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2019年05月01日01:09

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5月連休5日目

 今年の5月連休も早くも折り返し。
 平成最後の日でもある今日は、朝から雨、と言う事で朝から映画を観に行く。
 まずは渋谷へ。
 でもって、ヒューマントラストシネマ渋谷で2本。その1本目は、
 「ハイ・ライフ」。
 これはフランスの女性監督、クレール・ドゥニ監督によるSFサスペンス。
 太陽系を超え漆黒の宇宙を行く宇宙船「7」に乗り込むモンテら9人の重犯罪人は、刑の免除と引き換えにディブス医師による実験に参加している。やがて目的地のブラックホールが近づき……

 この映画、かなりの低予算だったようで……宇宙船船内のセットはチープだし、宇宙服などのリアリティもいまいち。船外活動もどうにも宇宙空間に見えない、と言う有様――まぁ、この変は予算だけでなく見せ方のセンスもあるのだろうけど……
 物語の方は、命と性をテーマとした「2001年宇宙の旅」と言う所だが、このテーマとクライマックスとなる旅の目的地で、作品上のモチーフでもあるブラックホールとの折り合いが悪く、何を語りたいのかが判らない、と言うか伝わって来ない事にもどかしさを感じた。

 2本目は、
 「魂のゆくえ」。
 これは、「タクシードライバー」の脚本を手がけた事で知られるポール・シュレイダー監督が、長年温めて来た人間ドラマ。
 敬虔な牧師トラーは、戦争で失った息子への罪悪感を背負っていた。
 ある日、トラーは信者のメアリーから夫・マイケルの悩みを聞いてほしいと頼まれる。環境活動家であるマイケルは、地球温暖化など環境悪化から未来を悲観し、子供を持つ事に希望を持てないでいた…… 

 アメリカのキリスト教徒のうち、約25%を占める福音派はキリスト教原理主義的な考えを持ち、近年“メガ・チャーチ”と呼ばれる巨大教会で一度に数千人の信者を集める派手なパフォーマンスを行って多額の寄付を集めていると言う。
 この映画の主人公トラー牧師は、古く小さな教会で活動しているが、福音派の巨大教会の傘下にある、と言う関係にある。
 福音派では、かつて同性婚の禁止を政府に了解させるのと引き替えにイラク戦争を容認し、トラー牧師の息子は、それでイラク戦争に出征して戦死している。
 そして、現在、福音派は政府に人工中絶の違法化を要求、その引き替えに環境政策に言及しない、としているのだ。
 そんな背景から、トラーはマイケルがメアリーのお腹の子供を中絶しようとするのを止めさせ、地球環境など問題ではない、と説教しなければならないのだが、トラーにはそれが出来ず、己の信仰心と、福音派教会への不信感で引き裂かれて行く……と言う展開。

 これはアメリカにおけるキリスト教のあり方を考えさせられる興味深い内容であると共に、ポール・シュレイダー監督の宗教観も垣間見えたように感じた。
 クライマックスとなる教会の250周年記念式典で、当初はテロリズムに訴えかけようとするも断念、次いで殉教しようとするも、それもまた愛……と言うか、肉欲に負けてしまう、と言う描写には、教会、と言うよりも、キリスト教に対する絶望のようなものを感じた。

 この後、川崎へ移動。そこで、本日3本目、
 「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」
 を観た。
 これは、人気アニメ「名探偵コナン」のGWのお約束、劇場版第23弾。
 シンガポールのマリーナベイ・サンズで殺人事件が発生、現場には血まみれの怪盗キッドのカードが残されていた。一方、シンガポールで開催される空手トーナメントに出場する京極真を応援するため、蘭、園子、小五郎と共に新一もシンガポールを訪れるが、実この新一はキッドが変装したもので……

 劇場版[名探偵コナン」は、隔年となるキッドの登場する回の出来がよい、と言うのだが……今回、劇場版を初めて手掛ける永岡智佳監督のせいか、物語の運びがちぎこちなく、また、判りにくいものとなっていて、どうにも出来がよいと思えなかったのが残念……
 (まぁ、監督も変え、舞台も海外に移してマンネリ化を打破、と言う狙いは判るが)
 いつもは好敵手となるコナンとキッドが共闘するのは目新しいし、美術の方も頑張って、シンガポールをかなりリアルにアニメで再現しているなど見所はあるのだけど、クライマックスではマリーナ・ベイ・サンズを破壊してしまうなど(アニメならでは、ではあるのですが)いささかやり過ぎなのでは、と気になった。
 また、今回、活躍するのはキッド+(キッドの変装した)新一で、アクションの見せ場も京極真が持って行き、コナンの出番がいささか少ない……しかも、ご自慢の頭脳を活かす推理にしても、今回コナンは、黒幕となる人物宅に入り、当人がPCを起動させるた上で昏倒させて、その中身を確認して犯行経緯を把握しており、これじゃ“推理”ではなく”捜査”だよ、と言う所。
 相変わらずの強引さと、無理矢理描写も気になり、この辺り、大人の観客を意識するならば、もう少しリアルにやってくれた方がいいのでは、と思ってしまった。


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