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2021年08月12日01:05

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TM NETWORK「humansystem」

このアルバムはTMネットワーク屈指の名作で、
87年にリリースされた、グループ4作目のオリジナルアルバムである。
シングルカットされた「Resistance」は彼らのシングルの中でも五指に入る名作であり、彼ららしさを象徴するナンバーである。
前作の「Self Control」でほぼほぼTM NETWORKの楽曲は完成しており、
御託を並べたコンセプトが反映されたアルバムとしては
初めて貫徹されたところではある。
全体の印象は些かソリッドなサウンドが目立つところであるが
いわゆる「現代的」サウンドとしては当時は最新鋭のものだったと記憶している。

当時の僕はBOOWYと並行して聴いていたのだが、
これは実は小室に対する裏切りでもあった。
フォーピースバンドとしての王道を追求していたBOOWYも
布袋の進化と共にシンセサイザーを多用し始め
TMとは比較にならないグラマラスな存在になりつつあったからである。
当時リリースされたばかりの「PSYCHOPATH」は
日本のロック史上最高傑作と言っても良い仕上がりだったからである。
その違いは実際に聴いてもらうしかないが
強いて例えるなら、TMはアンマンでボウイは豚まんである。
両方食べる事も出来るが、アンマン派、豚まん派に分かれてしまうのは当然だった。
その豚まんがモンドセレクション金賞を受賞する一方で
アンマンは、地元の市民に人気、くらいの水を開けられていたのである。

しかし、レアケースであるかも知れないが、
同時に両方食べることが出来る食いしん坊の僕は
それぞれの良さを堪能する事が可能だった。
それだけである。
BOØWYについては語る機会は別に設けるのでここではさておくが
TMが完成した、と言える本作でBOØWYのピークとぶつかってしまったのは
世代の印象的にも商業的にもアンラッキーだったのではないかと
今になると思う。
宇都宮は希代のヴォーカリストである。
あのクリアーでストレートなヴォーカルは小室の小難しいメロディを
軽やかに力まずに歌える数少ない存在である。
聴いていて「心地良い」とは当に彼の声の事である。
そして、木根は箸休め的な役割だが小室サウンドの「寿司詰め」においては
かなり価値のあるアクセントを生んでいる。
「Telephone Line」は同名のELOのコンセプトパクリかも知れないが
或いは「Leprechaun Christmas」は季節柄の忖度かも知れないが
彼の関わる楽曲は味付けとしてはベストである。
洋楽の要素を剽窃し、自分の音に作り替えて
「小室サウンド」を送り出し続けるのは、この時からかも知れない小室も
このアルバムには「したかったこと」を全部詰め込んでいると言って良い。
これまで空振り続きだった小室のプロデュース業が遂に開花を迎えたと言える。
ということで、34年の時を経ているが
改めて聴いてもGood!だとオススメしておこう。

評価 ★★★★★〜★★★★★★

「Children of the New Century」
→今聴くと、年号が入っていたりしてダサい歌詞だが。。。
「Kiss You (More Rock)」
→いまやTMの名曲の一つに数えても誰も文句は言うまい
「Be Together」
→まさか鈴木亜美がカバーしてあんなに売れるとは。。。
「Human System」
→ファン投票では上位に入るらしいが???
「Telephone Line」
→はっきりいってELOの同名曲のアンサーソングにしか思えない

「Leprechaun Christmas」
→良い曲なのだが、ポリシーを感じない
「Fallin' Angel」
→木根音楽の中では一番かっちょいい
「Resistance」
→タイアップシングル曲。TMらしい名曲。
「Come Back to Asia」
→TMからアジアは感じられない。
「Dawn Valley (Instrumental)」
→宇都宮の休憩用の楽曲なのか??
「This Night」
→本アルバムを締めくくるスローナンバー。名作の一つ。



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