日韓関係の心情のもつれだが
こんな時代のところで謂われているわけではない
彼らの歴史教育の中にはしかし
好太王の功績は含まれていても
新羅がそれまで対立していた高句麗を招き入れ
それまでの半島の最大の勢力だった百済を滅ぼした件は
なんか正当のように描かれているのだ
一方で日本の場合は古事記・日本書紀辺りで
描かれたこの時代は出鱈目である
それ自体は問題ではない。識字率も低かったし
貴族や僧侶などの一部の知識階級が伝え知っているだけの
古代神話である
ところが大政奉還という一大政権交代事件が発生したので
明治政府は国民に出鱈目な神話の教育を始めてしまうのである
話が長くなってしまうが重要なポイントなので説明させてもらおう
前出の神功皇后は成務天皇40年に生まれたことになっている
仲哀天皇の2年に仲哀天皇皇后となっており
仲哀天皇は即位9年で崩御したとなっている
この年が西暦200年と言われており
神功皇后は享年100歳なので269年まで摂政として政務を執り行っていた
とされているので生まれは170年なのか
とにかくこの当時の登場人物は平気で100歳越えの長寿であったと
されていて信用をどの程度置くかは非常に難しいのである
この神功皇后が「三韓征伐」をしたと言う記録があるのだが
30歳前後にお腹に後の仲哀天皇を身ごもったまま
陣頭指揮を執る親征を行ったことになっている
この時征服したとされている。
「三韓」とは馬韓(百済)、弁韓(任那)、辰韓(新羅)であり
好太王のいた高句麗は含まれていない
甚だ怪しい内容であり、
これらを後に平らげた高句麗の歴史には記録されていないのか
韓国の歴史には史実とされていない。
高句麗とは現在の北朝鮮(辺りに所在した国)であり、
三韓とは現在の韓国に所在した国家群であるのに、である。
ただ長きにわたった幕府による政治から
天皇を国家の首長とする新政府による政治を目指していた
当時の明治政府は積極的に天皇家の神格化に取り組んでいたという事である
この頃、日本は欧米化に積極的に取り組んでおり
1853年にサスケハナ号でペリーが浦賀に登場してから
1868年に明治に元号が代わり欧米化を推進するまで
20年と掛からず刷新されていったのに対し
朝鮮半島は腐敗政治の極まった状態で
頼りの宗主国の清が衰退し頼る先もなく
孤高を決め込んでいたのだが
蒸気機関の発達により世界が大混乱している時に李氏朝鮮だけは
何ともいつまでも中華帝国の属国の地位を決め込んでいたのである
軍隊を洋式化し蒸気船を手に入れた日本からの使節を門前払いした
この時、日本に起きるのが「征韓論」である。
李氏朝鮮はこの頃1866年に江華島に進駐していたフランス軍を
旧来の武装で撃退し、同年に通商を求めてきたアメリカ使節も
船ごと沈めるという剛毅な出来事を起こす。
これはとても凄い事で竹やりで戦闘機を落とすような出来事ではあった
しかしこれを口実に米国は本気で開国要求をする事が出来たため
米朝修好条規を締結するきっかけとなったほか
日本の幕末同様に大院君を中心とする攘夷派と閔妃を中心とした開国派に
国内が二分されてしまうのである。
日本の場合は列強にケチョンケチョンにやられて
開国し近代化に向かったが
なんと朝鮮は旧式武装で近代武装のフランス軍に勝利し
米国商船を沈めきってしまうという
ジャイアントキリングを実現してしまうのである。
これによって
「欧米化」と言う華夷秩序を乱す日本政府に対して
「愚かな連中」の申し出に耳を貸すつもりが無くなった大院君ら
李氏朝鮮首脳が日本からの使節を門前払いするという行動に出たのである
一方で、「このまま近代化をしていないとヤバい」と考える
朝鮮の中の開国派である閔妃一派はクーデターをはじめ
色々と画策するのであるが、結局は暗殺されてしまうのだが
彼らには彼らの正義と言うか信念があって
祖法である封建主義を維持して華夷秩序を保つ事が正しい道だったわけであるから
日本などと言う欧米に屈した愚かな連中を認めるわけにもいかないし
蔑んでいたのも理解できようという話である
交渉に応じない朝鮮に対し業を煮やした征韓論者たちは
1875年「江華島事件」を起こす
朝鮮政府の目と鼻の先である江華島周辺で
軍艦を使って探索活動と言う「示威行動」をとったのである
非常に分かりやすい挑発行為であり、
朝鮮軍は挑発に乗ってこれを襲撃し、両国間の問題となった事件である
国交があった清国と日本国に対しては「攘夷の対象」としていなかったのに
日本国の軍艦を襲撃したこの事件には様々な主張があり
事実関係は不明であるが、昨年の火器レーダー照射事件と相似している部分がある
問題は
現実としては日本国内は
「かつて領有権を保有していた朝鮮半島には
世界のどこよりも日本がいち早く進出しないと
帝国主義の列強が進出してしまうと日本の危機になる」
という征韓論が横行していたという事である
本当はどうであったのか、はここでは議論しない
ただ前出の「三韓征伐」を強く意識していた事は間違いない
何故なら「朝」「鮮」ではなく
長く使っていなかった「韓」の文字を使って
朝鮮半島への進出を議論していたからである
さてこの明治初頭のこの出来事は結果的に
