〜スティーブン・キングが大学在学中の1960年代に執筆し、1979年にリチャード・バックマン名義で出版された事実上の長編初執筆作「死のロングウォーク」を初映画化〜
〜戦争により国家が分断された近未来のアメリカでは、困窮する社会への光として「ロングウォーク」という競技が国をあげて開催されていた。ひたすら歩き続けるだけで破格の賞金と願いを1つかなえる権利を獲得できるこの競技に、選ばれた50人の若者たちが挑戦する。参加者に課されるのは「時速4.8キロをキープすること」「速度が下回ると警告開始」「3つの警告で即死」「最後の1人になるまで歩き続けること」という4つのルール。若者たちは装甲車に囲まれ、銃を向けられながら、休息も睡眠も許されない極限状態のなかで必死に歩き続けるが……〜<映画.comさんより>
原作はスティーヴン・キングで、脚本は『ストレンジ・ダーリン』のJT・モルナー!
ロングウォークするメンバーも面白いキャストが集まっている。
これは観るしかないじゃないですか〜。
しか〜し、私は苦手でした。まず、私、いろいろ勘違いしてて。
歩けなくなったら普通にリタイアできると思ってたし、食事やトイレや仮眠の時間があるものだとばかり・・・まるでないんです。
水分や食事は歩きながら。ウトウトするのも歩きながら。
そして、おトイレは・・・想像してください。
劇中にちゃんと説明されていたかは覚えてないんですが、選ばれたのは50人。
つまり合衆国の50の州から、それぞれ1人の代表者っていうことだったかと。
主人公のレイ・ギャラティはロングウォーク開催地の出身だった。だから母親が送ってきた。
この競技、ゴールはない。最後の1人になるまで歩き続けた者が破格の賞金&願いを1つ叶えてもらえる。
つまり49人は殺されるんです。もう殺されるために行くってことじゃん。
なんでそういう競技に出るの?まず、そこからわからない。
いくら体力に自信があっても、いくら便通が良くても、普通、参加しないでしょ。
しばらくすると、物語はレイ・ギャラティとピーター・マクヴリーズが中心になって進んでいく。
まあ、飽きさせないために、いろいろ工夫はされてたよね。
景色はほぼ同じなれど、観客を怖がらせたり、悲しませたり、気持ち悪がらせたり。
でもさあ、あれだけ歩いてるのに、普通に元気に会話してたり、なんだかピンとこない箇所も。
徐々に人数が減り、最後には5人→そして3人に。
3人のうちの1人が、それまではあまり目立たなかったんだけど、最初の点呼の時からして、他の子たちとは違う感じがあったのよね。
で、実際、その子は〇〇〇だったっていう。これは上手い設定。
上手いんだけど、それを活かしきれていなかった気も。
※予告編
https://youtu.be/8CQcBnv6dOE?si=ZpYNVYDm645doPsd
おそらく、これは、悲惨な’戦場’を’ロングウォーク’に形を変えて描いていたのかも。
いつ殺されるのかわからない。油断すれば終わり。次は誰が倒れるのか、やられるのか。
上の命令は絶対。いつまで続くのか。終わることすらわからない。仲間同士でも争いが起こる。
体力、体質、性格。何が運をもたらすかもわからない。
レイとピーターはそれぞれ過去に悲しい背景がある。
レイは父親のこと。ピーターは戦乱で両親を亡くし、施設で育てられた。
賞金を得られたら、自分のような子どもたちのために使いたい。
(ちなみに、レイはアイルランド系?)
2人とも一人っ子で、この2人、なんとなく兄弟のような雰囲気になっていく。
※キャスト
観賞前から一番気になっていたのは『ジョジョ・ラビット』のローマン・グリフィン・デイヴィス。
あ〜、いるいる。やっぱり若いよね。ヤバい、ちょっと、えっ、いきなり、マジか...。
あっという間にいなくなってしまいました。
主人公レイはクーパー・ホフマン。お父さんは言わずもがな。『リコリス・ピザ』の次がこれか。まあまあ無難。
チャーリー・プラマー(『荒野にて』)は、どこか曲がりもので、嫌みな言動を繰り返すゲイリー・バーコヴィッチ。
こういう人って、まあ、いるんだろけど、なんだかこういう人間を入れてきた魂胆が見え見えだったなあ。
最後には、本心はそうじゃなかったのにってなるわけでしょ。なんだかなあ。
で、冷酷な少佐がマーク・ハミル。ここはビッグネームが欲しかったのよね。
最後まで残った者が、望んだ願いとは・・・。
これはまあ良かった。認める。
ただ、私が望んだラストは『勝利への脱出』のようなもの。
多くの見物人の中に、2人が一気に走っていく。民間人に当たってしまうかもしれないので少佐は撃てない。
気づいたレイの母親が2人をどこかに連れていく。そして3人が穏やかに暮らしている風景。終わり。ダメ?
総評:巷はまずまず好評。皆様、楽しまれている。確かに「上手いな」と思うところは何度かありました。
しか〜し、あれこれ腑に落ちないし、どうにも、リアルじゃないし。
脚本は『ストレンジ・ダーリン』の方が斬新だったし、そっちの方が面白かった。
まあでも、原作をあんまり崩しちゃいけなかっただろうから、大変だったんだろうけど。
というわけで、そこまで悪くはないとしても、個人的には好みではありませんでした。3.3☆
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