YMO系統は「BGM」
それと、メンバーのハリー細野が所属していたティンパンアレーの
「Yellow Magic Carnival」を紹介したがほぼ同時期に
やはりメンバーの坂本龍一がリリースした「NEO GEO」もレンタルして
テープにダビングした。
坂本の音楽に強く惹かれたのはこの時である。
以降はYMO系統と言っても、坂本を中心に音楽を聴いて行く事になる。
NEO GEOはそれまでクラシックとジャズと電子音楽の融合がジャポネスクに描かれていた彼の音楽風景が一気に全世界に展開し、「音」に幅が出てくるのである。
特に沖縄民謡や中華音階はYMO時代までに彼の手中に収まっていたが
こちらも好きだが細野のアンビエント音楽とは一線を画した
どこに向かっていくのか分からないが、ワクワクさせる感じが良かったのである。
当時、NHK-FMの坂本龍一のラジオ番組を愛聴していて
彼が勧める音楽や彼が褒める音楽を探しては聴くような心酔ぶりだった記憶がある。
ヴォーカルにイギー・ポップを起用したり
沖縄民謡をサンプリングしたり、ケチャを混ぜ込んだり
NEO GEOつまり「neo geographic」(「新しい地図」とでも言うのかな、と本人が言っていたが、特に決めているわけではなく、とも言っていた)の名に相応しいテイストである。
余談だが、僕が中学生の時にこれと出会った時に思ったことを一点。
間違いなくこのアルバムは坂本龍一の作品なのだが、
彼のヴォーカル作品は入っていない。
一方で全曲彼が演奏に参加はしているものの、
彼の演奏によらない坂本作品も多い。
作曲者としてのみの作品もあるという事だ。
つまり、ヴォーカルとしてか演奏者としてか作曲者としてか
いずれかで参加している楽曲を彼の作品だという事が出来るのだろう。
しかし、世間的に「○○のアルバム」と呼ぶ時に
誰の作品として考えるか、という点については
実に不規則だという事に気付いたのである。
例えばバンド名の作品であれば
バンドメンバーの誰かがヴォーカルか作曲か演奏に関わっている、
というのは間違いないが、バンドそのものの作品であるとも限らないのである。
最後期のビートルズなどがまさにそれで、
ジョンかポールは参加しているが、
残りのメンバーが噛んでいるかどうかは定かではない。
そういうのも、ありなのだが
アイドルの作品などはヴォーカルのみ本人で「○○のアルバム」としてある。
手元にある音源の中に「小室哲哉作品集」というのがあるが
彼のキャリアの中には物凄い数の楽曲提供があり、
作曲者として全て関わっているがヴォーカル作品は殆どない。
聴けたもんではないからだ(笑)
小室作品集はその作品の出来が曲ごとに物凄く開きがあって
「?がいっぱい」である。
そういう点では坂本作品は全部「坂本味」で
本来ならサラッと流して
疑問に思う事は無かった筈なのだが
当時、深々と考えるくらい暇だったのか
このジャンルに馴染みがない人には実は難解な部分もある
評価★★★
1.BEFORE LONG
2.NEO GEO
3.RISKY
4.FREE TRADING
5.SHOGUNADE
6.PARATA
7.OKINAWA SONG - CHIN NUKU JUUSHII
8.AFTER ALL
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