この件については以前にも触れたが
僕は、以前に仕事で映画会社に出入りする仕事をしていた。
勤めている会社の営業担当としてである。
実はそれまでは劇場の映画には全く興味がなく、
家庭で日本語吹き替え版を観られたらそれで良いや、
と何となく位置付けていた。
見た映画のタイトルで下記に漏れるのは
僅かに「ゴジラ」と「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」と
「アラジン」だけである。
それでも、青年時代には
女性とデートする時に映画館にはしばしば行ったことはある。
行ったことは覚えているのだが
上映の最中は気も漫ろであり
内容もタイトルも何も憶えちゃいない。
そんな僕ではあるのだが、
高校生の時にたまたま鑑賞する機会を得た
ベルナルド・ベルトリッチ監督の「ラストエンペラー」が
当時の僕に強く印象に残り、
既にそれまでにファンであった坂本龍一の音楽、
「ラストタンゴ・イン・パリ」から「シェルタリングスカイ」、
「リトルブッダ」などベルトリッチ監督作品、
更には劇中で登場した京劇にも興味を抱き、
後にとうとう中国に足を運んで鑑賞するなど
その作品は“全方向”に興味の範囲を拡げた。
仕事で担当するまでは、
映画館に正規料金を払って映画を観るという正しい習慣があったが、
仕事柄、披露試写会などの案内が届くようになると、
映画館に正規料金を払うのが馬鹿馬鹿しくなり、
子供を連れて子供向け映画を観に行く以外は
正規料金を映画館に進んで払うおうという気にはならなくなった。
そのお陰で少なくともそれからの15年分位の映画は
喩え素晴らしい作品であっても観る機会を失ってしまったのだ。
但し、そうやって無料(タダ)で封切り前の映画を観る仕事、
の代償は他にもあって、
ピーク時には年間100本位を作品を
チョイスすることなく仕事で観なければならず、
だいたいその3年間で観た作品は
のべ200本〜300本と膨大であった。
現在でも自宅物置には、当時観る度に渡されていた
「プレスシート」が箱詰めにして眠っており、
その当時を物語っているのだ。その数が200部くらいで
他にも会社に段ボール箱に入れられていたり
汚れて廃棄したり色々であるから、数は曖昧なのである。
そこで感じた事は映画とは凄く観る者を魅了し影響を与えるものもあれば、
その何倍も駄作であり時間の無駄でしかない作品がある、と云うことだ。
但し、それは観る側の知力やタイミングやあらゆる要素に因り
見え方が著しく異なる。
例えるなら
マイナー映画へのオマージュてんこ盛りの「キル・ビル」は
映画マニアには実に楽しい作品だが、
元ネタを知らない若者には全く響かない。
駄作にも映りかねない危険性があるが
映画を深く愛する者にとっては「愛おしい」作品なのでは無いだろうか。
僕は前者寄りであるから、価値が分からないのであるが(笑)
例えば日本ではヒットしたブルース・リーの「死亡遊戯」に
NBAのスーパースターであるカリーム・アブドゥル=ジャバーが
出演していて、気づいた時に僕は「おお」と声を出してしまった事を記憶している。
しかし、それは彼がトレーニングに取り入れた截拳道(ジークンドー)の開発者が
アメリカ時代のブルース・リーであり、彼の弟子だった関係で出演しただけであり
当時はバリバリのトッププレイヤーだっだわけだから驚きをもって
感じて欲しい事実である。例えるなら、大河ドラマの脇役に
メジャーリーガーの大谷翔平が出演している感じである。
ただ、それはNBAについて僅かでも知っていれば、の話であり
知らなければ、ただの大男俳優が出演しているだけに映るに違いない。
だから、映画というものは
時間が経ってからもう一度観ると、とても違った形で
受け止められるのではないかと
勿論、年嵩を重ねてから強く思うようになったのである。
というわけで、最近になってではあるが
鑑賞した映画(但し、殆ど全ては自宅でDVDで鑑賞)
について、レビューを書き連ねてみたいと思う。
並行して音楽の紹介は続けたい。
この1年、物凄く忙しいので書く時間が確保されれば、
の話であるけれども。
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