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2014年12月21日02:12

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いかがわしい会話

いかがわしい関係のカップルの如何な会話

男は妻子持ち。女も帰る場所がある。
二人の間柄は、二人しか知らない。と当人たちは固く信じているが
果して現実はどうだろうか。
ただ、二人はしばしば会っては
食事してセックスして帰る。それを繰り返している。

毎日の日課が帰り道での電話である。
次にいつ会えるのか、なかなか分からない二人が
都合をやり繰りできるのは、毎日のように電話しているからである。
しかし、この夜は男が幾ら電話しても女は電話に出なかった。

仕方が無いので、「読んだら折り返しメールするように」とだけ
メッセージを送って男は残業に勤しんでいた。
終電に乗って帰路に就くと、ちょうど駅から降り立った時に
メールが届いた。
男はすぐさま電話した。

「ナニをしとったんや。連絡もつかんと。」

「うん、ちょっとね」

女の思わせぶりな言い方に男はイラッと来た。
大抵こういう言い方をする時は何かを言い淀んでいる時だからだ。
過去に女が別の男とデートした事があって大ゲンカした事があったのだが
後から聴くと、実はその時に男とセックスしたと云う。
それが脳裏に過ったのと、
その過去の過ちを当て擦りしたい気持ちが交錯して
男は意地悪そうに言い返した。

「まさか。ヤッてもうたんか」

「え?まあ…やっちゃったかな。テヘッ。許してよ」

砕けた感じで返答した女は本当にやってもうていた。
と言っても、電車を乗り過ごしただけである。
女の友人と会食した後に、終電近い電車に乗って帰宅しようとしたのまでは良かったが
運が良い事に、いや悪い事にか
普段はなかなか座って帰れない帰宅の途の電車で座席に座って変える事が出来たのだ。
お陰で降りなければならない駅も乗り過ごし
折り返し戻る電車も無くなっていたので
乗り過ごした先からタクシーで帰宅すると云う
失態をやらかしていたのだ

「ほいで、帰りも遅かったんやな。」

「うん。電車も無くなったからタクシーで帰ったわ。」

「そんなにいっぱいヤッたんか」

「ちょっとだけよ。2つほど。」

一瞬、不思議な感じがした。会話が噛み合っているのかいないのか。
男も女も違和感を覚えたが
男は、カマを掛けた浮気の嫌疑が的中した事に対する怒りで
そんなことは吹き飛んでしまった。
女は女で、自分の失態とはいえ不機嫌なところに
男が掘り下げて突っ込んで来るので
違和感よりもムカつきに気持ちが偏ったのだ。

「いっぱいイッてもうたんやな」

「だから、2つしかイッてないわよ。」

声が険悪になって行く。2駅だけ乗り過ごしただけで
史上最悪のチョンボだと言いたげな男の度量の狭さには
呆れるばかりだ。
過去最大に乗り過ごした時は、新幹線で新大阪で降りる予定を
名古屋まで乗り過ごした事があった。
そこまで行ってないやん!!!

男は、女が知らぬ男に2回も逝かされてしまった事に対して
腹を立てていた。自分の思い通りにならぬ女に惚れた弱みも手伝って
嫌味たらしく続けていた。
ここで激昂しないのは自分が妻子持ちの身で、
この女を縛ろうとする事が出来ない弱みからで
過去にそうであったように、多少の浮気やよろめきに
強く出られないほど女には惚れていたのである。

「充分、ヤッてもうてるやん。人の気も知らんと。」

「だから、ゴメンて。ごめんなさい。」

女のイラつきはピークだ。どうして謝らねばならないのだろうか。
彼には迷惑を掛けたかしら。
ああ、毎晩の電話、彼も楽しみにしていたのね。
随分待っていたのかしら。
うふふふ。それで怒るなんて、やっぱ可愛いのね。
と違った方向に解釈していた。

「ノリ軽すぎない?」

「そう〜?だから、ゴメンて。もうしないから。」

「そういう問題じゃないやろ。」

「じゃあ、どういう問題よ」

二人は喧嘩になりかけたが、すんでのところで
真実に辿り着いた。
後日、二人はデートした時に
これ以上なく深く交わって仲直りのセックスをして
より一層いかがわしい関係を深めたとさ。

おしまい。
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