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2017年12月20日12:52

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今からでも遅くない「アンパンマン空港」

坂本龍馬ファンには「悲報」かも知れないが
既に高知県は取り返しのつかないところまで
龍馬をフィーチャーしてしまっているのだから
高知県民としては納得のいかないところだろう。

日本の中でも飛行機以外の交通手段で
突出して行きにくい場所の一つが高知県である。
※北海道や沖縄は別格として
その県外からの玄関口が高知県南国市にある
「高知龍馬空港」である。

いや、それだけではない。
専門学校や企業名、高知に関するありとあらゆる名前に
龍馬の名前が掲げられているのである。
高知が生んだ最大の有名人が彼、坂本龍馬であることは
高知県民のみならず、日本人なら誰もが認識している筈である。

だとしたら、彼が西洋文化とどう接していたか
或いは
実は彼は幕末の京都で「殺人」を犯していた事実は?
或いは
司馬遼太郎が小説で取り扱うまで
知名度は現在の100分の一にも満たない無名の人物だった
或いは
本人が何かをしたわけではなく、幕末の一大イベントの
「薩長同盟」の実現に大きな貢献があっただけ。。。という点
或いは
武器商人などと交友があり、あるいは本人が武器商人そのものだったのではないか
という疑念

など、色々と紐解いていくと歴史の流れを学んでいく上では
サイドストーリー的と言うか
掘り下げて楽しむ部分には深く関わっているけれども
龍馬をフィーチャーする必要があるのだろうか?という疑問にも繋がるのだ。

明治政府の中枢を担った山口県においても
安政の大獄で処刑された軍学者の吉田松陰が
倒幕に向けた大きな原動力を作ったと考えられるが
どちらかと言えばその愛弟子の高杉晋作の方が
ヒーロー視されて観光資源化されている。
高杉は軍勢を率いて幕府軍などとも闘い
最後は病死してしまうのであるが、
扱いとしては「尊王攘夷派の悲劇のヒーロー」と言ったところかも知れない
だが、歴史的なトピックスとしては
国内反乱軍の指揮者ではあったが、敗北して大きなトピックとはならなかった

だから、歴史好きの人は愛してやまないが
そうでない人には全く関りが無い、どうでも良いとまでは言わないが
興味が薄いままでも問題ないわけである。
高知県民からみた山口県における高杉は
「教科書に載せるべき人物」だろうか

つまり、龍馬も
県外の歴史に興味が薄い人間にとっては
居ても居なくても興味が無くても問題のない人物ではないだろうか
新選組のいちメンバー程度の認識で良いんじゃないだろうか
東京の港区が
「沖田総司の生まれた町」で観光PRしたらおかしいだろう?

そういう意味では
高知県における山内容堂や
朝廷における孝明天皇の方が
幕末の歴史を知るのにもっと重要な人物ではないだろうか
高知県で言うなら、板垣退助や中江兆民の方が
フィーチャーされてしかるべきではないだろうか

或いは
やなせたかし、黒鉄ヒロシ、はらたいら、コジロー
といった独特の路線の漫画家イラストレーターを
多数輩出している県として
前面に押し出していけばよいのに。

鬼太郎空港よろしく「アンパンマン空港」とした方が
色んな意味で凄いことが起きたんじゃないかと
僕は今でも「なんで龍馬にしたんやろ、勿体ない」と
強く思っているのである。


■坂本龍馬は“いらんぜよ”? 歴史教科書への提言が波紋
(AERA dot. - 12月20日 11:32)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=4911821
11月に没後150年を迎えた坂本龍馬。地元高知県は関連行事に沸く一方で、ある提言の波紋が広がっている。脱暗記の歴史教育のため、教科書に載せる用語を半減させるという内容で、坂本龍馬や吉田松陰などが削る候補となった。

 12月初めの尾崎正直・高知県知事の定例記者会見でも話題になり、「ぜひ残してほしい」と発言。地元高知新聞の声ひろば(電子版)でも「なぜ龍馬をのける?」(69歳主婦、11月28日)、「歴史は暗記だけでない」(小6、12月12日)など反響が広がっている。

『坂本龍馬大鑑』などの著書がある幕末史研究会の小美濃清明(おみのきよはる)会長は「一案とはいえ、龍馬にはまだまだ新たな発見や考え方が出てくる。評価が確定しない人物を抜くのは違和感がある」と話す。唐の時代に編纂された帝王学の書「貞観政要」を、龍馬が読んで感想を書きとめていたことが、最近新たにわかったという。

「リンカーン米大統領が南北戦争で採用したスペンサー銃。実は龍馬もこれを長崎で見て手に入れているんです。2人は同時代に同じものをよいと思っていた。日本史の教科書の中にいる龍馬は、東洋史・世界史の中で見るべきではないかという気もしています」(小美濃会長)

 強制力はないが、予想以上の波紋が広がった提言。発表した「高大連携歴史教育研究会」は高校・大学の教員のグループで、提言もよりよい学びが目的のはず。運営委員長、桃木至朗・大阪大教授はこう語る。

「高校歴史教育で個々の用語を選ぶ公的基準は存在しません。今回の案は教科書会社が決めるための参考意見でしたが、大きな注目を集めて、誤解を招くことになりました」

 提言に対し、「ロマンがなくなる」「歴史に興味を持てなくなる」などの意見が寄せられたという。どう受け止めているのだろうか。

「ロマンを求めるとしたら、教科書にではなくて、それをもとにした先生の授業にでしょう。明治維新の項目で残す用語の西郷隆盛を授業で説明したり、検索したりすると、龍馬は必ず登場します。決して不要という意味ではないのです」(桃木教授)

 龍馬ファンを敵に回した提言だが、増え続ける教科書の用語の精選が目的だ。

「用語は歴史の流れや社会のしくみを理解するための、あくまで手がかりのはず。ところが、手がかりだけをお経のように暗記する教育になっている。授業時間数を踏まえ、あるべき歴史の学び方に最低限必要なものを考えると、用語は約半分になるという考え方です」(同)

 提言は歴史教育に維新を巻き起こし、用語と格闘する学生や受験生の救いになるか
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