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ジョウトの双星気まぐれ事件簿コミュの豪華船パーティの超絶バトル 1

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チャプター1・御誘いは突然に…


ソウシロウ「ふぅむ、炎天下で飲むハーブティもなかなかだな。」
レイ「これは体を冷やす効果があるハーブを使ってますの。お茶自体は熱々ですが、不思議と涼しくはありませんか?」
ミオリ「不思議よね〜、でもすっごいおいしい!」
夏真っ盛りのある日、ソウシロウ達はレイの自宅に遊びに来ていた。オープンテラスでソウシロウとミオリとレイは、ハーブティーを飲みながら雑談をしていた。ブラーネは日陰で昼寝を、フィオは庭で屋敷のポケモンと遊んでいた。
レイ「元気ですわね〜、フィオ君は。」
ソウシロウ「あいつは夏慣れしてるからな、起きてる間はだいぶ元気だよ。」
レイ「羨ましいですわ。なんだか夏って、やる気が起きにくいじゃございません?」
ミオリ「フィオの場合は動きすぎよ、ちょっと…暑苦しいみたいな。」
レイ「ひどい言われようですわね。」
苦笑いするレイ。テラスから見える海に、船…それも大型客船が見えた。ブォーッと汽笛を上げている。
ソウシロウ「ほう、いい絵だな。」
子供のころからアサギシティで過ごすソウシロウには、見慣れた大好きな景色である。
ミオリ「ソウシロウ、この景色大好きだもんね。」
レイ「あっ、そうでしたわ。お2人に見せたいものがありましたの。」
そう言うと、屋敷の中に姿を消しすぐに戻ってきた。手には何かを持っている。
レイ「これを見てくださいまし。」
ミオリ「これは…チケット?」
レイ「今度の週末に、サントアンヌ号で行われるパーティの招待状ですわ。」
ソウシロウ「へぇ、船上パーティか…面白そうだな。」
サントアンヌ号、カントー地方に存在する豪華客船の中でも、一番有名な船である。以前は一般客をも乗せられるほど財政の余裕があったが、今は富豪やらがパーティを開く際に用いられることが多いのだ。
レイ「全部でチケットは4枚、私とミオリさんとソウシロウさんと…あと一人行けますわ。」
ソウシロウ「なら、ヒナタを誘うか…。」
ミオリ「アイラを誘うか…ね。」
ほぼ同時に携帯電話を取り出し、連絡を取り始める2人。
ソウシロウ「ようヒナタ、仕事中か?…そうか。今度の週末なんだが…。」
ミオリ「レイちゃんの誘いでさ、サントアンヌ号のパーティに行かないかって誘われたんだけど…。」
と、さっきまで遊んでいたフィオが帰ってきた。
フォオ「ふい〜、のど乾いた〜。…あり?ソウシロウとミオリ、何やってるの?」
レイ「都合合わせ…ですわ。」
フィオ「…はい?」
これまたほぼ同時に通話が終わった。
レイ「どうでした?」
ソウシロウ「ヒナタは無理だな。どうやらデートらしい、トウキとな。」
ミオリ「おぉーっ!ヒナっち良くやったぞ!」
ソウシロウ「何の褒めだそりゃ。で、ミオリの方はどうだ?」
ミオリ「もちろんオッケーだってさ!ちょうどオフだから着いてくってさ。」
レイ「じゃあ決まりですわね。」
ソウシロウ「俺達3人プラス、アイラを連れて…だな。」
ミオリ「決まりだね、イェイ!」
ミオリとレイは力強くハイタッチした。
フィオ「…あの〜、そろそろどーいうことか説明してもらえません?」

