mixiユーザー(id:6231411)

2024年03月23日18:50

37 view

モノの名前 その2

書くと言って書いてなかった標題の件、続きを認める。

〇ライスバーガー

最近になってKFC、ケンタッキーフライドチキンが
フライドチキンをバンズに挟んだ商品を「サンド」から
「バーガー」に呼称を変えたのをご存じだろうか。
賛否ある行動だろうと思ったが、その事実を世間に知らしめると同時に
長らく定着していなかったこの商品名に活を入れる話題となった。
不思議なことだが、人気商品ながら様々な理由で
商品名が定着していなかったのだ。
まず、KFCの店内では最有力の「オリジナルチキン」とその派生商品が
圧倒的な存在感を示しており、主食商品としては圧倒的大差を付けられて
二番手以下に置かれるのは已むをえまい。
次に店舗としての認知度も、ライバルのファストフード店と比すれば
店舗数、食品の特性的選択肢として首位に置かれることはない。
さらに同種の商品「ハンバーガー」の中でも他の競合店の商品と
比較対象にも置かれない。
それでも充分の地位を確保し、安定してラインナップに据えられている事からも
ケンタッキーの「サンドシリーズ」は優等生だった筈である。

それがリニューアルされた時に付いた名前は「バーガー」である。

「バーガー」とは何ぞや。
多くの人は「パティをバンズ(丸パン)で挟んだ商品」と答えるに違いない。
だったら「パティーちゃん」で良くないか(笑)
答えになっていない。
パティにハンバーグステーキを使い、それをバンズで挟んだものを
「ハンバーガー」と呼んでいるに過ぎない。
つまり、ハンバーガーと呼ぶ絶対必要条件は
「ハンバーグステーキを使う」ではないだろうか。

因みにハンバーグステーキとは、ハンブルグ風ステーキの事であり
それがどういうものかというと、
ドイツのハンブルグの一種で、
牛肉に限らず、ひき肉を固めて味付けしたものを
厚焼きにしたステーキを指すのである。

つまり、ハンバーグとは「ハンブルグ風の」という意味であるから
「ハンバーグコーヒー」は「ハンブルグ風のコーヒー」であり
「ハンバーグサラダ」は「ハンブルグ風サラダ」、
「ハンバーグソース」は「ハンブルグ風のソース」を意味するのである。
似た使い方で
「ウインナー」という言葉がある。
「ウインナーソーセージ」は「ウィーン風のソーセージ」で
「ウインナーコーヒー」は「ウィーン風コーヒー」である事は
広く知られているので細かい説明は不要だろう。
即ち、ハンブルグ風でないものを「ハンバーガー」と呼ぶのはおかしいのである。

しかしながら、「ハンバーガー」という商品が普及したため、
ハンブルグ風でないものがパティとして挟まっているものを
「○○ハンバーガー」と呼び始めてしまったのである。
この時の絶対条件は「ハンバーグをバンズで挟む」でまだ違わない。

「チーズハンバーガー」「ベーコンレタスハンバーガー」
などにはパティにハンバーグが使われており、
派生商品としてしっかりと原則が守られているのである。

ところがこれを「ハンバーガー」と呼ばず、
「バーガー」に略する動きが出てくるのである。
これが厄介な出来事となった。
店名の「バーガーキング」は言うに及ばず、
上記の派生商品も「チーズバーガー」「BLTバーガー」で
全く同じものを指すようになる。
それが「おかしい」の始まりである。

ところでドイツ語に詳しい方なら既にお気付きとは思うが、
ドイツ語で「○○ブルク」というのは「○○の都市」という意味の
地名で各地で使われているのは周知の事実である。
ロシアの旧都である「サンクトペテルブルク」も同じで
「聖ペテロの都市」をドイツ語風に読んだ地名であるから、
「○○ブルク」とは「城」とか「城塞(都市)」を指す言葉で、
我々もよく耳にしているはずである。
ソ連時代は「レニングラード」と呼ばれていた都市は
ロシア語で「レーニンの街」を意味していて、ソ連が崩壊したので
元の「聖ペテロの街」に戻したのが「サンクトペテルブルク」である。
これを英語圏では「セントピーターズバーグ」と呼んでいるのである。

ところが「ハンバーガー」が余りにも広く普及し知名度を得たので、
「○○バーガー」なる派生語が誕生したのである。

「バーガー」の必要条件は「バンズで何かを挟んでいる」である。
ここでKFCの「チキンバーガー」の成立と矛盾しなくなる。
他のファストフード店でも「ポークバーガー」や「フィッシュバーガー」を
次々と繰り出していくが、この時の条件で名付けているのであり、
色々と言いたい事はあるが、まだ黙って居られる(笑)

しかしよく考えてもらいたい。
ハンブルク風ステーキとは、牛肉に限らず挽肉を厚焼きにしたものであるから、
ポークのハンバーグステーキは元来存在している。
原型のハンバーグには馬肉や鹿肉も使われていたというから、
ポークのハンバーグステーキは、何もしなくても「ハンバーグ」である。
ポークのハンブルクステーキをバンズで挟んだものは
当初から「ハンバーガー」である。
しかし、この食品を発展発達させたアメリカでは、
牛肉食が盛んであり、ハンバーグステーキは牛挽肉を使う事が
強くイメージされる事から、牛肉以外のハンバーグステーキを
「チキンハンバーグ」「ポークハンバーグ」と区別して呼ぶようになったのである。
ここまでも、言いたい事は沢山あるが、我慢できる。うっ、うう。

ところが、さらにここに投入されたのが「きんぴらごぼうバーガー」である。
もうお気づきだろうが、バンズで挟んですらいない。
それはなんとライスで挟んでいるからである。
傍若無人にも、その商品の提供社は「ライスバーガー」なるラインナップを
世に送り出したのである。
この時の「バーガー」が持つ必要要件は
「何かで何かを挟む食べ物」となってしまっている。
これは「サンド」と呼ぶべきである。
サンドウィッチの派生だからである。しかし、派生と派生の競合であるから
どちらを選ぶかという話になっている。

結果として、ハンブルグに縁もゆかりもない
「○○バーガー」という名前に市民権が得られるという
とんでもない事態になるのである。
もはや、由来を考えない命名とあれば、
どう呼んでも結構だ。
「バーガーキング」の「ワッパー」も
「特大の何か」という意味であり
「マクドナルド」の「ビッグマック」と趣旨は同じである。
ともかく、僕は「○○バーガー」などという名付け方は
色んな意味で屈辱的な気持ちになるので
名付けとして何も考えていない、あるいは
こだわりを捨てた、或いは
逆に攻めてきたかと考えてしまうのである。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年03月>
日 月 火 水 木 金 土
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

最近の日記

もっと見る