みちこの映画コミュの英国王のスピーチ

じんわりとした感動のある映画でした。

みなさんはスピーチをよくされますか？
政治家や講師でもない限り、ほとんどが結婚式など晴れの舞台でしょうか。
スピーチとはいかないまでも、プレゼンという形で人前で話することはあるかもしれません。

わたしもよく結婚式のスピーチを頼まれます。
以前は、緊張して、真面目くさってしまい、なかなかおもしろい話ができませんでしたが
（そもそも、結婚式のスピーチがおもしろい必要があるのか？）
毎週1分間20人の前で話をする機会があって、その訓練の成果か、スピーチに慣れてきました。
そう、大半の人は慣れるもんです。

でも、イギリスの国王となったこの方は、慣れない。
自分の意思で国王になったわけではない、おまけに第二次大戦前で「強い英国」をアピールせねば
ならない。
そのようなプレッシャーが、ますます彼を震え上がらせ、彼の言葉を封じ込めてしまうのです。

彼を救うのは何だと思います？
心をさらけださせる方法かもしれないし、友人という存在かもしれない。
大きくて深いもの。　この映画を最後まで観れば、きっとわかるはずです。

国王に抜擢されるわけではない庶民は、この3点。
「慣れること」「うまく話そうと思わないこと」「自分の言葉で伝えること」。
こんなもんじゃないかしら。

ジェフリー・ラッシュが素晴らしい。
コリン・ファースはいつもよい。
ヘレナ・ボナム＝カーターは久々にマトモなキャラクターだった（笑）