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ネイティブなんてあきらめろ!コミュのNo. 258 「Volatile」で人の心を一気につかんだ方の話し

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No. 258 「Volatile」で人の心を一気につかんだ方の話し

今の経済の状況を英語で表すとしたら「Volatile(乱高下)」ほどふさわしい言葉はないだろう。英語のニュース番組を聴いていたら、ここしばらくこの言葉が飛び交っていた。

自分の専門分野で必須の単語(terminology)は暗記しやすいだろう。ビジネス・ミーティングではお互い知ってて当然の話だが、専門外の人と英会話する時にも効果的だ。一般の外国人と話す時、自分の専門分野に引っぱり込むのは一つの手だ。話題が深くて面白いから、その場を主導できて会話も弾み、自分がうまくなったような気がする。私は保険会社勤務だったから、事故とか賠償責任とか、日本の保険事情とか、話題には事欠かなかった。

だから、覚えにくくても、キーとなる単語は必至になって暗記しなければならないし、実際暗記した。キーとなるとは、職業上必須の単語とか、時事上キーとなる単語とか、とにかく他人が一目置く単語だ。日本語でも、「魑魅魍魎」のような難しい漢字をさらりと書けると一目置かれるように、変に難しい単語を覚える利点はある。キーとなる単語は丸暗記で差をつける・・・、専門的語彙は必須だ。

さて、本題のアメリカ時代の知人である山形県出身の駐在員氏の話だ。優秀な人だったが日本語でも訛りがすごかった。英語にも似たようなイントネーションが出る。つまり、日本語で訛る人は、他言語でも訛るという傾向がある。言語中枢は共通っていうところだろう。

彼は英語でも音節(シラブル)というか、一音一音がクッキリと区切られてfluentとは縁遠い。我々日本人は、来たばかりの彼の英語がアメリカ人スタッフに通じるのか、みんなで固唾をのんで見守ったものだ。

経営会議で彼の担当範囲についての説明が始まり、「market is volatile・・・(市況は乱高下)」と思いっきりカナクギ流に発音する。「V」と「B」が同じに聴こえ、つばきが飛んできそうだった。出席したほとんどの日本人はこの「Volatile」という単語を知らなかった。当然アメリカ人は理解し、彼の専門度やインテリジェンスを尊敬する。

日本人、外国人を問わず彼に一目置くことになった決め手はその単語力だった。その後の熱心な勉強と博学ぶりによって、外国人スタッフだって早々に彼に信頼を寄せることになった。専門分野でも、発音なんて関係ない、大事なのは中味なのだと実感した瞬間だった。

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