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ネイティブなんてあきらめろ!コミュのNo. 46 「勝負パンツ」を覚えるより、話そう、学ぼうとする真摯な態度・姿勢

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No. 46 「勝負パンツ」を覚えるより、話そう、学ぼうとする真摯な態度・姿勢

「勝負パンツ」という表現がある英語の入門書に出ていた。「Come on panties」というそうだ。それを見て、当社の社員だったジェフ君は笑い出した。こんな言い方全然意味がない、と。

「勝負パンツ」ほどひどくはなくても、各種の英語入門書の類にはいわゆる「英語らしい表現」が溢れている。これらの英語入門書が教える200とか500とかの「表現」を覚えたって、それを支える数倍の表現と、何より聞く力をつけなければ役に立たない。普通の表現もおぼつかないのに、いきなりFluent な、「こなれた」表現が出てきたら変じゃないか? 要するにこういった本はできっこないことを謳っているに違いない。

いわゆる「英語らしい表現」の弊害だ。いわんや、「勝負パンツ」のようなスラング・隠語類は論外である。

狭い、一定条件下でのみ通用する表現を、真剣に英語を覚える目的で買い求める読者に示すのは有害だ。それは隠語や符牒でしかない。話のタネにしかならない。現実に外国で使ったら赤恥だ。相手がどう取るか考えて欲しい。軽薄なワイドショー文化をまとって外国に出ないで欲しい。

日本語だって一部の地方(使用地域)や、一部の女高生など(使用層および使用年齢)が使っている言葉は汎用(general purpose)を意図したものではない。外国人が、特定のヘンな日本語を知っていて、一般的な日本語を話せなければ、怪しい外国人と思われるだろう。それと全く同じことだ。

大半の人は、言語は「通じさせるためにある」と100%思っているだろう。だが排他的な目的やグループの結束を維持するため、あえて特殊な表現をすることは、言語のもうひとつの側面だ。つまり外部に通じさせない、「伝達を制限する機能」も言語の一面である。こういった言葉は、必ず後ろめたさがあり、品性が低い。そして学習者(English Learners)にとっては、そんな意味の言葉を教えられては困る。覚える意味も価値もないし、有害である。当然品性も疑われる。そもそもマイナーな表現を覚える必要なんかないか、順位が低い。ヘタな隠語など学んではいけない。隠語の類を書き連ねて、「アメリカ人はこう言う」とうたっている本が多いが、英語を学ぶ者にとっては悪書だ。

より普通の英会話を求めるべきだ。普通というのは、第二言語として英語を学んでいる学習者としてだ。外国人の日本語学習者に対しても、正しい日本語の学習を期待するではないか。変な日本語ばっかりしゃべる外国人より、たどたどしくても正しい日本語を学んでいる人のほうがより敬意を抱かれる。

当社に出入りする外国人女性で、「いっていらっしゃい」という日本語を学んだ人がいる。この表現は古風で、昔は正しい日本語だったのだ。むしろ日本人には新鮮を通り過ぎて違和感があるぐらいだ。彼女は日本語がたどたどしくても尊敬されている。

英語だってそうだ。一生懸命しゃべろうとすれば外国人だって敬意を払う。うまいヘタではない。「発音がネイティブに近いとか、ネイティブのように聴こえる」なんて、絶対に評価されない。むしろマイナス。第二言語なんだ。発音がネイティブに近いなんてはずがない。

話そう、学ぼうとする真摯な態度・姿勢こそ大事なのであって、発音なんて関係ない。

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