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2022年01月06日00:11

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冬休み7日目

 冬休み7日目、今日は映画を2本。

 まず、1本目は、シネマジャック&ベティで、
 「MONOS 猿と呼ばれし者たち」。

 第92回米アカデミー賞国際長編映画賞コロンビア代表となった映画。

 南米の山岳地帯で、ゲリラ組織に所属する8人の少年少女が兵士として、組織の人質のアメリカ人女性を監禁し、監視する任務についていた。
 任務と訓練の合間には、10代の若者らしい、無邪気に戯れる日々を送っていたが、ある日、ひとりが預かっていた乳牛を誤って撃ち殺したことから、彼らの間に亀裂が生じていく。
 更に、敵の襲撃を受け、ジャングルの奥地へと身を潜めた彼らは、周囲から隔絶した中で、常軌を逸脱して行き……

 この映画の元となっているのは、アレハンドロ・ランデス監督の母国・コロンビアで長く続いた内戦。
 映画の中で、少年兵らを指揮する”メッセンジャー”には、自らも少年兵として戦い、後には少年兵を指揮する立場にあったと言う。
 なので、個々の描写としてはリアルに作り込まれているのだが、この映画は決してコロンビア内戦を伝えるものではない。
 そして、これは観る人を選ぶ映画だと思う――余分な情報を観客に与えず、ただただ映像と音楽で語る形式の映画だから、と言うのが理由だ。
 舞台は、壮大と言うよりも、むしろ荘厳な程の風景の中、何も持たない若者……と言うよりも少年少女らを描く。武器と任務以外に何もない彼ら……生い立ちも判らず、その名前さえ語られる事はない……ある意味、青春映画的に始まった物語は、戦火に追われ、隠れ潜むジャングルの中で変調して行くのだ。
 「恋愛」や「信頼」、がまず失われ、ジャングルの中で、「任務」も「統率」も何時か失い、やがて、「言葉」さえもなくして、彼らは、組織内での呼び名の如く、MONOS(猿)に、つまりは獣になって行く……彼らが、そんな変貌をして行くきっかけになったのが、「自殺」と「嘘」と言う、ある意味で人間らしい行為だったのも皮肉なら、そんな彼らの中で、“ランボー”と言うコードネームを持つ少女が離反していくと言う展開にも込められたものがある――“ランボー”は、アルチュール・ランボーで、つまりは「反逆の詩人」だからだ。

 これは、21世紀版の「地獄の黙示録」――映像と音楽で紡がれた、語られる事のない詩なのだ。


 2本目は、Kinoシネマみなとみらいで、
 「雨とあなたの物語」。 

 これは、“出会う”事を8年間待ち続けた男を描くラブストーリー。

 2003年、ソウルの予備校生のヨンホは、記憶の中で大切にしてきたある人に手紙を出すことにする。
 一方、釜山で母親の古書店を手伝うソヒは、姉のソヨンに宛てたヨンホからの手紙を受け取る。病気で全身が麻痺している姉に代わり、ソヒは、質問しない、会いたいと言わない、そして会いに来ないことを条件に手紙を交わす事になる。こうしてふたりの文通が始まったが、そんな中で、ソヨンの病状は悪化して……

 姉に代わって妹が文通を続ける……と言う、岩井俊二の映画のような展開のこの映画、やはり韓国映画らしく、最後は思いっ切り泣かせにかかるメロドラマとなっている。

 ただ、この映画、物語の構成がかなり煩雑で、しかも時間軸が輻輳しているので、時に混乱する。そして、アテ馬役になるスジンがあまりに不憫。
 実際、スジンをヒロインにしても映画が作れそうなエピソードがあり、実は一番泣かされたのが、スジンとのエピソードであったりするのだ――あそこで、スジンにオーロラを見せるものだから……

 最後の大晦日の雨のシーンも引っ張りすぎたせいで泣けず、エピローグとして付け加えられた思い出のシーンの裏舞台も、ふたりの運命を描く感動のシーンのはずが蛇足に思えてしまう有様……
 実際、魅力あるラブストーリーで、泣かされもするのだが、それだけにもっと整理して見せて欲しかったなぁ……


 映画の後、あれこれ買い物――年末大掃除でお気に入りの耳かきを紛失してしまったのだ。やむを得ず、またしても新品購入……幾度目だろう?買い直すのは……こう言うのも「耐久性が悪い」になるのだろうか?
 帰宅後、今日は生姜焼きを作った。
 うん、今日は味付けもばっちり、美味く焼けた。
 
 夕食後、NETFLIXで、
 「浅草キッド」。
 これは、ビートたけしが自身の師匠である深見千三郎と過ごした浅草での日々をつづった自叙伝「浅草キッド」を映画化。
 深見を大泉洋が、ビートたけしを柳楽優弥が演じる。原作にほれ込んだ劇団ひとりが監督・脚本を手がけた。

 これは凄い、面白い……それにしても、これが配信オンリーとは勿体ない限りだ。
 また、柳楽優弥は凄いな、演技力でビートたけしを再現している……後ろ姿でさえ、ちゃんとたけしに見えるのだから感心する。

 その後、ブレザーのボタンをつけ直したり……さて、明日から仕事だ。
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