「少林派、蛾眉派、崑崙派が三大流派だが内勁一指禅功は少林派に属」(1)する。
「"内勁一指禅"の功法は非常に多く訓練法も特別で、練習中は入静（頭の中をカラにする）、意守（身体のある部分に精神を集中する）を強調しない。ただし姿勢を正確に行うこと、動作の順序を厳格に要求する。」(2)
「馬歩站粧功は少林気功内勁一指禅の基礎であり、築気功である」(3)。
起勢（始まりの姿勢：
手の平を相対して両手をゆっくり肩の高さまであげていく。掌を上にして、
肘をまげて後ろまでもってきて帯脈を通り、なるべく腰の後ろへ伸ばし弧を描いて再び前へもってきて、掌を下にして体前におく。
同時に膝関節をややまげて馬歩站粧功の姿勢となる。
站粧の要領
1. 両足を肩幅と同じく平行にたつ。
2. 両足先はややうちへ（約10度）向ける。
3. 足の十指はしっかり地をつかんでたつ。ただし力を入れすぎないこと。
4. 膝関節をまげ、かがむようにするが膝頭が足先より前にでないようにする。
5. 腹を縮め、肛門をあげる。
6. 股は円形にし、腰や股関節をリラックスさせる。
7. 含胸抜背（胸を含めるように胸は張らない。背は自然に伸ばす）
8. 頸はリラックスして伸ばす。
9. 舌は上顎の歯ぐきにそっと付ける(4)。
10. 目はまっすぐ前を見る。
11. 鼻先と臍を結ぶ線が地面と垂直になるように
12. 百会（頭頂のツボ）と会陰（肛門の前のツボ）を結ぶ線が地面と垂直になるように。
13. 腋下を虚にする（卵を一つ腋下にはさめるくらいあけておく）。
14. 肩と肘は沈める。
15. 前腕と地面が平行になるように。
16. 前腕同士がお互いにへ行こう。
17. 中指（の付け根）と前腕が一直線になるように。
18. 手の平は瓦のように少し丸みをもたせる。
19. 手指は階段状に、親指と人差し指がアヒルの口状。
20. 上虚下実、顔は笑顔で自然呼吸。
21. 馬歩站粧時は三つの不要と一つの強調を護る。入静、意守、他の功法の概念を本功法に用いることの不要。一つの強調とは動作姿勢を正確にすること。
22. 三つの安定ー起勢の安定、站粧の安定および收功の安定。
要求：
毎回の站粧時間は20分間以上行うこと（初心者は最初短時間から初めだんだん時間を長くしていく）。姿勢を低くすると"体外反ばく"の作用が強くなり爆発力もおおきいが、初心者または体質の虚弱な人は無理して姿勢を低くしてはならない。
以上、王瑞亭『気功師になるための気功ー少林内勁一指禅』ベースボールマガジン社、1995年。41-43頁より。
「練功を3〜6ヶ月くりかえした者は疾病が除去されるばかりか体力が増加し、思考が素早く、敏捷になり。精力、気力、精神力が増大し、全身にはかりしれない気力があるように感じられ、"内気外放"できるようになり、気功師のレベルに達する」(5)。
「本功法を練習している69人の測定データでは練功12日後（手の磁場が平均0.38ガウスであったのが、）には、平均1.13ガウスになっている」(6)。
「意到氣到、氣到勁到、一到無所不到（意識がいく所に気が行く、気が来るところに勁がくる、一所にいけば、すべてにいく）」(7)。
註：
(1) 王瑞亭『気功師になるための気功ー少林内勁一指禅』ベースボールマガジン社、1995年。13頁。
(2) 前掲、同頁。
(3) 前掲、39頁。
(4) 坐禅でも同じ事が言われる。cf. 天台大師智�據愿径羮�止観』岩波文庫75頁。瑩山紹瑾『坐禅用心記』。
(5) 前掲、44頁。
(6) 前掲、46頁。
(7) 前掲、47頁以下。
「"内勁一指禅"の功法は非常に多く訓練法も特別で、練習中は入静（頭の中をカラにする）、意守（身体のある部分に精神を集中する）を強調しない。ただし姿勢を正確に行うこと、動作の順序を厳格に要求する。」(2)
