このコミュニティは、1980年代のレス・ポールに絞った
80'sレス・ポールの愛好家のコミュです。
当時の現行品が中心になりますが、
もちろん、リイシューでもオッケーです!
レスポールは3ピーストップでなきゃ、という方、
あの頃あこがれたギターが、今も好き、という方、
80'sのネックの握りが最高だ!という方、
是非、語り合いましょう。
<80's Les Paulの時代背景>
ギブソンのレス・ポールの歴史を振り返ると、
まず、1950年代のオリジナルビンテージがあり、
1968年、69年の再生産開始期、
そして、コストカットのために極端にスペックが変更された
1970年代のラージヘッド、積層ボディ&メイプルネック期があり、
1990年代以降のビンテージ回帰路線という
それぞれの特徴があります。
そんな中で、1980年代のレス・ポールは
マホガニーネック、マホガニーバック、という原点回帰的側面を持ちつつ、
3ピースメイプルトップという、コストダウンの産物的側面もあり、
いかにも過渡期的なユニークなスペックを持っているのです。
時代背景的に、リプレイスメント・ピックアップが出現したり、
新興のギターブランドが多数出現し、
ギブソンやフェンダーといったトラディショナルなブランドは
歴史上でも稀なほどの人気の低迷期でもあったことから、
この頃の個体は市場での玉数が
非常に少ない、という現実があります。
当時もギブソン内にカスタムショップは存在しましたが、
それは今のようにリイシューやアーティストモデルを
製造する部門ではなかったため、
現在のようなGibson USAとカスタムショップというような図式は
80年代には存在しませんでした。
そうではなく、通常の製品ラインナップとして、
3ピーストップの現行品と、
木目の綺麗なメイプルをセンターブックマッチし、
ABR-1ブリッジを搭載しただけの「リイシュー」が存在しました。
私の今までの経験や調査では、当時のリイシューは、
現在のヒストリックコレクションのような精密な
オリジナルの再現を目指したものではなく、
パッと見がオールドに近い、というだけで、
ネックプロファイルや、ネックジョイントなどは、
現行品と変わらなかったと思われます。
ということなので、このコミュでは、当時のリイシューも
対象とすることにした、というわけです。
<80's Les Paul (主に現行品)の特徴>
○ヘッド周辺○
ヘッドのGibsonロゴには70年代からの角ばったものと、
90年代以降のビンテージと同じ形のもの、両方が存在する。
Gibson の「i」の点がない、ドットレスと呼ばれるロゴが結構ある。
Les Paul MODELの印字はオールドと同じシルクスクリーン。
MODELのロゴは縦長のオールドと同じもの。
(90年以降、変更される)
ペグはGIBSON DELUX刻印のあるクルーソンタイプで、
六角ナットでとめるロトマチックタイプ。(リイシューはブッシュかな?)
シリアルは8桁の刻印。(リイシューは5桁のスタンプ)
○ネック&指板
握りは60年のシンネックほど薄くなく、
50sほどは厚みのない、こんもりとしたCシェイプが多い。
(リイシューも基本は同じネックプロファイルと思われる)
指板のローズウッドは90年代以降よりは比較的色の濃い、
良質な(印象の)ものが多い。
ネックジョイントはショートテノン、というと聞こえはいいが、
要はディープジョイントではない、ということ。
(リイシューもショートテノン)
○ボディ
プレーンな木目の3ピーストップ。
(リイシューはセンターブックマッチの木目の出たもの)
ボディのアーチ形状は70年代のような直線的なものではないが、
テールピースからボディエンドにかけてのラインは、
90年代以降のものほどグラマラスではなく、
ちょっとボテっとした感じ。
(リイシューは綺麗なボディラインのはず)
カッタウェイ部分のバインディング処理はオールドや
近年のものと違い、バインディングの幅が広く、メイプルが見えないタイプ。
(リイシューはメイプルの見える処理)
チェリーサンバーストのボディバックの塗装は、
90年代以降のものよりも赤の色が濃く、深い色あい。
またボディバック材には重量調整のために、
フィルムケースほどの穴が10個開けられている。
○ハードウェア
ストックのピックアップは基盤のついたタイプで、
かなりハイパワーな仕様。
ブリッジはナッシュビルタイプ。
(リイシューはABR-1)
当時の現行品が、80年代のいつごろから、
上記のような仕様になったのかは、詳細は調べきれていませんが、
少なくとも1984年には、1ピースマホガニーネック、
1ピースマホガニーバック、3ピースメイプルトップの仕様に
なっていたと思われます。
そのあたりの情報も、ユーザー間で、共有できたらうれしいです。
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