mixiユーザー(id:6231411)

2023年07月02日22:45

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手続き

息子がうんと小さいとき、
僕の携帯電話をいじって仕方がないので
今まで身の潔白の証明としてロックしていなかった携帯電話に初めて
ロックをかけた。
それからすぐにスマホに移行したのだが
息子にも物心がついた、と思った時に
その暗証番号を変更した。
それは息子の誕生日の逆さ読みである。
「絶対にお前にはひねり出せない数字」
「一日に10回失敗すると、一定時間数字が入れられなくなる」
とヒントだけ告げておいた。
つまり、数回の予想で10000通りの中から選んで入力が必要と
云う事である。
賢い息子は、それっきり僕の形態をいじらなくなった(笑)

息子がかなり大きくなってから、「種明かし」をした。
「なるほどなぁ」とは言ったが、感心した風ではなかった。
現在は桁数すら分からない状態でありお互いに暗証番号は知りえないのであるが
「それって、何かあった時は『絶対に分からない』で良いんだよね」
と今度は脅してきた。
実は、僕自身、父親の「暗証番号」を解くために翻弄された経験があるのだ。

父が事故に遭って、人事不省に陥ってしばらく経過した後、
父の友人から
「あんたとこのご主人、そうとうやばいよ」
と母に耳打ちがあったのだ。
株の信用取引で保証金に退職金をぶち込んでしまっている、と
知ったのはその時である。
毎日、仕事の後に父の入院している病院に向かい、
殆ど居ても何もできないのに、傍に居る母を連れて実家に戻り
父のパソコンで10回ずつパスワードを入力するのである。

無論、昼間に口座を開いている証券会社に連絡し、
事情を説明した上で対処法を検討したのであるが、
本人死亡でもない限りは、本人以外が口座を解除する手立てがないのだそうだ。
裁判所に申し立てて「成年後見人」になれば、
本人に成り代わって手続きが出来るはずで
それまでは指をくわえて状況を見守るしかないのだとか。
ただ、その手続きにどのくらい時間がかかるのかは、
「何週間か」という説もあり、悠長にしている時間は無かった。

結果的に、パスワードは幾つかのヒントを経て
ほぼ偶然の産物ながら発見できたが
元々発見時に2000万円あった残高は900万円ほどに溶けてしまっていた。
別にそのお金は当てにはしていなかったが
母親の老後の資金でもあり、長期入院が予想される父の医療費でもあったわけで
短い間だが必死に解読しようとしたのである。

誰かに教える類のものではないが
自分しか知りえないものについては
たとえ家族でも開くことはできない、という事を
思い知ったのである。
幸い、僕には大した資産はないので、細かい話は家内に委ねるで充分である。
息子や娘に何かを残す時は「いつか」とはせずに
ちゃんと手続きを踏んだ方がよさそうである。

■「お父さんの誕生日教えて!」 息子に聞かれた10数分後、スマホに通知が 「ある意味成長を感じました」
(ウィズニュース - 07月02日 16:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=7473007
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