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2018年02月27日14:19

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綻びだらけの働き方改革

昨日も「裁量労働制の是非」について日記で語ってしまったが
そんなことがどうして気になるのかというと
やはり自分の会社でも「働き方改革」の必要性に迫られているからだ。

但し、職場の、それも現場の雰囲気は
「仕事を完遂するまで働かせて欲しい」
という世の流れに沿わないものである。

不況業種である自分の会社は
もう何年か続けて経常赤字である。
それでも潰れないように会社がやり繰りしている事を
多くの社員は知っていて、それまで労働組合が
頑なに維持してきた「春闘でのベア要求」を昨春遂に放棄してしまった。

僕が委員長していた時も、
「ベア要求だけは絶対に行う」
と固定していた事だけに、それだけ経営がひっ迫しているという事である。

裁量労働制に賛成か反対かと言われれば
個人的には反対である。
上司や得意先から真の意味で「裁量」が与えられるというのなら
ひょっとしたら「賛成」かも知れないが
現実にはそうならない事は必至だからだ。

つまり、
「月額100万円売り上げなさい」
と個人にノルマが課せられた時、
優秀な社員が居て毎月150万円でも200万円でも
その気になったら売り上げられる時に
「今月はもう105万円に到達したから、あとは遊んで暮らすわ」
と言わせても咎められないというのが
裁量である。ノルマを課す以上、達成したら後は自由。。。と
普通なら考えるだろう。
しかし、現実にはノルマ100万に対して、80万、50万しか挙げられない
反対の側に居る社員だっているはずだ。
管理職なら、彼らの足りない部分を埋めるために、
ノルマ以上の売上を先の社員に要求するだろう?

或いは、お客から次から次から要求があって
休みも仕事も関係なく付き合わされる時だってある筈だ。
休日だからと言って得意先の電話に出るも出ないも
「裁量」と言えるだろうか
まぁ、普通は掛って来ないけれども、そういう業種もあるという事だ。

個人ではなく、部署や会社単位で
「裁量」を振るうのだとしたら、
結果的に個人には裁量が無いのと一緒で
部署にあるのと一緒だと思うのだ。
だって、業務終了タイミングが「指示される」わけだから。
考え方としては、一日なのか一週間なのか一か月なのかは
それぞれとしても
「ここからここまでがあなたの業務ですよ」
と指示した範囲が「所定労働」で
追加の指示があれば「残業」言い換えれば「所定労働外労働」
そうなるんじゃないかと

この時、個人に裁量労働制を当てはめることは難しいと考えるので
分かりやすい「時間」で当てはめようというのが
現在までの動きだと思われる。
ところが、この時間が「曲者」だというのが
今回のデモの主旨である。

幾ら働いても、到達しないノルマに対して
奴隷のように労働を義務付けられたり
「裁量労働」の筈なのに、追加の指示労働が義務付けられたり
矛盾する実態が現れるのは目に見えている。
だって使う側にとっても便利なルールであり
これは性善説に則っているからだ。

長時間労働の実態の是正、にはおよそ及ばない施策であり
「同一労働同一賃金」には、「同一能力」という観点が抜け落ちている。
器用で高スペックな人間の一時間と、トロ臭くて役立たずの一時間が
同じ給料であっていいのか?という事である。

昨日に引き続き答えはないのだけれども
労働の成果を数値化する基準、それを策定するか

或いは賃金の単価を「完全能力制」にするか

何かそういうのを打ち出すのが真の「改革」なんじゃないか
それに弱ったり休んだりしている人にはケアは必要だと思うが
同一労働同一賃金というのは
そういう人への「賃金」は払わない事になるだろう?
「お休み手当」になると思うのだ。

産休や育休もそれに該当すると思うが
それで「子作りしたい、子育てしたい」と人は思うかね。
そういう疑問が出てくるのである。

■元SEALDsの諏訪原健「裁量労働制反対のデモに参加してわかったこと」
(AERA dot. - 02月27日 07:02)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=5004323
「裁量労働制はいらない!」
「裁量あるって嘘つくんじゃねえ!」
「働いた分の金くらい払え!」

