最初にカーディガンズを聴いた時は些か衝撃を持って受け入れた。
兎に角、レトロ感を前面に押し出しており
その当時(90年代半ば)の新曲とは到底思えないサウンドだったからだ。
ちょうどレニクラ(レニー・クラヴィッツ)と出会った時も
同じように感じたものである。
気怠いと言えば気怠く、しかし生音に勢いもある。
その時代独特の纏っている空気というものが
時代を超越して襲ってきた感じだったのである。
原因は、日本にスウェディッシュ・ロック(ポップ)ブームを仕掛けた
トーレ・ヨハンソンによるものである。
わざと狙って、わざと擽ってきたのである。
訊けば元々別のジャンルだったバンドにボーカルの
ニーナを迎え入れて微妙なラインで攻めさせたというから
プロデュース業って恐ろしい。
このアルバムにも全く別のテイストに化けたブラックサバスのナンバーが
カバーされているので聴いてもらいたい。
最大音量の声量で歌ってもニーナのヴォーカルは耳に痛くなく
後ろのギターの時代錯誤的な、しかし計算されたテイストのストロークは
打楽器やキーボード(幾ばくかは打ち込みと思われる)の邪魔をしない。
世界戦略で世に送り出された彼らの楽曲も
「耳に珍しい」間はヒットしていたが、暫くすると聴く事も無くなった。
僕の家の車のカーステレオにはヘビーローテーション用のカセットテープが
50巻ほど積まれており、そのうち半分は邦楽で、残りの半分の内の一つに
カーディガンズのこのアルバムが入り続けていたのだが
その位の時代を代表するドライブ向きのサウンドであると
僕は考えている。
評価 ★★★★〜★★★★★
Your New Cuckoo
Been It
Heartbreaker
Happy Meal II
Never Recover
Step on Me
Lovefool
Losers
Iron Man
Great Divide
Choke
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