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2015年11月14日11:54

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思い上がった発言の裏には

※誤字を修正、加筆

この日刊スポーツの記事を読んで
「なるほど!」と理解した人がどれだけあるだろうか

選手も関係者もマスコミも
会場に足を運んだ観客当人も
W杯後の高ぶりのまま、
溢れ返るほどのファンに囲まれてのトップリーグは開幕がするだろうと
大きく勘違いしたまま当日を迎えただけである。

確かに今までにない盛り上がりを見せている
ラグビートップリーグであるが
いまだコーポレートスポーツという側面が色濃く残っている状態で
これまで残席が多くあったとしてもチケット代も値引きもせず
それでも一般客が押し寄せればすぐ完売になってしまうこの仕組みは
試合前から決まっていたのである。

●●●
 これまで協会は40%を企業サイドに、25%を招待券に、一般向けは35%として運営してきた。今回の開幕戦も満員を2万人として、一般を5000枚、パナソニックとサントリーに合わせて9000枚、回数券など3000枚、スポンサーや各都道府県協会用に3000枚で計算していたが、それが大きく甘かった。
●●●

記事のヘソはこの部分である。

つまり、パナソニックとサントリーが
球団を持つ支援企業として
興行そのものを下支えするために
最初からお買い上げになった9000枚は
土日でもない限りは基本的に空席になる分なのである。
両方の会社の社員が社を挙げてグランドに応援に駆けつける構図を
イメージしていたとでも言うのだろうか。
だいたい、数字の上では合うはずである。
都道府県協会用はおそらく流動的ではあるが、実質お金にはならないだろう。

別のトップリーグ関係者が開幕前に言っていたのが耳に残っている。
「チケット代や枚数はなかなか変えられないんです。
お客がガラガラでもリーグの興行が成り立つためには
スポンサー企業様に毎試合大量にお買い上げになってもらわなくてはならないでしょ?
ラグビー振興のため、お願いの仕切りで買ってもらうような
良い値段で大量に買って貰えると分かっているチケット代を
自分たちから切り下げようという動きにはなかなかならないんです」

また、他の競技の球団関係者も同様にこぼしていた。
「一過性の盛り上がり、は予想できるんですけど
長く恒常的に人気を維持しようと思ったら競技人口の維持向上まで
考えていかないとダメですね。。。
Jリーグも日韓W杯を挟んで完全に落ち着いてしまいましたからね。。。」

さらに別の関係者も言う
「ラグビー関係者も、ラグビーだけで食べていくのは、基本無理。
海外に挑んでさらに上を目指すか、或いは兼業するか

そもそも身体能力の高い選手が他競技に流れる。。。
いや、他競技から流れてきてるのかな?
どちらにしても通用するような選手がそんなに数たくさんいるわけではない。
夢を持てる競技にするには子供から繰り入れる構図が必要だね

代表も
ラグビーもW杯で善戦したからといって
あれもこれもと『お家芸』みたいに強くするためには、
外国人パワーの注入が不可欠だけど
相撲やサッカーや他のスポーツみたいに
帰化するわけじゃないから
日本代表に外国人がゴロゴロいる、というのが
違和感がなくなるのはまだまだ先の話じゃないかなぁ」

話題として開幕前にした
「いよいよトップリーグ開幕ですね」
という会話に対する反応(意訳)がこれだった。

観客の数については
夏休みだった、昨シーズンの開幕戦と単純比較する方がおかしいのだ。

空席の目立つスタンドを目にして
田中が落胆したのだというのなら
余りにも、今までの自分たちが置かれていた状況を
理解していなかったことになる。
色々と期待した気持ちは分かるが、
最初から会社が半分買い上げてくれているから
券を持っている社を挙げて応援に来ないと席は絶対に埋まらないわけで

「W杯で勝っても負けても、予め親会社が券を買ってくれているので
安心してプレーに集中できる、だけ」の話である。
空席が目立つのが悔しい気持ちは分かるが、
「満席なら頑張って、空席なら頑張らない」わけでもなかろうし
席自体は売れているのである。

彼は過度に期待していたのではないだろうか

リーグスポンサー企業が空席の空気まで買い占めて
今日まで楕円のボールを追う田中たちを支援してきたのである。
彼の勘違い発言を引用すれば
ホイッスルが鳴らされる前から、「負けて」いたのである

僕は完売は完売なのだから
実質入場者数云々は別にして「勝利」だと思う。
協会が怠慢だったとは思わない。
W杯だって、1勝に終わっていたり
あっさり敗退していたら
今までどおりのトップリーグが身の丈にあった状態だったのではないか?

