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小説リレー同好会コミュの消せない記憶〜過去に踊らされた少年たち〜

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人それぞれ、誰にも言えない過去を持っています。

それを分かち合える仲間を見つけることが人生の終着駅とでも言っときましょうか。


今回はそんなテーマの物語です…

コメント(25)

義則は考え込んでいた。

義則にはよく考え込む癖があった。

しかし一度として答えを導き出すことは出来なかった。

おそらく今回も答えは出ない。

なぜだろう・・。

その時すでに義則の空には雨雲が立ち込めていた。
義則の父親であり育ての父親でもある宗則も考え込んでいた。

電車に乗っていた宗則は目の前に立っている女子高生に痴漢をするべきか考え込んでいた。

宗則は義則の父親でもあり育ての父親でもあり、とんでもないクズ人間でもあった。
ひとつ屋根の下に他人同士が住んでいた。

彼の名は増田。


工場に勤める38歳独身だ。

彼が69歳になる頃には確実に友達はいなくなっていた。


彼はそれでも種をまき続けた。


『ひとつでも芽が出てくれれば…』

彼はそう言い残し、次の地を目指して歩き出した。
清三郎はフランス革命のど真ん中に立たされていた。

青く晴れた空は真っ赤に染まっているかのようだった。

背中の方からにぶい視線を感じた。


後ろには誰もいない・・ただただそう思いたかった。


しかしその期待もむなしく・・・

真後ろにはこちらをじっとりと睨むフランス革命の姿がはっきりと確認できた。
ロドリゲスは悩んでいた。
「ドウシタライイカ、モウワカラナイ」

そう言うロドリゲスの横には何かが立て掛けられていた。

黒く禍々しいオーラを放っていた。


この世には世界の運命を左右する剣があるという。

その剣は黒魔術の全てを注ぎ創られた伝説を持つ

剣に選ばれし者が手にするれば如何なるものも一振りであの世に葬りさるという。

また剣に選ばれずに手にすれば剣は鉄のように重く、降っても降っても凡打にしかならないという。

その剣の名はブラックマジック イーストン

ロドリゲスにはなにかが足りなかった。

一振りに命を懸ける覚悟が…
ミハエルは日本に来て四年になる。

しかし今だに日本語がしゃべれなかった。


そのせいか、毎日晩ごはんを残しては野良犬にエサをやっていた。


そして野良犬が残したのを頂いていた。


毎日晩ごはんを残すミハエルに疑問を抱いたミカエルは、ミハエルがミカエルが残した晩ごはんまで、ミハエルの部屋に持って行くのを見逃さなかった。
そしてミハエルがミカエルが以前ミハエルから借りた、今ではミカエルの物になっていたミハエルのものをミカエルの部屋から……


ミハエルはまたひとりになってしまった…
「だからそこはお菓子じゃなくて雑誌を置くんだよっ!!」

《またやっちゃった!》

店長候補としてコンビニで働いていた竹里は、陳列のことで高校生のアルバイトに毎度のごとく怒られていた。
働き盛りの竹里も今年で59歳。


そんな竹里クリスティアーノ武田は今宵も毎度のごとく高いところにいた。

それはとても高かった。見上げても見えない、だからみんな見下ろした。

竹里クリスティアーノ武田は高いところから人々を見下すのが日々の日課だった。

どうしてだろ・・そうしていると心が落ち着く。

そう思いながらいつもほくそ笑んでいた。

しかし今日の竹里クリスティアーノ武田は笑ってはいられなかった。



はしごが持ってかれた!!

もしや悪魔の仕業か?

これでは降りられないではないか・・・


そう思いながらもまだほくそ笑んでいた。
皆さんにも忘れたい記憶、思い出がありませんか?

今日のお話はそんな真夏のクーラーがない部屋から始まります。


『マタ、タベノコシチャッタ』


彼の名は竹澤 ノリオ。


彼は27歳という若さで独り暮らしを始めました。


そんな彼は家事が苦手でした。


彼は飯を作って、食べてはは残し、残しては次の日食べたり、お弁当にしてみたり、毎日欠かさず洗濯はしていました。


『ポットノオユ、ソロソロカエナイト』


彼はこの寒い冬を凌ぐ為によくポットで沸かしたお湯を飲んでいました。


そんな彼は、道路で案内板を持って、椅子に座ってるバイトの監視の仕事をしていました。


仕事、私生活、金、未来、思い出。すべてが今絶好調の彼には余裕があり、その若さで頂点に立ってしまったせいか、自然と周りの人を見下していました。そんな彼を妬む人は少なくありませんでした…

彼もそのことにはだいぶ前から気づいていました。


そしてついにあの忘れたくても忘れられない事件が起きてしまったのです…
業界用語ってご存知でございますか?