 2月25日日曜日の昼過ぎ。新宿の街を、黄色と黒のプラカードで彩られた一団が、音楽に合わせてコールをしながら歩いていく。裁量労働制の拡大に反対するデモだ。主催したのは、労働問題や社会保障などについての活動をしている「AEQUITAS(エキタス)」。この日の参加者は、主催者発表で1,000人に上った。

 この日サウンドカーの上からスピーチしたのは、日本共産党・小池晃書記局長、立憲民主党・長妻昭議員、そして裁量労働制の拡大に関わる不適切なデータの使用について、追及を重ねてきた上西充子法政大教授の3名だった。

 小池書記局長は、「働いた分だけ金を出す、当たり前のことをやる、そういう政治を、みなさん一緒につくろうじゃないですか。」と聴衆に訴えかけた。不適切なデータ使用については、「単なるミスじゃないと私は思うんです。…厚生労働省がミスをやったっていうだけじゃないんですよ。意識的に、まさに確信犯として、裁量労働制を拡大するためのでっち上げをやったというのが、今回の経過じゃないですか。」と、その問題性を指摘した。さらに裁量労働制を、携帯電話の「定額使い放題」に例えた上で、「働く人はモノじゃないんです。過労死がどんどんどんどん増えてしまう。人間がモノのように捨てられる。こんな世の中にしてはいけないんじゃないでしょうか。」と語り、政府が進める「働き方改革」は、「財界・企業にとっての『働かせ方改革』」だと断じた。

 長妻昭議員は、結婚を間近にして、事業外裁量労働制で働き、過労死した女性の話からスピーチを始め、裁量労働制を拡大する動きを何とか撤回させたいと語った。また「首相官邸に産業競争力会議が設けられたが、そこには労働者の代表も入っていない。厚生労働大臣も正規のメンバーではない。経済産業大臣がどんどん発言をして、総理大臣も発言をして、その会議で裁量労働制の拡大が決定をして、閣議決定として、現実を無視して、どーんと下の方に降りてきた。…こういう決め方は、ILOからも、労働者の代表が入るところで決めなくてはならない(と批判されている)。…それを無視したような首相官邸主導、しかも現実を直視しない形で裁量労働制が導入された。」と、今回の意思決定の流れを批判した上で、現実を引き受けた上での改革にする必要性を述べた。

 上西充子法政大教授は、「『働き方改革』って、長時間労働の是正、同一労働同一賃金、この二つのはずでしたよね。何で裁量労働制なんですか。裁量労働制って、長時間労働の是正のとちょうど反対のものです。」と述べ、「裁量労働制の本質」は、「みなし労働時間」によって、実際に働いた分の残業代を払わなくても良いというところにあると訴えかけた。またデータの不適切な使用という問題の本質は、厚生労働省の問題ではなく、「官邸が主導でやりたいことをやっていく、やりたいようにやっていく」という手法にあると語り、私たち自身がきちんと国会を見ていく必要性があると呼びかけた。

 裁量労働制を問題が、生活に多大な影響を与えるということが、聴衆にも伝わったからなのか、聴衆からも良い反応が返ってきている印象を受けた。沿道では、「働き方改革のひみつ」と題されたパンフレットが配布されていたが、どんどん無くなっていく。パンフレットを配布しているスタッフに、反応を聞いてみたところ、「いつもよりも良い、手渡した人の10人に1人くらいは受け取ってもらえる」との答えが返ってきた。新宿駅を過ぎたあたりでは、音楽に合わせて、手を挙げる通りがかりの若者の姿も目にした。国会で追及を続ける野党の政治家と、根拠とされるデータに検討を重ねる専門家、裁量労働制の拡大に反対の声を挙げる市民だけでなく、一部の聴衆さえも一体になったようなデモだった。

 政府は、路上から挙がった声を真摯に受け止めるべきだ。2月21日に、加藤勝信厚生労働相から、施行延期を含めた自民党内での議論について報告を受けた安倍首相のコメントは、「しっかりと党内の理解を得るように」だったそうだ。党内をまとめるのも結構だが、国民に対して真摯に説明をするのが先ではないのだろうか。自民党、あるいは経済界ではなく、働く人々のためになる政治を行う必要があるのではないか。政府には、今回の問題に真摯な態度で対応してもらいたいと思う。(諏訪原健)
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