・・・・・・・

フィオ「おおっ!豪華客船でっ、パーティッ、週末にっ!いいじゃんいいじゃん!」
ブラーネ「これ以上ないぐらい、簡潔ですね…。」
事態をやっと飲み込んだフィオとブラーネは、久しぶりのパーティに喜んでいた。
ブラーネ「参加するのはいいんですが、ポケモンは大丈夫なんですか?」
レイ「もちろんですわ!ただし、各参加者1匹までですが。」
ミオリ「じゃあフィオとブラーネ、レイちゃんのシアンとアイラのイーブイね。」
ソウシロウ「見事にイーブイセットかい…。別に気にはしないが。」
ミオリ「あー楽しみだな!いっぱい食べるぞ〜!!」
フィオ「やっぱ食い気かい!」
ブラーネ「ミオリらしいですね。」
と、急にソウシロウの目の色が変わる。
ソウシロウ「まぁ…毎度毎度いわくつきの船のパーティだ、楽しませてもらうさ。」
レイ「…ソウシロウさん、それってどういう…?」
当然のように耳に留まる。
ソウシロウ「聞いての通りさ。あの船は、出港するごとに何かしら事件を抱える。…船自体の問題より、船が巻き込まれているのが多いってこと。」
横からミオリも乗ってきた。
ミオリ「そうね。事実、5年前のロケット団のパーティ襲撃事件なんて一例中の一例。他にも小さな事件がちらほら…。」
フィオ「やけに詳しいね。」
ミオリ「当時の当事者だからね。うちらが一番事件起こしてるし。」
レイ「…今度のパーティも、何かが起こる…と?」
ソウシロウ「予感はする。当事者がだれなのかはわからないが、何かは起こるだろうな。」
少し不安な顔をするレイ、だがミオリが元気づける。
ミオリ「あははは!大丈夫よ。たとえどんなに大きい事件が起きたとしても、私たちが居るんだし安心しなよ。私達事態が、乗って安心の豪華客船なんだから!」
ソウシロウ「少々じゃじゃ馬の船だがな。レイもアイラも、俺達が責任を持って守る。安心してパーティは楽しんでいい、何も起きなければそれでいいんだからな。」
フィオ「レイ、いつもソウシロウが言ってるでしょ?何でも楽しめって。」
ブラーネ「楽しめる状況ではありませんが、安心はしていいんじゃないでしょうか。ソウシロウさんをはじめ、秘密結社が泣いて嫌がるメンツですから。」
レイ「…あははは、確かにそうですわね。まずは、楽しみましょう!」
次第に元気になっていくレイ。
レイ「ミオリさんがロケット団にいた頃に、事件があったって仰っていましたけど、どんなことしたんですか?」
興味本位で、レイがそんな事を聞いてきた。嫌がるかと思ったが、ミオリもノリノリで話し始める。
ミオリ「私は直接、作戦に参加したわけじゃないんだけど…。」
ソウシロウ「話すんかい。」
ミオリ「えへへへ…。私達の時は、立食パーティの時にいきなり襲撃したんだっけ。ピカチュウを連れた帽子のポケモントレーナー…ソウシロウと会う前のサトシ君が、それを阻止したんだよね。」
ソウシロウ「俺も本人から聞いた話だがな。」
ブラーネ「どうやら本腰を入れた作戦ではないらしく、大した戦力はなかったようですね。」
ミオリ「まぁ、私が参加してたら難なく作戦は遂行できただろうけどね〜。」
フィオ「調子に乗るなって。」
ソウシロウは、もらったチケットをチェックしてみた。
ソウシロウ「このパーティは1泊2日か。…俺が仕掛ける側なら、就寝時間前後を狙うね。」
レイ「どういう事ですの?」
ソウシロウ「人質を取って籠城するにも、所持したポケモン狙うも暗い方のが最適ってことさ。」
フィオ「普通なら、夜は眠りたいでしょ?寝ている時って超無防備だから、仕掛ける方にとっては好都合なんだ。」
ミオリ「会食の時に、グルのコックに睡眠導入剤でも盛ってもらえば、やりやすさは倍増よね〜。」
ブラーネ「あの…実際にやる気ですかあなた達は?」
ソウシロウ「おっと、俺とした事が調子に乗りすぎたな。」
ミオリ「もう、レイちゃんがあんな事聞くからよ〜。」
フィオ「…一番ミオリがノリノリだったじゃん。」
レイ「元も子もありませんわね。」
アハハハハ…と笑い声がこだまする。
フィオ「でもまぁ、ソウシロウとミオリなら完璧犯罪も可能だろうね。作戦立案の天才、軍神ソウシロウと実行隊長の雄、戦女神ミオリの2人だし。」
ブラーネ「だから、阻止もできると。少なくともそう考えたいですね。」
ソウシロウ「おいおい、勘違いするなよ。俺達がいくら優秀でも、下で働く奴らが無能じゃどうにもならない。」
ミオリ「それは言えてる。私達が十二分に力を発揮できるのは、フィオやブラーネのサポート・レイちゃんのバックアップがあってこそなんだから。」
レイ「なんだか、少し照れますわ。」
ソウシロウ「ともかくだ、今はパーティをどう楽しむかの算段を立てるとしよう。」
ミオリ・フィオ「おっ、それはナイスアイディア!」
話は夕方まで続いた。着て行く服、持っていく物、何をして過ごすかなど。例によって例の如く、一番盛り上がっていたのはミオリだった。


