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2016年07月27日01:54

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イスラム教徒の道理と家内の道理

バングラデシュのダッカで、日本人を含む多数の犠牲者を出したテロルが起きた。
続けざまにトルコでもクーデター(未遂)が起きた。
イスラムを掲げる2国で象徴的な出来事である。

家内はそれに対し
「イスラム教徒が悪いのよ。イスラム教が諸悪の根源だわ」
と吐き捨てるように言い、
子供たちに「イスラム教徒には気をつけるように」
と指示した。
家内が云うのも理解は出来るが、
家内のような人が居る限り、イスラムと非イスラムは融和が難しいのだ、
と娘には僕から付け加えた。

そもそも、バングラデシュは1971年にパキスタンから独立したイスラム国家である。
トルコと並び親日国家である事は、彼等の国旗にも現れている。
インド地方において近代の紛争の原因の一つは、
イスラムと非イスラムの対立である。
王朝は打倒されたがパフレビ朝が無くなって出来た国がパキスタンであるが、
国土はインドの西と東に分かれて展開していた。
簡単にいえば、インドから押し出されたイスラム教徒の国家がパキスタンで
東西に分かれて成立した形である。

この時、東に展開したベンガル人によるイスラム国家が東パキスタンであり、
国名を“ベンガル人の国”と改めて1971年にパキスタンから分離独立したのが、バングラデシュである。
貧困が激しく、デルタ地帯での水害などでも有名な国であるが
比較的穏健な民族性で、
今まではおよそテロルで国際的にニュースになる事は少なかったのだが、
今やそれが覆される事になったわけだ。

翻って、トルコもまたイスラム教国家である。
残り殆どのイスラム教国家とトルコの違いは彼等が「世俗主義」を掲げ、
国家は国家、イスラム教はイスラム教と分けて考える“政教不一致”である点である。
他のイスラム教国家の成り立ちは宗教的リーダー=軍事的リーダーであり
あるいは軍隊の上に宗教的政治的指導者が君臨する。
だが、トルコは違う。
そして、寛容で排他的に走らない統治によって
周辺との融和を図り今日まで発展してきた国なのである。

EUへの加盟申請を行い、既に関税的な特例法の恩恵も受け、
イスラム圏のヨーロッパ、ヨーロッパのイスラム、
アジアでもありヨーロッパでもありヨーロッパでもある、
という特殊な立ち位置を確立しつつあるのである。

それだけに時代に逆らうような今回の出来事はショックであり、
イスラム教を考えさせられる事件でもあるのだ。
原因は、長く政権の中心にあるエルドアン大統領の
強いイスラム主義への回帰というか傾倒にある、と言われている。
それが世俗主義と呼ばれる現在のトルコの国の在り方を示す“国是”の守護者”としてのトルコ軍のポリシーと対立していた事が背景にあったようだ。

他の国でもよくある事だが、
軍隊は軍隊としての意思を持っているのである。
政治家や権力者が「国の在り方」に反する行動をとろうとする時に
しばしば軍事クーデタが起きるのである。

家内は、新聞を良く読み、テレビでニュースも良く観る
“比較的”常識人である筈だが、
イスラムに対する偏見は甚だしく、もはや一筋縄ではいかない状態である。
そもそものイスラム教は、世界宗教の中でも特殊である。

それは、イスラムに対する嫌悪感の源泉は
コーラン絶対主義が呼び起こしている問題だからだ。
彼等を否定する積もりも愚弄する積もりも無いし、
彼等自身が信教を棄てることはまず無いので、
イスラムと非イスラムは必ず対立する構図にある事が
世界平和の理念の大きな壁になっているのである。

コーランとは何だかいまいちはっきりとは理解していない人も多いだろう。
無論、世界宗教であるイスラム教の絶対的聖典である、と云うことは知っていても。
7世紀初頭に商人(=武装集団である)であった、
イスラム教の開祖にして“最後の預言者”であるマホメット(ムハンマド)の元に、
1人の天使が現れ、唯一にして無二の存在である“アラー”神の啓示を彼に与えた。
彼はこれに目覚めてイスラム教を開く事になるのだが、
ムハンマド自身は文盲なので、
彼は何人かの部下にその内容を伝えて教えを広めていく事になる。
しかし、まだ充分に認められない内のイスラム教徒は、
周囲から迫害を受け、このままでは教義が失われる、という危機感から、
ムハンマドの部下や弟子が集まり、
“アラーの啓示”を1つにまとめたものが「コーラン」(彼等の言葉でクルアーン)なのである。

他の世界宗教と違い、記録が明確に残る時代に成立した唯一無二の聖典は
全くぶれないで後世に伝わっていき、今でも揺るぎない“教え”が存在する。
一方で、極めて前時代的な横暴な内容も
はっきりとそこに示されている事で、
現代の争乱の根源の1つになっているのも事実だ。

家内がぶち切れているのは、
7世紀の基準で世界を切り取ろうとする、古臭い感覚に対してであり、
それは分からなくも無いが、
我々が済む社会と彼等の社会がどう違うのかも理解しないと解決をみないのも事実であり、
複雑である。

女性が布を被らなきゃいけないなんて、「差別」だ
というのである。
それは違うのである。
7世紀のイスラム教が確立した時は乱婚を避け
レイプや暴行から女性を守るための方策としては
なかなか優秀な教えだったと僕は思う。
イスラム教は特にセックスに関する教えも詳細に定められていて
それも、なかなか優秀だと思う
少なくとも差別なんかではないのである。
男性の暴力から女性を守ろうとした結果なのである。

つまり、これが古臭くてナンセンスか?と
感じるのなら
70年あまり前に戦勝国に突き付けられた
日本国憲法もそろそろ時代に合った形に変えていくべきだというところまでは
同意いただけるだろうか

但し、自衛隊を国軍化したり
徴兵制度を導入したり、
そういう右傾化すべきだと言っているのではない。
もちろん、日本の国土は日本の手で守るべきだと考えているが
だとしたら、日本の国土を守るために活躍している人たちには
それなりにリスペクトが得られる制度に変えていかねばならない。

戦争なんかしちゃダメだと思うなら
トルコの事をどう思うのか、イスラムの事でどう思うのか、で
色々と腹の底が見える。
自分は戦いたくない、戦争はしたくないけれども
色々と守られたいし、得もしたい。
そうなるようなルールや宗教や政治を期待しているのだとしたら
税金はもっと増えても構わないのですよねぇ?
子供もたくさん作って人口増やしているんですよねぇ?
という話に繋がっていくのであるけれども。

少なくとも人口の減少に歯止めがかからないと
個人の負担はどんどん増えるし
労働力が足りなくなると、外国人を国内に引き入れないと
維持できなくなるわけだから。。

ああ、脱線したけど
家内は文句だけ言いたいように言うからさ。


■トルコ、記者ら42人を拘束へ クーデター未遂で捜査
(朝日新聞デジタル - 07月25日 22:32)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4111039
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