TMネットワークが鳴かず飛ばず時代にリリースした85年のアルバム。
僕はこれもテープで擦り切れるまで聴いたので、テープ音源は所有なく
後にレンタルCDでPCに入れ直している。
彼らと出会ったのはそもそも4枚目の87年「SELF CONTROL」が最初であったから
遡って聴いているのであるが、この時はまだ「あの曲」がリリースされる前であった。
ぼんやりとした記憶をたどると、
当時の「週刊少年ジャンプ」で軽く紹介されていたのを見たのが初めてである。
兄姉を持つ同級生が、「あ、これ家にテープがあるよ」とか色々言っていたが、
僕にとっては渡辺美里のアルバム「BREATH」に収録されている「HERE COMES THE SUN」にコーラス参加している彼ら、としての認識が最初だろうか
いずれにしても、当時全盛期を迎えていた「ジャンプ」の作品群で
またアニメ化、しかも主役の声優がまた神谷明、というヒットの条件が整った
「シティハンター」のテーマソングを彼らが務めるという事で
もうプッシュされていた時期である。
余談であるが、当時のジャンプのTVアニメ化作品の内、
既に世に送り出されていた「キン肉マン」「北斗の拳」は主役の声優を神谷明が務めていたが、「きまぐれ☆オレンジロード」「聖闘士星矢」は古谷徹、「DRAGONBALL」は野沢雅子と他の作品も凄まじい重鎮が務めており、千葉繁が主人公の声を務める「ハイスクール!奇面組」は毛色が違った。
このようなヒット作が同時に同一誌に連載中である事自体、異常に近いのだが、
その中でもTMがテーマソングを務める「シティハンター」は突出した人気作品であり、このアニメのテーマソングをアーティストが手掛ける事自体、レコード会社の大きな期待の表れであり、プロジェクト的な存在だったと言える。
で、話は戻るが
タイトルの「CHILDHOOD'S END」は有名なSF小説のタイトルから引用されており、
いやがうえにもSFテイストを押し出そうという、特に小室の野望が滲み出ていると言って良い。
と言いながら、SFテイストの楽曲はアルバムタイトル曲のインストと7.DRAGON THE FESTIVALの2曲だけである。
彼らがそれまで挑戦していた「洋楽っぽい邦楽」の記録が
このアルバムに凝縮されていると言って良い。
彼ら、特に小室が並べ立てる後付けなのか首尾一貫していないだけなのかよく分からない御託を無視して聴くのであれば、このアルバムはそういった彼らの挑戦が
実に良く凝縮されている珠玉の1枚と言って良い。
味わって聴いてもらいたいのである。
それに見合っただけの聴き応えがあると保証できる。
評価 ★★★★★
(曲番号、タイトル、作詞・作曲、演奏時間)
1.「CHILDHOOD'S END」 小室哲哉 0:51
2.「アクシデント (ACCIDENT)」 松井五郎 小室哲哉 4:57
3.「FAIRE LA VISE」 小室哲哉 小室哲哉 4:21
4.「永遠のパスポート」 小室哲哉 木根尚登 4:35
5.「8月の長い夜」 三浦徳子 小室哲哉 4:55
6.「TIME」 三浦徳子 小室哲哉 4:42
7.「DRAGON THE FESTIVAL」 小室哲哉 小室哲哉 7:02
8.「さよならの準備」 三浦徳子 小室哲哉 3:40
9.「INNOCENT BOY」 TM NETWORK 木根尚登 3:32
10.「FANTASTIC VISION」 小室哲哉 小室哲哉 5:31
11.「愛をそのままに」 西門加里 木根尚登 4:43
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