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みちこの映画コミュのキャタピラー

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上映後、若松孝二監督の舞台挨拶がある回を狙って観て来ました。

主演の寺島しのぶさんがベルリン映画祭の銀熊賞をもらったり、また戦争反対を訴えた力作として、あらすじは新聞などで読んでいたけれども、観るとさらに度肝抜かれるほど、衝撃作でした。

寺島さん演じる女性は、四肢を失い戦争から帰還した夫を世話します。
人間のエゴむきだしに横たわる夫に戸惑い、泣き、笑い、ときにかいがいしく接し、怒り、呆れ、罵り、復讐する・・・
脱ぎっぷりのよさ、なんて言ったら下世話だけれど、寺島さん凄いです。
人間の感情のすべてがこの1本の映画に凝縮されており、彼女の肌や肉など全身で表現されていました。
(と書いているわたしが恥ずかしくなります。)

四肢、聴覚、言葉を失った夫を演じた大西信満さんも凄い。 鬼気迫るものがありました。
舞台挨拶に出てこられると、かっこいい俳優さんで、そのギャップにまたまたびっくり。

舞台挨拶で監督は、「人間を一番ダメにするのは戦争だ」「日本もアメリカにお金を出して沖縄から飛行機飛ばさせてまだ戦争に加担しているのを念頭においておいてほしい」とおっしゃっていました。
妻が夫の顔に卵をぶつけるシーンは、「「顔に」とは指示しなかったのに寺島さんがやってくれた。 何も言わなくても2人がいい演技をやってくれた」とおっしゃっていて印象的でした。
短い時間の中、監督自ら質疑応答の時間も設けてくれ、観客の質問に丁寧に答えてらっしゃいました。

戦争の映画、というと二の足を踏まれる方もいらっしゃるとは思いますが、これはもっともっと内面的な映画。
戦争反対のメッセージを抜きにしても(したら監督に怒られるとは思いますが)、”人間の感情”の映画として素晴らしいと思いました。

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