「馬歩站粧功は少林気功内勁一指禅の基礎であり、築気功である」(3)。
起勢（始まりの姿勢：
手の平を相対して両手をゆっくり肩の高さまであげていく。掌を上にして、
肘をまげて後ろまでもってきて帯脈を通り、なるべく腰の後ろへ伸ばし弧を描いて再び前へもってきて、掌を下にして体前におく。
同時に膝関節をややまげて馬歩站粧功の姿勢となる。
站粧の要領
1. 両足を肩幅と同じく平行にたつ。
2. 両足先はややうちへ（約10度）向ける。
3. 足の十指はしっかり地をつかんでたつ。ただし力を入れすぎないこと。
4. 膝関節をまげ、かがむようにするが膝頭が足先より前にでないようにする。
5. 腹を縮め、肛門をあげる。
6. 股は円形にし、腰や股関節をリラックスさせる。
7. 含胸抜背（胸を含めるように胸は張らない。背は自然に伸ばす）
8. 頸はリラックスして伸ばす。
9. 舌は上顎の歯ぐきにそっと付ける(4)。
10. 目はまっすぐ前を見る。
11. 鼻先と臍を結ぶ線が地面と垂直になるように
12. 百会（頭頂のツボ）と会陰（肛門の前のツボ）を結ぶ線が地面と垂直になるように。
13. 腋下を虚にする（卵を一つ腋下にはさめるくらいあけておく）。
14. 肩と肘は沈める。
15. 前腕と地面が平行になるように。
16. 前腕同士がお互いにへ行こう。
17. 中指（の付け根）と前腕が一直線になるように。
18. 手の平は瓦のように少し丸みをもたせる。
19. 手指は階段状に、親指と人差し指がアヒルの口状。
20. 上虚下実、顔は笑顔で自然呼吸。
21. 馬歩站粧時は三つの不要と一つの強調を護る。入静、意守、他の功法の概念を本功法に用いることの不要。一つの強調とは動作姿勢を正確にすること。
22. 三つの安定ー起勢の安定、站粧の安定および收功の安定。
要求：
毎回の站粧時間は20分間以上行うこと（初心者は最初短時間から初めだんだん時間を長くしていく）。姿勢を低くすると"体外反ばく"の作用が強くなり爆発力もおおきいが、初心者または体質の虚弱な人は無理して姿勢を低くしてはならない。
以上、王瑞亭『気功師になるための気功ー少林内勁一指禅』ベースボールマガジン社、1995年。41-43頁より。
「練功を3〜6ヶ月くりかえした者は疾病が除去されるばかりか体力が増加し、思考が素早く、敏捷になり。精力、気力、精神力が増大し、全身にはかりしれない気力があるように感じられ、"内気外放"できるようになり、気功師のレベルに達する」(5)。
「本功法を練習している69人の測定データでは練功12日後（手の磁場が平均0.38ガウスであったのが、）には、平均1.13ガウスになっている」(6)。
「意到氣到、氣到勁到、一到無所不到（意識がいく所に気が行く、気が来るところに勁がくる、一所にいけば、すべてにいく）」(7)。
註：
(1) 王瑞亭『気功師になるための気功ー少林内勁一指禅』ベースボールマガジン社、1995年。13頁。
(2) 前掲、同頁。
(3) 前掲、39頁。
(4) 坐禅でも同じ事が言われる。cf. 天台大師智�據愿径羮�止観』岩波文庫75頁。瑩山紹瑾『坐禅用心記』。
(5) 前掲、44頁。
(6) 前掲、46頁。
(7) 前掲、47頁以下。
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コメント(1)
「■ 少林内勁一指禅の紹介 ■