例としてテレビ業界の人がよく使う用語を紹介しましょう。


『こっからチャンネル変えた人はびっくりするでしょうね!』


・・・と、まぁこんな感じですかね。聞いたことあるんじゃないかな?


正直言ってこっちはその業界でもないのにいきなり業界用語を使われてもサッパリ

上の言葉に関してもサッパリでした

今回はそんな業界用語の必要性をテーマにした物語です・・・


まぁこの場合は、最初から読んでた人がびっくりするんでしょうけどね。
ノリオが巻き込まれた頃には事件はすでに終わっていた…。

ふと夜空を見上げた。


星が見えないこの夜、強い風が吹くこの朝に、何気なく飲むこの珈琲。


日課となったごみすて。



すべては生活というあたりまえの日常の中のすべて。


しかし満足してはいけない。


なぜなら思い出は今も増え続けては消去されていくのだから……。
ノリオが思い出を売り歩いて7年・・・

その頃には5ヵ国語がしゃべれるようになっていた。

しかしその代償に7ヶ国語を犠牲にした。


そんなノリオにもどうしても売れない思い出があった。

しかし思い出そうとはしなかった

というか思い出せなかった

っていうか忘れた

ってか売った。



しかしその笑顔はまだあどけなかった
ノリオは道端に落ちている石を拾っては街で売って、生活をしていた。

しかしそれも長くは続かなかった…

なぜなら、周りもどんどん真似をはじめたのである。

街には業者で溢れかえっていた。


最初にこの商売に目をつけたノリオが、今では街のはずれに追いやられている状況である。


『本物を残していくのも、難しいもんだぜ…』


ノリオは量より質を訴えたが、街の人たちは大手チェーン店などをよく利用した。


そして街から石が消えた…

ノリオはこの状況を信じることができなかった…。


『自然に値段をつけるなんて……。』


ノリオは一刻も早く、この商売をやめさせないといけないと思った。


しかし、すでに街から石は消えていた……。
ノリオは警察官になった。

犯人をつかまえるためなら手段を選ばなかった。


時にはみずから麻薬にも手を染めた

時には犯人グループになりすまし潜入捜査までした


潜入して6年・・・

ノリオは犯人グループのリーダーにまでのし上がった


リーダーとなったノリオは次々と罪も無い人々を殺した

捕まえにきた警察官も片っ端から海に沈めた


『こいつらいつになったらしっぽを出しやがんだ!まぁ、もうすこし泳がしてみるかな・・・。』


そんな思いを胸に秘め丸2日。

ノリオだけが捕まった。
そんなノリオの異変にいち早く気づいたヨネ子はおにぎりと手紙を持って富士山へ向かっていた。


しかしヨネ子はどこからが富士山なのかがわからなかった。


今自分がいるところも富士山が見える方は微妙な上り坂…。

もしやすでに富士山に登り始めているのでは…

ヨネ子はあわてて車を降りて登り始めた。


そこはまだ神奈川県の平塚であった…。


それから約4ヶ月が経ったが

ヨネ子は依然として富士山頂を目指していた

『しかしおかしいわね・・。』

目の前にあったはずの富士山が3ヶ月ぐらい前からヨネ子の前から姿を消していた・・

『でも私が行かなきゃ!』

砂に足を取られながらも、ヨネ子は前だけを見つめていた。

『あともう少し・・』

ヨネ子はもう少しで鳥取砂丘を越えようかというところにいた

それでもヨネ子は後ろを振り返ることだけはしなかった。
ふと後ろを振りかえると、そこには目指していたはずの富士の山があった。


気づかないうちに頂上まで登り、下山していたのだ…。


それほどまでに雨は強さを増していった。



その雨はノリオのすべてを洗い流してくれた。


そうして二人は再び結ばれた。


ヨネ子のお腹の中にはすでに子供がいた。


子供の名はコバヤシ。


コバヤシは家族のいる富士山に向かって歩き出した…
しかしコバヤシは富士山というものを見たことがなかった


『ここからでも見えないのか・・・。こんなに高いのに。』


コバヤシは富士山の位置を確認するためにとりあえずこの国で一番高い山に登ったが富士の山はそこからは見えなかった


肩をたたかれた

『もしかしてコバヤシ?コバヤシなのね・・。会いたかったわ。』


振り向くとその女性は1人の赤ん坊を抱いていた

赤ん坊の名はコバヤカワといった


いぶかしげな顔をしているコバヤシにその女性は言った

『わからないのね?無理も無いわ・・。3週間も会ってなかったんだもの・・。』


コバヤシはそこでやっと気付いた。

『マイマザー?』


コバヤシは涙が止まりませんでした。


コバヤカワも・・・涙が止まりませんでした。
