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2016年08月14日11:26

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グランドに天使が舞い降りる日

この件で高野連が謗りを受けるのはとんだ論点違いである。
ここで男女を分かつ問題はセックス、つまり生物学的性差であり
社会的性差のジェンダーとは違うということにまず気づいてもらいたいのである。

任意に道端で歩いている女性にグローブを渡し
その女性の胸元にボールを投げたとしよう。
おそらく半分の女性がそれを受け取れないと思う。
反対に男性であれば「大多数」が可能であると思う。

飽くまで想像でものを言っているが
性差を示す例としてそれを述べたいのであって
男女差別しようというのではないのは理解してもらいたい
神事の一環として始まった相撲の土俵に女性が上がれないのは
有名なエピソードであるが
別に上がっても安全性に問題があるわけではないし
飽くまで宗教的思想的問題として「女人禁制」をしいているのである。
これがジェンダー論の問題であるのに対し

今回の練習中のグランドに女性を入れるのを禁じるルールは
女性の安全性を確保するためのものであることに
どうしてまず触れていかないのか。
「それぐらい、いいじゃん」
というのは、
「こけなければ、バイクでヘルメット被らなくてもいいじゃん」
と言っているのと一緒である。
真っ直ぐ自分に向かって飛んでくるボールや危険物に対して
正確に退避する能力が生物学的に低いから、と
女性を保護しているのである。

いや、乱暴な例えであるが
現実に問われるのは、さっきの状況で
ボールをグローブを渡さずにやったらどうなるか、なのである。

つい先日、次回の五輪の硬式種目に野球・ソフトが復活決定したので
アレだが、「野球・ソフト」がワンセットで呼ばれていることに違和感を感じなかったか
そもそもソフトボール自体が女性が野球をするのは危険だから、と
いって生まれたスポーツなのである。そして定着して発展したものである。

野球&ソフトボールの世界の競技人口は6300万人とされている。
全国中学体育連盟の調べによる
中学生の野球人口は約28万人(平成23年)といわれているが
そのうち、女子が占めるの人数はどのくらいか想像がつくだろうか。
きちんと統計されていないので、データの割り出しが難しいのであるが
女子野球として野球をしている人口は約2000人である。

どうして、女子野球と男子野球が違うのかというと
実は塁間の距離やバッテリー間の距離が違うのである。
男子並みに塁間を取ったりすると、
僅かの差ではあるが筋力が足りないことで
女性には競技についていけない人が激増し
野球そのものが楽しめない状態になるのである。

無論、その現実については
実際にプレイしている女性選手がよく分かっている。
元々はソフトボールの選手で、現在は女子軟式野球の臨時コーチをしている女性に
話を聴いたことがあるのだが

「ソフトボールと違うのは初動の速さについていけないこと。
ピッチャーが投げて、それを打つ分にはソフトのほうが難しいが
女性でも可能であるし、男子にも劣らないが
野球の打球は速いので、投げた、打った、からの守備では
女性選手はついていけない。
私は、ソフトボールをしている女の子の
トップクラスの身体能力を持っている子を集めても
『野球ができる』とは言えないと思う」

と神妙な顔をして語ってくれたのである。

硬式だったらどうなるか。
もちろん、実際に男性と同様の危険性と向き合ったときに
同じ条件では安全性の面では低くなり
さらに同じように負傷したときに
「自分が不注意だったから」
と根性論で済ませられるほど、覚悟を持って望んでいるのかと
結果的に精神論根性論が介在しないと
野球などの集団スポーツは維持できないのであり
僕は、そこが大きなポイントだと思う。

ファールボールが観客席に飛び込んだときに
観客にボールが当たり怪我をしたとしても
それは打ったバッターのせいだろうか
主催者が注意喚起し、ネットを張り、医療スタッフを揃えたとして
やはり観る側の自覚にも拠るところは大きいと思う。
「野球とはそういうものだ」という自覚。

僕は、男性と同等にというのなら
選手としての参加なら、問題ないと思うので
選手の道を解放すべきだと思う。
もっとも男子同等で開放してもほとんど全てがついて来れないだろうし
漫画でもあるまいし
甲子園のグラウンドに降り立つことは当面ないと思うけれども。


高野連、女子練習に反対大勢
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4142075
 甲子園練習に大分の女子マネジャーが参加して制止された問題を受け、日本高校野球連盟は13日、阪神甲子園球場内で技術・振興委員会を開き、委員らの意見を聞いた。竹中雅彦事務局長によると、11人が出席。安全性を理由に、女子マネジャーの参加に反対する意見が大半だったという。危険性は男子も同じという指摘もあるが、竹中事務局長は「試合に出場できない女子に負傷のリスクを負わせるのはどうかという意見が大勢だった」と説明した。
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