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2015年09月11日21:11

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ドラマ『 ブレーキング・バッド 』


くからの友人で、戦争映画仲間でもあるvoodoo65さんが「 とにかく面白いから観てくれ 」と数年前から強烈に押していたのが、アメリカTVドラマシリーズ『 ブレーキング・バッド 』である。あまりに熱心に勧めるものだから、レンタルショップの店頭で探しはしたが、ジャケットを見て鑑賞する気が失せ、棚に戻してしまった。白いブリーフ姿の白人中年男性がハンドガンを構えている珍妙な写真が全面に使われていたからだ。

 その後、一向に「 観ましたよ 」と報告が入らないことに業を煮やしたのか、ついに彼は自らのBD−BOX(第1シーズン)を直接手渡ししてくれた。これでは観ないわけにはいかない。ちょうど多忙な時期ではあったが、休憩の間だけなら良いだろうとディスクをBDプレーヤーに入れて、観はじめた。これが間違いだった・・・。

 物語は、うだつの上がらない高校の化学教師の日常生活を描写するところからはじまる。ある日、彼は自分が末期の肺がんであることを知り、自分の死後、家族に充分なお金を残したいと真剣に苦悩する。そして、最も手っ取り早く大金を稼ぐには、化学の知識と経験を活かして麻薬の製造密売をすることだとの結論に至る。彼はかつて研究チームの有能なメンバーとして、チームがノーベル化学賞を受賞する上で大きな貢献を果たしていたが、とある事情から研究の第一線から退き、高校教師として生きる道を選んでいたのだった。彼が試作した覚せい剤メタンフェミタン(メス)は裏社会のプロや警察が驚くほど純度の高いもので、「 芸術品 」と呼べる代物だった。自分の教え子で、今はメスの売人をしている若者と手を組み、さっそくビジネスを開始するが、彼の作るメスが類まれな傑作であったがゆえに、予想外の展開に巻き込まれてしまうことになるのだが・・・。

 いや、これは文句なしに面白かった。あまりの面白さに、第1シーズンを一気に観てしまったよ。50歳の誕生日まで真面目に生きてきた男の奇想天外な転落(ブレーキング・バッド)ぶりがなんとも凄い。余命わずかと宣告された彼が、これまで培ってきた化学の知識と研究スキルをフル稼働して暴走していく様は時に滑稽であり、時に凄みがある。第2シーズンはレンタルショップで借りて来て観ることにしよう。
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