ノリオは涙をふいて家族に別れを告げた。


その涙にウソはなかった。

初めて触れた家族の暖かさ。温もり。


すべてはウソでなく現実だった。


ノリオは歩き出した。


新たな温もりを探して……

ノリオは影を踏まれるのを昔から嫌がった。


そのせいかひたすら日陰を歩いてきた。


日陰を歩いているとたくさんの見たくないものが見えてしまった。


強奪、殺人、環境破壊などはもう日常的なもの。


つくり笑顔や、愛想笑い、ウソ泣き。


作られた感情に毎日触れたせいか、大切なものを失くしてしまった。


しかし、ゆるがない事実がひとつあった。


世の中にいらないものなんてないということ。


ノリオは初めて日なたに足を踏み入れた……
時は流れ
そう
皆さんもうお気づきかもしれないが
のりおはついにあの不治の病をいつのまにか克服していたのだった。
誰もが恐れるあの病を…
これも神のお導き…

出家

のりおが出した答えだった。

迷いなどない

のりおの視界には微塵の雲もない
青空が広がっていた。
ノリオは目的地の滝に辿り着いた
とにかく近くで滝を眺めたかった・・


ノリオが滝つぼにはまって2年の月日が経った頃、
コバヤシがノリオを助けにやって来た

コバヤシはノリオを見つけるやいなや滝つぼに飛び込んだ




コバヤシが滝つぼにはまって一年と半年が過ぎた。

2人はエラ呼吸を習得した・・
ノリオはエラ呼吸により確実に友達はいなくなっていた。


そして、まだ滝つぼから出られてはいなかった…



キャサリンは今まで一度も見間違いをしたことがなかった。


そのキャサリンが初めて2度見をした。


滝つぼに人影が…



キャサリンは慌てて飛び込んだ。


そしてエラ呼吸を習得した。


が、やはり滝つぼからは出られなかった…。


人生とは、過去を思い返せば、やり直したいことばかり。


だがそれもまた思い出。


思い出は常に増えていくものであって、決して減るものではない。


キャサリンは滝つぼに入る前にこう言い残していたという。
思い出が増えすぎたキャサリンは情緒不安定になっていた。


しかし明日にはそれもまた思い出


いい加減思い出作りに飽きたキャサリンは
あろうことか禁じられた秘技
思い出忘れを繰り出した


人間とは不思議なものだ…
全てを忘れたはずのキャサリンだったが
三代欲求の1つ
睡眠欲だけは別だった

滝つぼに落ちたことで
エラ呼吸を体で覚えていたのが不幸中の幸いで
普通に寝れた。


とても気持ち良かった。

気付くと滝つぼの水は干からびていた。


辺りを見回すが人の気配がない

むしろ人の気配が何なのかさえわからない

今自分の口元によだれが垂れていることさえも…

そう
今世の中はわからない事で埋め尽くされている

このわからない事を教えてくれるであろうキーワードを
キャサリンはかろうじて覚えていた

「ガ ッ コ ウ」

この言葉を
喉がかれるまで叫んだ


そしてついにかれてしまった。
『ガッコウ』??


キャサリンが命をかけてはじきだしたキーワード・・・


わからない事を教えてくれる“学校”


その言葉の意味すらわからない“ノリオ”


そんなキャサリンとの思い出は高値で売れた。


ノリオは笑顔を思い出した。


そんなノリオの笑顔は高値で売れた。


ノリオはまた笑顔を思い出した・・・
思い出がお金で売買されるようになってから、街の人々から笑顔が消えた…

その消えた笑顔さえ買おうとするものまでいた。


そして二年がたった……



人々は今までの街、いや思い出を捨て新たな街、いや思い出づくりを始めた。


そしてついに、街、いやあえてここでは思い出と言っておこう。が、完成した…

人々に笑顔が戻った。
人々が笑顔を取り戻したと同時に
世界が笑い声でパニックに陥った


「これだ…」

のりおはパニックになったフリをしながら着々と準備をすすめた

しかしパニックなることがほとんどだった。

寝るまもおしみ、雨の日も風の日も…


そしてついに…





「起きてください社長!社長っ!」


んん?
また昔の夢か…


笑顔バンクができて早5年

のりおは社長になっていた

「笑顔の普通預金」

このシステムを売りにここまできた笑顔バンクは一流企業になる為
略奪、強姦、殺人…

手段を選ばなかった。


世界を牛耳る

会社の玄関にはこの言葉が掲げられている


「社長早く行きますよ!」
「待てよコバヤカワっ」


こうしてのりおは
人としての階段を着実に踏み外していくのだった…


完

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