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2025年09月13日22:40

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「ヒックとドラゴン」感想

 これは、2010年にドリームワークスが製作した同題アニメの実写版。
 監督はアニメシリーズと同じ、ディーン・デュボアが務める。出演は「ブラック・フォン」のメイソン・テムズ、「ダンボ」のニコ・パーカー、そして、アニメ版と同じ役でジェラルド・バトラー。

 北の海に浮かぶバーク島では、バイキングの末裔である人々が、村を焼き、家畜をさらうドラゴンとの戦いを続けていた。
 一族の首長ストイックの息子、ヒックはひ弱で、村では役立たずと見なされていたが、ある夜、手製の武器で、伝説のドラゴン、ナイト・フューリーを撃ち落とす事に成功する。だが、ヒックは傷ついたナイト・フューリーに止めを刺す事が出来ず、彼にトゥースと名付け、仲間たちには内緒にして、得意な加工技術で再び空に舞い上がれるようにするのだった。その過程で、ヒックとトゥースが友情を育んで行くが、ヒックは成人の儀式で捕らえたドラゴンを対決する事になって……

 この映画、傷ついたドラゴンに人工の尾翼を取り付け、それを人が乗って操作する事で、正に人竜一体となって空を舞う、と言うのが特色となる。
 まるで、競走馬に乗るようなものだが、そこに“操縦する”のが加わるので、まるでバイクに跨るような感じが出て来る――そうして描かれる飛翔のダイナミズムがウリのシリーズだったのだが、実写化され、現実の風景の中を、自在に飛び回る、ヒックの視線映像は素晴らしく、これだけでも実写にした価値はあるだろう。(本作をスクリーンXで鑑賞した事もあって、尚更……)
 アニメ版監督のディーン・デュボアが変わらず監督した事もあってか、実写キャストは、アニメ版キャラクターのイメージとの違和感なく、実在感を増したドラゴンの存在感もなかなから。そして、トゥースの猫らしさはオリジナル以上で、これは猫好きには堪らないのでは、と思う。
 物語の方もアニメ版を踏襲しており、ほぼ1作目と内容・展開とも同じ。ただ、メインテーマとなる異種族コミュニケーションに加え、ドラゴンとの戦いを、仲間の復讐の為に続けなければ、と言う父に、母を殺されたヒックに復讐の連鎖を断ち切る、と言う判断をさせる、と言う、現在世界への訴えかけも盛り込むなど、アップデートもしっかり。これは続編にも期待したいと思う。

 問題に思ったのは、これまたアニメ版と同じ。ドラゴンとの戦いを終わらせる原動力ともなった、深い絆で結ばれたトゥースを、「相棒」とは言いはするものの、最後には「ペット」と言ってしまう事……これは相変わらず、残念に思えた。
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