だったら、来年から
一般客用のチケットの比率を増やしたらいい。
但し、本当の空席が増えたら
実質的には収入減になるだろう

協会の潔い反省の弁は
何か大きく舵を切る予感も感じさせるが
分かりにくいリーグの対戦カードや
入れ替え式のリーグ戦も改革して
部分的に興行性を引き上げたらどうだろうか、とも思う。

ラグビー人脈って
結構、就職の斡旋まで先輩が関わったり
後輩のために一肌ふた肌脱ごうというOB企業人が多かったり
結構立派なものなので
彼らのお陰で今日があることも周囲は理解すべきだと思うのだが。


「ラグビーが負けた日」完売なのに空席 協会大失態
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=3712199
<ラグビー:トップリーグ・パナソニック38−5サントリー>◇第1節◇A組◇13日◇東京・秩父宮

 2015−16シーズンが開幕し、3連覇を狙うパナソニックがサントリーに快勝した。W杯イングランド大会での大躍進を受け、超満員での華々しい幕開けを期待した中、ラグビー協会のチケット販売の失態から、昨シーズンの開幕戦(8月22日、パナソニック対東芝=1万1162人)よりも少ない1万792人に終わった。この大失態に試合後、パナソニックSH田中史朗(30)は「ラグビーが負けた日です」と、痛烈なコメントを残した。

 「前売り券完売、当日券なし」。チケット販売はすべて終了し、トップリーグ側は各種招待券での入場にも制限をかけた。W杯後の日本での晴れの舞台になるはずだった。W杯の熱気を逃すまいとSH田中は誰よりも気持ちを高め、開幕のグラウンドに飛び出した。目に飛び込んできたのは、両サイドゴール裏、そしてバックスタンドの両端がガラガラのスタンドだった。

 試合は圧勝。3連覇を目指すパナソニックとしては願ってもないスタートだが、試合後の田中の言葉は苛烈を極めた。

 田中 ラグビーが負けた日です。

 初めてラグビー界にチャンスが訪れた。W杯での死闘を世界が称賛し、日本中が代表の活躍を見守った。TLの高島チェアマンは試合前「この流れを邪魔しないよう取り組みたい」とあいさつしていた。

 田中 日本代表がW杯で勝って、選手が死にものぐるいで戦って。これでやっとラグビー界も変われるんだって、トップリーグを盛り上げるんだって、そういう思いでこの日を迎えたのに…。なんでまだラグビー協会は分からないのか。協会の人にも言いました。どこまで考えてくれているか分かりませんが、その人も残念だと言っていました。

 試合中の殺気をみなぎらせ、報道陣の目を正面から見据えて、田中は悔しさを明確に口にした。当然、見通しの甘いチケット販売をしたラグビー協会に声が届くことを意識し、自身の考えを貫いた。

 田中の言葉を受け、ラグビー協会は田中発言の10分後には、急きょプレスルームで緊急会見した。出席した小西宏事務局長(69)は「心よりおわびします。取り返しのつかないことをして、多くの皆さんを失望させてしまった。現場(選手)に比べて、(協会は)プロと呼べない状態です。深く反省しています。(W杯のある)19年に向けてマーケティングをやり直します」。一切の言い訳を含まない言葉に、全面的な謝罪の思いがこもっていた。

 これまで協会は40%を企業サイドに、25%を招待券に、一般向けは35%として運営してきた。今回の開幕戦も満員を2万人として、一般を5000枚、パナソニックとサントリーに合わせて9000枚、回数券など3000枚、スポンサーや各都道府県協会用に3000枚で計算していたが、それが大きく甘かった。

 試合に全神経を集中させながら、半分しか入らないスタンドを悲しい思いで見ていた選手が何人いたことか。この大失態をリーグ戦残り55試合にどう生かすか。すべてはラグビー協会の本気度にかかっている。【井上真】
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