1910年の日韓併合へと繋がっていくのであるが
韓国が原型として捉えている祖国は
おそらく李氏朝鮮ではないかと推測できる事を示しているが
頑なに相手の主張と言うか声や見え方に耳を貸さず
戦争と言うか滅亡と言うか誤った方向に突っ走って行った経緯がある
宗主国である清国が滅亡に向かったことで
独立国家となった李氏朝鮮の閔妃一派は親露政策を採り始め
案の定、両勢力の暗殺合戦に陥ってしまった
外国勢力からは朝鮮半島は進出先としてのターゲットとなり
列強は先を争って朝鮮半島に進出しようとしていた
これらの結果、閔妃は清の軍閥・袁世凱にも接近し
ロシア、日本、袁世凱に秋波を送る結果となった
逆に言えば相手は誰でも良いので、
朝鮮を近代化させて欲しいとの行動に出たのである
これは民族的に考えると売国行為である
しかし、このまま旧軍隊で独立を維持することは難しく
大院君ら主流派を一掃するしか近代化の道筋はない事を理解していた
開国を目指す閔妃一派はそれを正義としていた
出遅れた欧米列強に先んじて江華島事件で先鞭をつけた日本と
宗主国の清との間で起きた
将来的な朝鮮半島領有権を争う戦いが日清戦争である
1894年に日清戦争で日本が勝利すると、
下関条約で朝鮮との冊封体制を強制的に解除させ
朝鮮は完全な独立国となり、
ロシアと日本がこの朝鮮半島を手に入れようと対立するわけである
これが1904年の日露戦争である
この時には既に清国も崩壊し形だけの国になっていたわけだが
満州に進出した日本軍とロシア軍の衝突も理由には加味されている
理由はどうあれ、朝鮮の近代化が遅れたことが戦争の原因だったのは
間違いないのである
朝鮮人は被害者だろうか
民主化や近代化が自力でできた、という言い分はこの歴史の解釈では
全く通用しないだろう
しかし、これが彼らの言う「屈辱の歴史」の端緒である
1910年に日韓併合がなり、
1945年に日本は敗戦とともに日本列島以外の領土を放棄したわけである
1950年の朝鮮戦争では再び内戦を開始し
ほぼ日本に駐留する米軍のお蔭で敗戦を免れた韓国である
1965年の日韓請求権協定でそれまでの賠償について
国と国の間で賠償の協議がなされた
国民への賠償を政府かせ行うと決めた内容は国民には知らされず
「賠償されていない」事実を
「反日」の材料に使われただけである
逆ギレでしかない事実を韓国民はどう感じているのだろうか
徴用工問題はすでに解決済みだったのである
裁判で日本企業に賠償を求めた(韓国)大法院の決定は
この事実を反故にしているわけであるから
実におかしい、と普通は指摘が入る筈である
それが「大法院が決めたのだから」と尊重できる文在寅は
少し頭がおかしいとしか言いようがない
いや、それを支持する国民に
世界共通の感覚で会話する能力が欠けていると言って良いだろう
現在に至るまで、韓国には近代化が出来ていない、と
言っても過言ではないだろう
■米国務長官「韓国の決定に失望」 GSOMIA破棄
(朝日新聞デジタル - 08月23日 07:52)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5758848
米国のポンペオ国務長官は22日、訪問先のカナダ・オタワで記者会見し、韓国が日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA(ジーソミア))の破棄を決めたことについて「失望した」と述べた。米国防総省も「懸念と失望」の声明を出すなど、韓国の決定を批判した。その上で米政府は、ミサイル発射を繰り返す北朝鮮などへの対応について、日韓協力の重要性を強調し、日韓両国に関係改善を求めた。
ポンペオ氏は記者会見で、同日朝に韓国の康京和(カンギョンファ)外相と話したことを明らかにし、「機密情報を共有する協定に関して行った韓国の決定に失望している」と韓国の対応を非難した。
その上で「日韓の共通する利益はとても重要であり、それは米国にとっても重要であることは間違いない。我々は、日韓両国がきちんと正常な関係に戻ることができるよう望んでいる」と述べた。
また米国防総省のイーストバーン報道官は22日午前に声明を発表し、「米日韓が連帯し協力するとき、我々はより強くなり、北東アジアはより安全になる。機密情報の共有は我々が共通の防衛政策と戦略を発展させるカギだ」と強調した。
さらに同日午後に同報道官は、2度目の声明を発表。「国防総省は、文政権が日本とGSOMIAの延長を行わなかったことに、強い懸念と失望を表明する」と異例の強い調子で批判した。そして「日韓にほかの分野で摩擦があったとしても、防衛と安全保障における相互協力は完全であり続けるべきだと強く信じている」と訴えた。
同省は2度の声明を出した異例の対応について、両方とも公式な声明だとしつつ、2度目については報道官よりも高位の同省高官や他省とも幅広く調整したものだと説明。2度目の声明が最新で、優位に扱われるものだとしている。
トランプ大統領やホワイトハウスはコメントしていない。(ワシントン=土佐茂生)
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