この流派は正式名称を「少林内勁一指禅」といいます。通称では「一指禅功」と呼ばれています。「少林内勁一指禅」は千四百年ほど前に, あの有名なインドの禅僧, 達磨（ダルマ）大師によって中国の少林北寺で創設されました。少林寺の僧侶は, 戦闘にも参加するため, かつては軟気功(保健治療気功)と硬気硬(武術気功)の両者を兼備させたものでした。中国革命により宗教が禁止され, 廃寺されてからは二つに分かれてしまいました。ここで扱うのは, 前者の軟気功(保健治療気功)です。しかし, 創設のいきさつから, 硬気硬(武術気功)の性格も持ち合わせています。中国から日本に気功が紹介され始めた頃,代表的な流派の二番目に「少林内勁一指禅」の名がテレビニュースで取り上げられていました。中国でも「少林内勁一指禅」をトレーニングする者は, 気功仲間のうちでも一目置かれるそうです。気功麻酔を最初にやった林厚省老師も, この流派に属しています。このように「少林内勁一指禅」は, 中国気功三千流派を代表するその一つ流派なのです。
【 闕阿水老師の登場 】
「少林内勁一指禅」は, 古くは禅院の中で人目に触れることなく, 高僧から後継者となる修行僧へと門外不出の秘術として受け継がれてきました。中国革命後, 寺院は廃止され多くの高僧は還俗し, その結果門外不出の当気功は世に広まることになりました。その中に新しい時代の「少林内勁一指禅」を担う, 若き「闕阿水」がいました。「闕阿水」は, 貧しい民衆に無償で外気治療を施す一方で, 黄仁忠、王瑞亭,胡吉甫、劉茂林、姜廟桃、張金発、蔡秋白ら二十数名の弟子たちを育てました。「闕阿水老師」は, 不幸にも他界されてしまいましたが, これらの弟子や孫弟子たちによって, 中国本土だけでなく, アメリカやヨーロッパをはじめ, 日本やアジアと全世界に広まり, 今日に至っています。」
この流派は正式名称を「少林内勁一指禅」といいます。通称では「一指禅功」と呼ばれています。「少林内勁一指禅」は千四百年ほど前に, あの有名なインドの禅僧, 達磨（ダルマ）大師によって中国の少林北寺で創設されました。少林寺の僧侶は, 戦闘にも参加するため, かつては軟気功(保健治療気功)と硬気硬(武術気功)の両者を兼備させたものでした。中国革命により宗教が禁止され, 廃寺されてからは二つに分かれてしまいました。ここで扱うのは, 前者の軟気功(保健治療気功)です。しかし, 創設のいきさつから, 硬気硬(武術気功)の性格も持ち合わせています。中国から日本に気功が紹介され始めた頃,代表的な流派の二番目に「少林内勁一指禅」の名がテレビニュースで取り上げられていました。中国でも「少林内勁一指禅」をトレーニングする者は, 気功仲間のうちでも一目置かれるそうです。気功麻酔を最初にやった林厚省老師も, この流派に属しています。このように「少林内勁一指禅」は, 中国気功三千流派を代表するその一つ流派なのです。
【 闕阿水老師の登場 】
「少林内勁一指禅」は, 古くは禅院の中で人目に触れることなく, 高僧から後継者となる修行僧へと門外不出の秘術として受け継がれてきました。中国革命後, 寺院は廃止され多くの高僧は還俗し, その結果門外不出の当気功は世に広まることになりました。その中に新しい時代の「少林内勁一指禅」を担う, 若き「闕阿水」がいました。「闕阿水」は, 貧しい民衆に無償で外気治療を施す一方で, 黄仁忠、王瑞亭,胡吉甫、劉茂林、姜廟桃、張金発、蔡秋白ら二十数名の弟子たちを育てました。「闕阿水老師」は, 不幸にも他界されてしまいましたが, これらの弟子や孫弟子たちによって, 中国本土だけでなく, アメリカやヨーロッパをはじめ, 日本やアジアと全世界に広まり, 今日に至っています。」
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