・・・・・・・

その日、ミオリのマンドルに乗って自宅に帰る途中、ソウシロウにミオリが話しかけてきた。
ミオリ「ねぇソウシロウ、さっきの話…何かあるでしょ?」
ソウシロウ「何が?」
ミオリ「何が…って、いわくつきだからどーのこーのってさ。」
横からフィオも入ってきた。
フィオ「そうだよね。ソウシロウが想像で物を言うなんて、珍しいな〜とは思ってたんだよね。」
ソウシロウ「あらら、読まれてるか。付き合い長いし当然か。」
そう言うとソウシロウは、懐から写真を取り出した。
ブラーネ「ソウシロウさん、それは…?」
ソウシロウ「俺の知り合いが手に入れたらしい。ある港で見つけた、怪しい品だそうだ。」
写っていたのは港の写真、クレーンを使って積荷を船に乗せている。
フィオ「はは〜ん、なるほど。乗せてる先の船がとある豪華客船ってわけね。普通は豪華客船に積荷なんて乗せないもんね。」
ソウシロウ「あぁ、そう言う事だ。」
写真を見ていたミオリがある事に気づく。
ミオリ「ん?…どこかで見覚えが…ってか、絶対アレじゃん!」
ブラーネ「どうしましたミオリ?」
ミオリ「見覚えある…ってか、確実にあれじゃん!ポケドメチレン!!」
ソウシロウ「あ?何だそりゃ。」
ミオリ「昔、ロケット団で扱ってた薬よ。ほら、これ見て。」
ミオリは、写真のある部分に指をさす。アルファベットのRにPMと重なっている。
ソウシロウ「あぁ、このR…確かにロケット団のRだ。」
ミオリ「そんで、このPMはポケドメチレンの略…ってそのままよね。」
フィオ「どんな薬なの?」
ミオリ「超即効性のドーピング薬よ。通常の10倍の効き目があるんだけど、リバウンドが激しいのよ。摂取量を間違えると死ぬし、組織内でもいわくつきの薬よ。」
ソウシロウ「なんていう薬だよ。」
ミオリ「まだ組織が元気な時に、闇市で売られたこともあったのよ。組織が壊滅してから当然見ることはなかったけど…、こういう写真があるって事は…?」
ソウシロウ「多分な。復活…とまではいかない物の、一部の元組織の人間がかかわっている事には間違いないと思う。」
ブラーネ「油断はできなくなりましたね。」
ブラーネがそう言うと、ソウシロウは不適に笑い言い放つ。
ソウシロウ「ふふっ、まぁ先が見えない様な言い方はするな。敵情視察はさせてある。俺達の優秀な懐刀…ならぬ懐槍をな。」
フィオ「ヒューッ!さすがは軍神、戦う前からバトルは始まってるみたいな?」
ソウシロウ「そういうこった。何も無ければそれはそれでいい、ただ…歯向かってくるなら、ブッ潰すまでだ。」
ソウシロウの目の色が変わる。獲物を狩るときの猛獣の様な、鋭い目だ。どこを見るでもなく、その目は海を見ていた。


次回、チャプター2・パーティ開幕、友との再会

コメント(1)

今回のゲストの皆さん↓

カンナ
年齢…21
特徴…赤紫のポニーテール
3サイズ…上から84・55・85
趣味…クラシックギター
特技…6人ぐらいの話を一気に聞き取る
職業…ナナ島4の島の塾教師
備考…性格は穏やかで落ち着いている、誰が見ても立派な大人の女性である。
元四天王の実力は本物で、身を引いた今でもかなりの実力の持ち主。
ミオリの親友、ミオリが勝手に立ち上げたトレーナーユニット“クイーンズ4”の一員に勝手にさせられている。
手持ちのポケモンは、ラプラス・ジュゴン・マンムー・グレイシア・ユキメノコ・スターミー。


ダイゴ
年齢…22
特徴…銀髪の短髪
趣味…洞窟探索
特技…ダウジングで水脈を見つける
職業…ポケモントレーナー兼ツワブキコーポレーション次期社長
備考…性格は真面目で実直、大人の落ち着きを持っている。
ホウエン地方の前チャンピオンで、実力は折り紙つき。
ソウシロウの大親友の一人でライバルの一角、2人の勝率は五分五分である。
手持ちのポケモンは、ボスゴドラ・メタグロス・ハガネール・ルカリオ・トドセルガ・エルレイド。


クリフ
年齢…20
特徴…黒髪のオールバック
趣味…写真撮影
特技…部下の使い方がうまい(と本人談)
職業…某社社長の跡取り息子(職業ではない)
備考…性格は気まぐれでわがまま、常に相手を見下す。
考える事だけは大物だが、実力が追い付いていない実力ビンボー。
レイとダイゴの知り合いだが、仲がいいわけではない。どちらかと言うと敵に近い。
手持ちのポケモンは、ライボルト・キュウコン・ゲンガー

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